こんにちは。
当ブログで何回かテーマにしているのが
就職関連データの読み取り方ということです。
今朝のタイトルニュースから紹介しますね。
■就職率その1
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『大卒10万人 進路未定』
この春に大学を卒業した約55万人のうち10万人以上が進学も就職をしていない『進路未定者』であることが4日、文部科学省が公表した学校基本調査の速報でわかった。
調査によると、今春、全国780の大学を卒業した人は55万2794人。このうち就職したのは34万546人(男子17万7444人、女子16万3102人)で、
就職者を卒業者で割った就職率は61.6%。男女別では女子が67.6%と、男子の57.0%を大きく上回った。
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読売新聞2011.8.5記事から
細かいデータはともかく、ここの記事では
引用記事の3段落目の文章をしっかり覚えていこう。
『就職者を卒業者で割った就職率』が61.6%
つぎにいきましょう。
■就職率その2
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厚生労働・文部科学両省による別の調査では、今春の大卒就職希望者に対する就職者で示す就職率(4月1日現在)は91.0%(前年同期比0.8ポイント減)で、過去最低だった。
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読売新聞2011.8.5記事から
この部分は
『大学就職希望者に対する就職者で示す就職率』が91.0%
同じ就職率といっても違うんだよね。
ちなみに新聞記事の見出しはどちらの数字を使っているかといえば・・
「就職率61.1% 雇用、回復厳しく」
■しっかりと確認するようにしよう。
就職指導の関係者ならば、就職率という数字の計算がこのように2種類あることを知っているのですが、一般的には
「就職率○○%」という表現で、ばっと出されると
「○○%」という数値だけが印象付けられます。
新聞記事の正確な読み方でもあり
統計・調査データの読み方でもあり
こういう部分をしっかりと確認して
判断する習慣が身についてくると
就活の基礎力にもなってくると思うよ。
★★★必要な判断力★★★
正確な情報を確かめて、冷静に対応しようと考えるときの
必要な資質・判断力です。就活でも仕事でもね。