みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

共感覚~ニ長調は黄金色

2007年08月26日 | 芸事全般
少し前の記事だけれども、音楽と他の芸術分野とのつながりは、関心のあることなので、紹介します。

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アルチュール・ランボーが18歳のころに書いた『母音』という詩がある。「Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青。母音よ、僕はいつか君たちの誕生の秘密を語ろう…」天才詩人は後に「母音の色を発見した」と語っている。
 言葉や音を聞くと、色彩が見える。独立しているはずの五感が、脳内のどこかで連結している。そんな不思議な「共感覚」の持ち主は少なくない。絵の具をぶちまけたようなカンディンスキーの作品群も、その源には音楽がある。30歳で初めてワーグナーの『ローエングリン』を聴いた際、眼前に「猛り狂った線の軌跡」があらわれたという。・・・(以後略)
(8/15日経新聞朝刊・春秋)
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共感覚っていろいろあるんだなぁ・・・。
自分は調性と色のイメージが共感覚です。
・ハ長調・・・白
・ニ長調・・・金色
・ヘ長調・・・クリーム色
・ト長調・・・青
・変ロ長調・・・瑠璃色
だろうか。こういう感覚って、自分だけなのかな?

と思っていたら、少し前に読んだ、青島広志著「やさしくわかる楽典」で、24調の性格について、解説がされてたっけ(p108「調は24の瞳」の章)。自分の感覚と近い。よかった変人じゃなかった(笑)。ニ長調の黄金のイメージについては、まったく同じだった。こういう感覚って、音楽を続けていると身に備わってくるんですね。

音律、調性の話題は、奥が深いですね。音のきれいなピアニストは、平均律の3度の濁りを目立たなくするように、和音を弾く際の音量をコントロールしている?ような話もあったっけ…。

やさしくわかる楽典
青島 広志
日本実業出版社

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興味のある部分しか読んでいないけれど、肩が凝らずに読めるので、お勧めですね。この本の帯には、少し前、亡くなられた羽田健太郎氏の推薦!が出ています。改めてご冥福をお祈りします。羽田さんが弾かれたガーシュインで、どうしても弾きたい曲があり、いずれチャレンジします。

コメント (6)
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