みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

舘野泉リサイタル

2021年06月12日 | ライブ&コンサート
長らく、気になっていた舘野さんのコンサートに足を運ぶ。
今まで、メリカントやセヴラックやら、両手の演奏をディスクで聴いて、いろいろとお世話になっていた気がするけれど、
ピアノ趣味人としては、一度は、聴いておかねばと思ってて・・・。

齢84歳とのこと。
舞台には車椅子姿で現れて、足腰は相当弱られているように見える。
曲紹介の語りが、とても気さく。なんと言う好々爺な方なんだろう。
演奏はのびやかで、大らかな印象。
歳を重ねると迷いがそぎ落とされて、純化していくのだろうか??

アイスランドの風景は、とても好きだった。
北欧よりも、もっと乾いていて澄んだような、阿らない独特の雰囲気。荒野?
樹林帯を抜けたアルプスの峰々を歩いた記憶と共鳴していたのかもしれない。

アイノラもタピオラも、吉松さんのものは、親しみやすい。
森の中に佇む「しとやかな女の子」ですね。
予習しておいてよかった!

あと、アンコールの 木島由美子/桃花水(とうかすい)も、好きだった。
また、聞いてみたい

一方、苦海浄土は、波にさらわれて溺れてしまったような・・・。(笑)
記憶樹も、カオスなエネルギーに飲み込まれつつ、予習できれば、もっと楽しめたかな・・・。
ラテンな感じは、けっこう好きなので、腕の立つ若手の演奏でも聞いてみたいかも?

しかし、全体、打鍵音が妙に耳に残ったのは、何だったんだろう???

印象に刻まれるコンサートだった!
これからも、活躍されますように!





@豊田市コンサートホール
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