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子どものころ、いや社会人になっても大金持ちのことを「百万長者」と呼んだ。50年ほど前の高卒の初任給は8千円から1万円、百万円は天文学的金額だった。今は「億万長者」と呼ぶ。
桁数の多い数字を答えるとき、一、十、百、千、万、・・・と指を折り桁数を数えながら答えた。そんな数字は実生活では役立つことはなかった。ところが最近の金額はあらゆるところで億円や兆円が常識になった。
兆を越えた値は京・垓まではいえる。続けて抒、穣、溝、澗、・・・と無量大数まで続く。以前は宇宙を語るとき使ったという。ついでに小さくなる方は分、厘、毛、糸、忽・・・と清浄まであるそうだ。
「一十百千万」に挑戦、という新聞投稿のタイトルを見た。意味がつかめず全文を読まれた。投稿は70歳の女性。数値の意味は次の通りで健康長寿の講座で聞かれたという。これを毎日続けていれば健康でいられるという話の紹介だった。
「一」は1日1回は自分を褒めましょう 「十」は1日10回は笑いましょう 「百」は1日100回は深呼吸しましょう
「千」は1日10000文字書きましょう 「万」は1日10000歩歩きましょう
投稿者は工夫しながら千と万にも挑戦されているようだ。簡単にいえる数値にも、ひとたびそこに意味を持たせると高い目標になる。自分に難しいのは十と千。特に千、キーによる入力はあるが書くことは零に等しい。工夫をしなければいけない。
(写真:紙面で億円や兆円の文字を見ない日はない)