洞門というのだろうか人工的にくりぬかれた岩のトンネルの中に車を置いて出口のところにある滝の前でテーブルを広げる。デッキチェアに坐って弁当を使っていると「どんなに社会的地位が高くてもどんなにお金持ちであってもここでお弁当を食べる幸せに比べたら生きる意味がないわよね」とバジルが人生の正解を述べるようにつぶやいた。「またまた私は光である」みたいに言ってと思いながらも人生の正解は声高に述べないで楽しもうと思った。人間は、悲しいまでに社会的生き物だからこの洞門も当時難所のこの道をどうにか便利にしようと誰かが鏨と槌でおそろしく長い時間をかけて削っていったのかもしれない。誰かが犠牲になったのかこの岩には地蔵さんが設置されていて入り口には、不動尊がまつられている。僕らは、そこで開けっぴろげに幸せを感じるだけではいけないねと思いを馳せながらスケッチした。
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ここから少し下がったところに「森に中の小さなお菓子屋さん」と言う店があってケーキを売っている。少し甘いのかなと思うけど僕らのように滝を歩いたり花を見つけたりして動き回る者には丁度なのかな。サツマイモのタルトがうまいんだけど今日はなかった。値段が適正で媚びがないから気に入っている。なんでもこの辺りの農家のおばちゃん5人くらいで始めたそうな。農家パティシェ。いいじゃないか。ワァー、どこかの猫が入ってきたのかフィガロが喧嘩している、行かなくちゃ。コラー!
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ここから少し下がったところに「森に中の小さなお菓子屋さん」と言う店があってケーキを売っている。少し甘いのかなと思うけど僕らのように滝を歩いたり花を見つけたりして動き回る者には丁度なのかな。サツマイモのタルトがうまいんだけど今日はなかった。値段が適正で媚びがないから気に入っている。なんでもこの辺りの農家のおばちゃん5人くらいで始めたそうな。農家パティシェ。いいじゃないか。ワァー、どこかの猫が入ってきたのかフィガロが喧嘩している、行かなくちゃ。コラー!