みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

八日目の蝉

2008年05月03日 | 
連休後半初日、お天道様には申し訳ないなと思いつつ、止まらなくなってしまい、読了。
逃避行の中、幼子を思う母の切なる愛情が胸を打つなあ。
愛らしい姪に恵まれたせいかな?どうも、涙腺が緩くて、いかん・・・。
小豆島の美しい自然、言葉も、いい感じだ。

帯にある
理性をゆるがす愛があり
罪にもそそぐ光があった

は、まさしく、うまく言ったものだと思う。
母子愛だけで終わらず、不運にも、はみでた人生を余儀なくされている人々にも光を当てているところも、良いなあ。

角田光代さんの文章は、すっきり、清清しい。本当にいい本に出会えたと思う。
子に恵まれない方には辛い話かもしれないけれど、かなり、お勧めですね。


八日目の蝉
角田 光代
中央公論新社

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コメント (2)
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