みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

ノルディスカのピアノ

2007年08月03日 | ピアノ
少し前、ノルディスカのベビーグランドを弾く機会を得た。
なかなかに艶のある素直な音色。教室でいつも弾いているヤマハC3よりも、随分いい。タッチも、そこそこ悪くない。ピアニシモのコントロールは、少し難があったかな・・・。慣れれば問題ないように思う。ただ心地よい倍音成分は少ない感じ。自分はフォルテシモで強打するような曲は得意ではないのでMAXの音量については不明。

ノルディスカはもともとはノルウェーのピアノメーカーだったのを、中国企業がまるごと買収し、中国で生産しているピアノとのこと。中国製って、どうしても安かろう悪かろうのイメージがつきまとうのだけど、その予想を覆す、なかなかに、よいピアノだった。
気になるお値段は80万円ほど。新品でだ。いい時代になったと思う。でも、耐久性、メンテナンス性は歴史が浅い分、リスクがあるし、万が一、手離すときの買取価格も期待できないか・・・。

気になってネットで少し調べてみた。
・このノルディスカを生産しているドンペイピアノは、いろんなピアノメーカーがひしめいている中国の中で、中位に位置すること
・中国のピアノ生産のトップメーカー、珠江(パール・リバー)ピアノはヤマハと技術提携しており、ここの上位のモデルは、ヤマハと遜色ない出来に仕上がっているようだ。(で価格は半分以下か)(パール・リバーは遠からず、生産台数ではヤマハを抜いて世界1位になるんだろうな・・・。)
・ヤマハやカワイもピアノ生産の拠点はアジアに移りつつある。

恐らくは、道具として割り切った機能面で、ピアノの出生地を気にするのは、無意味になってきてるんだろうな。もちろん、ピアノには、芸術品、夢を求めるところもあるので、伝統のある欧州ブランドが強い状態はまだまだ続くのだろうけど・・・。
コメント (2)
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