
「下手がいい・下手でいい」、この言葉は絵てがみをくれた人に教わった。上手に越したことは無いだろうが、1歩踏み出すために励ましてくれたのかも知れない。
きっかけはいろいろあったが、絵てがみの教室へ顔を出し初めて2ヵ月ほど、教室の雰囲気にもなれ、これなら続けられそうかな、思い始めたころ「展示会へ出品ください」とお達しがあった。
絵てがみ教室はある施設の講座室で開かれる。その施設で活動するサークルなどの活動発表会が例年開かれるそうで、それが11月に開催される。その発表会へ参加する作品は各人台紙2枚、絵の枚数にすると10数枚必要になる。
いつかはかかねばならない恥なら早く洗礼を受けよう、外聞は考えずこれまでに描いたもの全部を出した。計算していたかのように台紙2枚を埋めることができ、ノルマを達成した。
繊細な花びらの模様、大胆なタッチの野菜、口に運びたくなるような無花果、百登山を果たした記念の登山靴など先人の描く対象は幅広い。そんな作品を見ながら、焦らずにやっていこう、台紙に貼り終えたときそう思った。
(写真:出品の1枚、何に見えるでしょうか)
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