
市内を貫く国道2号線。今の姿に拡張されたのはおよそ50年くらい前。工事の進行を眺めながら「いったいどんな車が走るのか」と楽しみでもあり疑問にも感じた。
それから10年余、生活の交通手段であった公営バスが減便になり、市内の3交替勤務者に支障が出始めた。特に23時交替の出退勤者の手段が不便になった。
それに反比例するように自家用車を使う人が多くなった。会社でも駐車場の確保と整備が急がれた。経済は右肩上がり、新車発表があると、しばらくすると駐車場でその車を見かけることは珍しくはなかった。
高速道が開通するまで、盆暮れの帰省ラッシュでは10キロほどの通勤距離を2時間くらい掛かったこともある。ここは「幹線道路だ」といやおうなく認識させられたものだ。
今、車社会が温暖化ガス発生の大きな要因とされている。その対策のための規制が定められ、利用者への各種支援が始まった。そこにはこの便利さを手放すことは不可能という前提がある。
事故か工事か、この渋滞の原因なんだろう、全く進まない車は只の箱。そんなことを思いながら、丁度40年前、車を購入した頃のことを懐かしんでいた。
(写真:国道2号線の交通状況)
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