フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

三猿

2010-07-28 19:52:28 | Weblog
子供時代に親からひどい虐待を受けた子供ほど大人になってから凶悪な犯罪を犯すというか殺人を犯す率が高いと聞いた。親は、自分のものだくらいの認識で子供に虐待を繰り返し覚えてないないだろうとか忘れるだろうとか人格もないくらいに軽い考えで何をしても平気と思っているだろうけど虐待を受けた子供はその仕打ちを忘れていない。そして、大人になった時にフラッシュバックしてマグマとなって社会に対し恨みとして噴きあがる。その、犯した犯罪に対し親は、責任はないと言い切れるのか。実行犯だけが裁かれて原因となった親の虐待は見逃されるのか。子供の躾けや教育がこれほどできていない時代はないのではないか。「偉くなくとも正しく生きる」エンペラーエンドウの叫びがむなしく響く。俺たちの子供の頃は、社会全体が貧しかったけど子供は地域ぐるみで育ったから怒られることはあっても虐待なんて見た事も聞いたこともなかったよ。ひどいことになったら止めに入るおっさんや、おばちゃんがいたりして社会のルールなんか知らないうちに学んだりして。社会がもっと開放的だったのか、教育はなかったけど道徳と教養にあふれていたのかともかくいまのようなイジメや虐待はなかった。まぁ、そんな暇はなかったといったほうかいいのかな。それでも、「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が子供の躾けのものだったということは今まで知らなかった。大人の処世術なんだよと思っていたら、日光の禰宜の人が語ってくれたことによると子供にひどいことを体験させないという育て方の方針を教えているとのこと。なるほど、納得。甘やかすでなく子供に夢を与えて育てると言う基本がとても重みをかんじさせる。大事なのは、慈しみなんだとあらためて感じた今日この頃です。
コメント
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