みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

終戦記念日

2007年08月15日 | 雑記
ふう~、暑い一日だった。
普段は、戦争のことを考えることもないし、英霊のために月光ソナタを弾こうとも思わない(と言うか、もともと弾けない)のだけど、でも、少しは思いを巡らす。不運にも命を落とした多くの人々のことを。多くの悲惨で理不尽な出来事について。(真正面に考え出すと、しんどくなるので、避けてしまってるなぁ。)

思えば、自分が生まれてきたのも、偶然の産物なのだ。母親は満州の生まれ。もしも、終戦後、無事に、本国に引き上げてこられなかったら・・・。父親は終戦時、北九州は八幡に住んでいた。もしも、原爆が、もともとの予定どおり長崎ではなく小倉に落とされていたら・・・。

とにかく生かされている幸運を大切にしよう。
前向きに、前向きに。

黙祷。

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川上弘美さん「ハヅキさんのこと」

2007年08月14日 | 
ほぼ1年遅れになるけれど、ようやく読んだ。
短編よりも、もっと短い話が集めらた掌編集。
以前にも増して、うまいと思う。
どの話も、ふわっと始まって、あれよあれよと引き込まれ、す~と終わってしまう。なんとも言えない不思議な余韻が残る。
皆、基本的に恋愛小説。でも単純に恋愛小説と言い切るのは適切でない気もする。帯の紹介文「虚と実のあわいを描く掌篇小説集」とあるけれど、「人と人のあわい」の方がぴったりくるかな。「あわい」が素敵で、心地いい。

ドキッとしたり、ほのぼのしたり、シリアスだったり、煙に巻かれたり?、やや寂しかったり、いろいろだけど、どの話も、川上さんならではの雰囲気、ゆるゆる、あたたかい感じが楽しめる。

どれもいいのだけど、特に好きなのは
・琺瑯(ほうろう)
・ストライク
・グッピー
・森
・水かまきり

かな。

とても、お勧めですね。
(ピアノの小品もこんなふうに弾いてみたいよ…)

ハヅキさんのこと
川上 弘美
講談社

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KOKIA、よいですぞ

2007年08月12日 | 音楽
最近、出会ったKOKIAが、とてもいい。
普段、J-POPはお気に入りのアーティスト(遊佐さんクオレ)の他は、ほとんど聴かないので、久々の嬉しい出会いだ。伸びやかで美しい歌声は、清冽でそれでいて艶がある。深い森の奥から湧き出る泉のよう。巧みなファルセット?、歌唱も本当に素晴らしいなぁ。心地良いだけじゃなくて、芯がある。メロディーは親しみやすく、歌詞も素直に心に響いてくる。
KOKIAの音楽の源流、よく分からないんだけど、POPS、フォーク、アイリッシュ、いろんな音楽のとっておきの部分がKOKIAの中で見事に結晶して、煌いていると思う。

ベストアルバムのPearlの、特に気に入っている曲の感想を少し。

・track.1「The power of smile」…こういう軽い感じの曲もいい感じ。上質なPOPSですね。その昔、川本真琴のなんだったけ…、似てる…。
・track.2「愛のメロディー」…ツボだなぁ。前奏の不思議な感じのピアノ、中間部のコーラス、もう降参。さびの空を流れてゆく感じがいい。
・track.6「私の太陽」…とても好き。さびの部分、ぐっとくるなぁ。「大丈夫。私の太陽は明日も昇る。」
・track.11「time to say good bye」…名曲だけど、今聴くのは正直つらい。
・track.12「調和」…おどろおどろした異国系のこの曲、ザバダックファンとしては、たまらなんなぁ…。ブルガリアンヴォイスだし。
・track.13「so much love for you」…一瞬、Tohkoかと思った。なんて多彩な!
・track.15「ありがとう」…このバラードは本当に心に沁みる。涙をこらえるのがやっとで、言葉もない。「もしも、もう一度、あなたに会えるなら、たった一言、伝えたい。ありがとう」。

KOKIA 心底、出会えてよかったと思えるアーティスト。お勧めですね。

HMVで視聴できます。
Pearl: The Best Collection

pearl~The Best Collection~
KOKIA,五十嵐“IGAO”淳一,澤近泰輔,林有三,KOKIAn’s
ビクターエンタテインメント

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(写真)私の太陽!
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ひまわり畑

2007年08月11日 | 花・植物
念願叶い、ひまわり畑へ。
岐阜県大垣市のひまわり畑、見頃を迎えていた。(地図ではこのあたり

現地に8時半ごろ着いたのだけど、熱心なカメラおじさんたちを除いて、人も少なく、駐車場もまだまだ余裕ありだった。

ここのひまわりは、皆、思ったよりも背が低い。撮影には好適。
暑さをものともせずに咲くひまわりは、皆、元気、元気。

しかし、とにかく暑いに尽きた…。
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李陵~ベートーヴェン

2007年08月10日 | 
中島敦の李陵(りりょう)を読んだら、ベートーヴェンが弾きたくなった。

紀元前の中国、漢の時代を舞台にした歴史物。過酷な運命に立ち向かう将軍李陵、司馬遷(史記の著者)らに感服。強い信念、意思、葛藤など、男性的な美質がぎっしり。漢語調の歯切れよい文体も、けっこう好き。(難解な言葉、雰囲気で解釈してしまってるけど…)

ピアノも柔らかい系統が好きで、花の写真も楽しかったりで、とかく軟弱になりがちな自分に喝が入る思い。読了後、早速ヤマハに走り、楽譜を買い求めたのだった。(春秋社のベートーヴェン集2←中期の有名どころのソナタ(月光、熱情、テンペスト、ワルトシュタイン)が入っている。)ベートーヴェンというのは、画期的な心境の変化だぞ。

でも、ただ単に、流されやすいだけのような・・・。
月光や熱情の3楽章、果たして、いつの日か弾けるんだろうか???
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PCを持たない旧友と

2007年08月09日 | 近況
数ヶ月前、20年ぶりに再会した友人と食べ(飲み)に行く。
今回、友に甘えてしまい、彼のチョイスしてくれた京風の和食屋へ。
話をする中、彼の自宅にはPCがないため、そのお店は、わざわざ図書館のパソコンで検索して見繕ってくれたことを知る。

自由にネットが使えない中で、探してくれたことに、ちょっぴり感動。
「感動」は気安く使いたくない言葉だけど、まぁ、いいや、やっぱり感動。

彼はフレンチを志して修行中なのだけど、ピアノも料理も、芸の世界はなんとなく似てるよなぁなどと、とりとめもなく話す。ありがたい。

普段、あまりお酒は飲まないのだけど(たまに飲むとすぐ二日酔いになってしまう)、ネーミングに負けて飲んだ柚子小町の焼酎、フルーティで、さっぱりしてて、飲みやすい。

そらみみの勝手な教訓その1
「柚子にはずれなし」

なんだか、わけの分からない教訓。まぁいい。気分がよいということで。さぁ、明日も頑張ろう。
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シンプル・イズ・ザ・ベストで

2007年08月07日 | 雑記
夏休み、いろんな方のブログを巡りつつ、整理整頓、すっきりシンプルな生活を目指さんとなぁと改めて思う今日この頃。

2週間に1つ、身につけたい習慣リスト

ここのリストはとてもいいですね。こういうスタイルを身につけたいなぁと思う。
 ・「ありがとう」と言う時は、相手の目を見てほほえむ
 ・1日1回、必ず空を見る。
 ・決められた時間だけピアノを弾く。
 ・・・。
敢えて持たないことって、潔くて、格好よいなぁと思う(いろんな物を持てないことの僻みと言われれば、それまでだけど・・・)。少し前に見た、かもめ食堂の 小林聡美さんのイメージにも不思議とつながってるなぁ・・・。(このブログの作者の「とりあえずやってみる」式のスタイルも好きなのでした)

あと、
小金持ち計画
に書かれてあった「整理整頓ができていること」=「自分に本当に必要なものが見えていること」の記事も、なるほどなぁと思う。(ここの作者の短歌もいい感じ)

ゴールデンウィークからの3ヶ月間、無理な仕事を課され、ほんとうに苦しい状態だったけど、一つ一つの問題の整理がうまくつけられず、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまったのも、一つの原因だったなぁと反省。

一つ、一つ、問題を整理して、後に持ち越さないこと、すっきりした頭の状態を作るということは、とても大切。言い古されてはいるけれども、日々の生活でも、仕事でも、改めて、整理整頓、心がけるべし。
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削除ファイルを復活させる

2007年08月05日 | PC
しまった!新しいPCのセットアップ中、恐ろしい失敗をしてしまった。

旧PCからファイルを移動していたのだけど、誤って、音源のファイルを、すべて消してしまう!自分の演奏ファイルやら、ライブの録音やら、昔ジュークボックス的に使っていた頃のMP3ファイルやら…。

自分でふつうに削除したファイルはゴミ箱から出せば済む話だけど、システムで自動的に削除されたファイルはゴミ箱に入らない。どこにもない!どうする?

捨ててもいいか?と思いつつ、あきらめきれない。商用のファイル復元ソフトの利用も考えたが、うまくいくかどうかわからないのに1万円近い出費はつらい。フリーソフトでないものか?

幾つか試してみたところ、Undelete Plusというソフトが、なんとか、いい具合に動いてくれた。ほとんどのファイルは復活。復元後、フォルダ名が文字化けしているが、復元処理はうまく進んでくれている。

他に試したソフトは、実行途中でエラーが出たりで、満足に動かない。半分、あきらめかけていたのだけど、よかった…。ありがたい。ほんとうに、危ないところだった…。皆さんも、いざという時に、お試しあれ。こちらの「うっかりゴミ箱からも消してしまったファイルデータを復元するフリーソフト」に詳しい使い方、出ていました。

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ビスタがやってきた

2007年08月04日 | PC
PCを新しくした。
今まで、ずっとWindows2000を使っていたのだけど、仕事柄、さすがに2世代前のOSを使い続けるのも、問題があるような気がして…。

とにかく静かなPCが欲しかったのでツクモ電機の静音仕様のPCにする。昔のように自作する気力もなく、パーツだけ選んで、組み立てもらう。(堕落だなぁ・・・)
先々パーツを入れ替えて性能アップを図るようなことも、経験上、結局はほとんどなく、なるべく長生きさせてやりたいので、性能面では、珍しく妥協するのをやめた。

・CPU…Core2Duo 3GHz
・メモリー…2GB
・HDD…500G
・OS…Vista Ultimate
・Video…GeForce7600GS(うるさいファンのないタイプで性能良さそうだった)

しめて、127K(税抜き)なり。

気になる動作音は、うたい文句どおり、なかなかに静か。自分のおおざっぱな耳には、十分満足できるレベル。
ただ、Videoカードのセットアップは少し手こずる。少し触っていたら、映像信号が出力されず、モニターが真っ暗になってしまって…。おかしいな…。どうしていつもトラブルなんだ…。結局、セーフモードでドライバを入れなおしたら、どうにか画面が出るようになって、胸をなでおろす。

メールやら、株式分析ソフトやら、旧PCからのデータ移行が、手間がかかるなぁ。データファイルを適当に持っていって、「ほら、動け!」という適当な方法なので、先々、きっと問題が起きるに違いない・・・。

フリーのウイルスソフトは、問題なくインストールできた。昔のように、Web上でKeyを申請して設定するようなこともなく、ほとんど入れポン。簡単。簡単。

あと、電子ピアノのMP3録音はうまくいくかな…。
まだまだセットアップ作業、かかりそうだ…。

(写真)月下美人。昨晩7輪、今晩5輪の狂い咲き。命名は昭和天皇?蚊が大挙、来襲して、いい写真はあきらめた。
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ノルディスカのピアノ

2007年08月03日 | ピアノ
少し前、ノルディスカのベビーグランドを弾く機会を得た。
なかなかに艶のある素直な音色。教室でいつも弾いているヤマハC3よりも、随分いい。タッチも、そこそこ悪くない。ピアニシモのコントロールは、少し難があったかな・・・。慣れれば問題ないように思う。ただ心地よい倍音成分は少ない感じ。自分はフォルテシモで強打するような曲は得意ではないのでMAXの音量については不明。

ノルディスカはもともとはノルウェーのピアノメーカーだったのを、中国企業がまるごと買収し、中国で生産しているピアノとのこと。中国製って、どうしても安かろう悪かろうのイメージがつきまとうのだけど、その予想を覆す、なかなかに、よいピアノだった。
気になるお値段は80万円ほど。新品でだ。いい時代になったと思う。でも、耐久性、メンテナンス性は歴史が浅い分、リスクがあるし、万が一、手離すときの買取価格も期待できないか・・・。

気になってネットで少し調べてみた。
・このノルディスカを生産しているドンペイピアノは、いろんなピアノメーカーがひしめいている中国の中で、中位に位置すること
・中国のピアノ生産のトップメーカー、珠江(パール・リバー)ピアノはヤマハと技術提携しており、ここの上位のモデルは、ヤマハと遜色ない出来に仕上がっているようだ。(で価格は半分以下か)(パール・リバーは遠からず、生産台数ではヤマハを抜いて世界1位になるんだろうな・・・。)
・ヤマハやカワイもピアノ生産の拠点はアジアに移りつつある。

恐らくは、道具として割り切った機能面で、ピアノの出生地を気にするのは、無意味になってきてるんだろうな。もちろん、ピアノには、芸術品、夢を求めるところもあるので、伝統のある欧州ブランドが強い状態はまだまだ続くのだろうけど・・・。
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