フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

絵画展巡り

2015-11-01 07:45:00 | Weblog
美術の秋というわけでこのところ絵画教室では街中で開かれている小さな絵画展を自転車で巡ってます。ママチャリと不快車とおんぼろロードレーサーで。やはりというか当たり前というか絵を描くヤツは自己主張が強いから絵が上手い下手は別として自力で会場借りて個展を開くのだ。今日もその一つ。今まで行った個展で良かったものはない。一人よがりの度がすぎてというのが感想なんだろうか。でも人の欠点を見つけるのでなく良かった点を覚えて帰れとある本に書かれていたからそれを実践するように心掛けている。小さな会場だと作者がいていろいろと話ができるのがおもしろい。自信たっぷりに製作過程を滔々と話す人がいればやたらと謙遜しながら説明してくれる人もいる。たいてい謙遜している人のほうがいい絵を描いている場合が多い。もちろん主に水彩画展を中心に見に行くわけだが「うちも負けてないね」というのがせっちゃんのいつもの感想だ。この日も水彩画展を見終わった後で「目治しに日本画展を見に行こう」とのたまわった。異議なし。小さな美術館の館長の日本画個展。こっちはレベルが違う。芸術作品。参考になりましたとばかりのせっちゃんの感想。でもこじんまりと纏めすぎて迫力が伝わらないと僕の感想。絵ってむつかしいね。技術がなければ話にならんし。伝えたいものが伝わらないと絵ではない。それにその人の生きザマが関わってくるからややこしい。安全圏にいた人の絵は安全だしアウトローならアウトローのエネルギーが垣間見える。最近そんなエネルギーの滾った絵にお目にかからない。これも時代かなと何でも水に流す水彩画をやってるわりにはそのエネルギーをどこかで求めている。「もうちょっと心に響く絵が見たいな」「あたし、大丸でオカズ買うて行くき」とせっちゃん。「なんだそりゃ」現実はこんなもんですけどこれがうちの絵画教室のいつもの姿です。絵画教室の中では一番上手い絵を描くせっちゃん。信じられん。
コメント
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