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彼岸花、といわれても今は11月下旬、暦で今日は「小雪」というのになんでいま頃、おかしなやつと思われえても仕方ない花の名前。秋の彼岸のころに「突如咲き」彼岸が過ぎると急に「消え失せる」様子を、人の見ぬまに造花を置いたり退けたりしたのかと思うと感想を漏らした人がいた。
丁度2カ月前、彼岸花の咲き誇るころ「白い彼岸花の咲く球根」を3個もらった。どうなるものかとわからぬまま、ブロック塀のそばに埋めた。彼岸花の話も写真も話題から遠ざかるころ、球根を埋めたところから細い芽がのぞき始め、今は一株に30センチ余りの細長い数枚の葉が育っている。見るのは初めてだが、彼岸花の球根を埋めたところから生えたので彼岸花の葉に間違いない。
花の枯れたあとで葉が伸びてくるが冬と春を通り越して夏近くなると葉は消えてしまう、そんな彼岸花の生涯は聞いている。花が咲くとき葉はない、花と葉を一緒に見ることはなかった。こんな様子から「花は葉を思い葉は花を思う」相思の花と親しむ風習もある。この花は別称で曼珠沙華と呼ばれ、句や歌に詠まれることが多い。
スーと伸び、鮮やかな緑の細長い葉の中央を白い筋が走っている。10カ月先の開花までこの葉を観察してみよう。小雪はわずかながら雪が降り始めるころというが、植えている場所は雪を心配しなくてもよい。どんな生い立ちを見せてくれるのやら楽しみだ。