AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

小林よしのりが秋元康と対談 「AKBが大東亜共栄圏を作りつつある」(KC)

2012-01-16 08:00:24 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
小林よしのりが秋元康と対談 「AKBが大東亜共栄圏を作りつつある」(KC)

ネットで見つけた記事を引用する。

引用開始
「ゴーマニズム宣言」などの作品で知られる漫画家の小林よしのりさんが、雑誌上でAKBのプロデューサー、秋元康さんと対談した。以前からAKBの大ファンを公言している小林さんだが、今回も大絶賛している。

 2011年12月20日発売のオピニオン誌「WiLL」(2012年2月号 ワック社)に掲載されたもので、小林さんと秋元さんのほか、AKB48のナンバー3、柏木由紀さんも参加している。「新春鼎談 AKB48は大東亜共栄圏」という強烈な見出しだ。

 小林さんは、ブログなどで以前からAKBのファンであることを公言していて、総選挙の会場に行っていたほか、大島優子さんがドラマの中で「処女喪失」した際には、大きなショックを受けていた。大島さんには「失望」したといい、ここ最近は柏木さんを強く推しているという。

 今回の対談でも柏木さん本人を目の前にして「ゆきりんには日常性があるんですよ。存在がリアルだから、本当に好きになっちゃいそうな感覚がある(笑)」とべた褒め。

 K-popアイドルは「全員美人」だが、日本人からすると誰が誰だかわからないとし、AKBのメンバーは「一人ひとりの個性が際だっているんです」としている。

 小林さんは柏木さん以外だと、峯岸みなみさん、渡辺麻友さん、河西智美さんが好きだということだ。「小林さんみたいな人のことを『DD(誰でも大好き)』って言うんですよ」と秋元さんに突っ込まれている。

「AKBを可愛いと思う感覚」はアジアで共通

 凄いのはここからだ。インドネシアのジャカルタに拠点を置くAKB初の海外姉妹グループ、JKT48が2011年秋に発足した。小林さんは、「AKBを可愛いと思う感覚」はアジアで共通しているとし、「AKBはアジアの共通観念。無意識で大東亜共栄圏をやってしまっているんですね(笑)」と話す。

 韓国はK-popの海外普及を、国家戦略としてやっている。小林さんは日本もそうするべきだとし、「秋元さんがAKBを武器に、一人で日本国家の威信を回復しようとしている」。また、「国民的アイドル」と言われることもあるAKBだが、「国民という単位を一つの話題で話し合えるようにまとめたことは、すごい貢献だと思いますよ。(中略)AKBは日本国民を束ねられるんじゃないか」と期待しているということだ。
引用終わり

感想:アイドルを可愛いと思う感覚は、以前は「日本だけの文化」と言われていた。
それが、「アジアの共通観念」と言われると、そうかもしれない。
韓国が戦略的に、国家が支援して、K-POPを外国に売っているのに比べ、
日本の文化は、アニメにしろ、アイドルにしろ、自然と広まっていく印象がある。
そこが、奥ゆかしくて、よいのかもしれない。

KC
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AKB48総選挙は金権選挙と批判され続けたが、AKB48総選挙が現実の政治を表しているという説(ナッキー)

2012-01-13 00:00:08 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
AKB48総選挙は金権選挙と批判され続けたが、AKB48総選挙が現実の政治を表しているという説(ナッキー)

外国人記者と秋元康のインタビューでは、
「――何人くらいのファンが1人で何枚もシングルを買うのか。熱狂的なファンがAKBの成功に大いに貢献しているので、数字が示すほどの成功は納めていないとの批判もあるが。」という日本人だったら遠慮しそうな質問がとんでいますが、秋元康の答えは、質問にストレートに答えず、はぐらかしています。

AKB48選抜総選挙批判で、一番多いのは、金権選挙であること。
大島優子は、「CDを買っていただいているファンの方の愛情だ」とファンを擁護したが、金の力で、票を買っていることにはかわりはありません。

真の投票ランキングにしようとしたら、一人一票の投票の仕組みを作る必要があるが、現実的ではないだろう。


1月1日の朝日新聞では、1面と3面に前田敦子の写真が載りました。
二つ目の写真は、愛らしい。だけど、一つ目の写真は、朝日新聞に文句が言いたくなるような、やつれた顔のあっちゃん。

前田敦子の発言は、
「(プロデューサーに)センター(中央)で歌えと言われても、どうして自分なんだろう、と不安があった。でもファンに選んでもらって、ここにいていいんだと思えました」。選挙だからこそ得られる正当性。
「ファンにはそれぞれ好きなメンバーがいる。私が1位なら、AKBなんてもういいよ、って思われたくなくて」
「選ぶというのは残酷に見えるかもしれないけれど、人数の多い私たちには必要だと気づいた。ファンの参加が私たちをまとめてくれる」と考える。


この記事は、「カオスの深淵」という民主主義が機能しなくなった政治の特集連載コラム。。その第一回に、AKB48の選抜総選挙。
いつもは、金権選挙を批判されるAKB48だが、このコラムでは、現実の政治が金持ちの利益代表に成り下がってしまった現実は、AKB48総選挙に近づいているという文脈で語られています。引用を続けると、

AKBの「総選挙」はファンクラブ会員に加え、CDを買った人もその数だけ投票権を得る。それらは確かに民主主義をめぐる寓話(ぐうわ)やパロディーかもしれない。
前田さんも「(本当の選挙は)私たちのとはわけが違うと思います」という。
だが、本当の選挙が「99%」の声を政策に反映できないならば、それもまた民主主義とは似て非なる戯画にすぎない。


本当の選挙が、カネのある者に決定権を与えていて、結果として寡頭制であるというのが、本当だとしたら、それは選抜総選挙より堕落した民主主義だと思う。
AKB48の総選挙は、お金を出して、投票権を買う機会は、誰にでも平等にあるところがミソ。
中には、ポケットマネーで、大量の票を買い占めているファンがいるだろうけど、それも、「よいスポンサーを味方につけるのも、芸能人の才覚のうち」と考えると、アイドルの実力が、投票数に表れるという解釈も成立します。 少々こじつけが強すぎますが。

AKB48選抜総選挙は、現実の政治より「まし」という文脈での新聞記事は新鮮でした。

ナッキー

補足:日本では住民票の住所に、投票権が送られてきます。
が、国によっては、投票権を自ら要求しないと、手に入らない制度を採用しています。貧しい人は、投票権を手に入れる手続きを知らなかったり、仕事で投票権を手に入れる手続きができなかったり、という現実があります。
一方、別の国では、投票しないと罰則があり、投票率が90%を超えるという例もあります。
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「高橋はAKB48のフリークとして知られ、予備軍の名前まで熟知している」(KC)

2012-01-11 19:57:13 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
「高橋はAKB48のフリークとして知られ、予備軍の名前まで熟知している」(KC)

           ↑
新聞を読んでいたら、タイトルの記述が目に入る。
ところで、高橋って誰? 高橋みなみではない、もちろん。

去年の4月に、「別冊宝島 AKB48推し!」という本が発刊された。

AKB48のメンバーは、(当然)全員、知っているけど、
推しを紹介している著名人は、ほとんど分からない。
これは、私がテレビをほとんど見ないからだろう。
菊地あやか×森永卓郎 はAKB48紅白で初めて知ったが、この本に既に登場していた。

さて、冒頭の高橋とは、将棋の高橋道雄九段。51才。
「予備軍の名前まで熟知している」とは、言い換えると、「研究生を全員知っている。」

これは、AKB48だけか。13期も熟知しているのか。SKE、NMB、HKTは、知っているのか。

テレビにはあまり出演しない予備軍、名前を覚えるのは、HPを含めたネットか、それともオンデマンドを見ているのか。

いろいろと想像してしまうが、将棋の棋譜を解説するコーナーで、わざわざこのエピソードを紹介したのは、AKB48を熟知している珍しい棋士が、どのような将棋を指すのか、新聞読者も関心を持っているのに違いないと思っているからか。
少なくとも、私は、高橋九段の棋譜が新聞に載っていたら、読むであろう。

KC
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朝日新聞1月1日

2012-01-01 03:00:00 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
http://digital.asahi.com/articles/TKY201112310331.html より引用

朝日新聞1月1日

あっちゃんが選ばれて、背負うもの〈カオスの深淵〉

 「選ばれる」とはどういうことだろうか。

 アイドルグループ「AKB48」のファン投票による「総選挙」で昨年、1位に選ばれた前田敦子さん(20)はこういう。

 「(プロデューサーに)センター(中央)で歌えと言われても、どうして自分なんだろう、と不安があった。でもファンに選んでもらって、ここにいていいんだと思えました」。選挙だからこそ得られる正当性。「ファンが決めて何かを背負うのなら、それは素直にうれしい」

     ◇

 選ばれることが背負うことなら、選ばれた政治家は何を背負っているか。

 「私を嫌っても、AKB48を嫌いにならないで」。総選挙のあと前田敦子さんは、ファンにそう訴えた。「ファンにはそれぞれ好きなメンバーがいる。私が1位なら、AKBなんてもういいよ、って思われたくなくて」

 多数決は、決を採るだけでは完結しない。負けた人たちも「私たちみんなで決めたことだから」と結果を受け入れなければ民主主義社会は動けない。

 総選挙のとき、前田さんは「もう経験したくないと思うほど緊張した」と振り返る。ファンの間にも争う雰囲気はあった。1位になれなかった経験もある。「選ぶというのは残酷に見えるかもしれないけれど、人数の多い私たちには必要だと気づいた。ファンの参加が私たちをまとめてくれる」と考える。

 選挙がはらむ分裂の危機をくぐり抜けながら社会は結果をみんなで受け入れ、「私たち」という感覚を確認して前に進む。

 だが、多くの民主主義国では選挙がそんな機能を果たせなくなっている。

 格差問題に詳しいパリ経済学院のロマン・ランシエール教授は「まともな民主主義では、市民1人に1票の権利がある。しかし今は、カネのある者が決定権を握るようになっている。いわば1ドル1票だ」と指摘する。

 「99%」より「1%」に傾いた政治は「私たちみんなで決めた」という民主主義の土台を壊す。これでは「寡頭制だ」と批判する識者が欧州などに少なくない。若者たちの異議申し立て運動の支えとなった冊子「怒りなさい!」を書いた元レジスタンス闘士、ステファン・エセル氏と仏社会学者エドガール・モラン氏は、共著「希望の道」で「民主主義の衰退は否定できない。その一つは寡頭制への漂流だ」と主張している。

 私たちが「選ぶ」ことを考える手がかりにした姫島はとても小さな共同体だ。AKBの「総選挙」はファンクラブ会員に加え、CDを買った人もその数だけ投票権を得る。それらは確かに民主主義をめぐる寓話(ぐうわ)やパロディーかもしれない。前田さんも「(本当の選挙は)私たちのとはわけが違うと思います」という。だが、本当の選挙が「99%」の声を政策に反映できないならば、それもまた民主主義とは似て非なる戯画にすぎない。

 私たちは12月、グローバル時代の社会の混沌(こんとん)(カオス)を考えるシリーズを始めた。今回は代表制民主主義を取り上げる。(編集委員・大野博人)
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AKB48新聞(KC)

2011-12-17 06:33:16 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
AKB48新聞(KC)

AKB48新聞がでることは、ケイタイサイトからくるメールで知る。
今日、駅の売店で買い求める。表紙の篠田麻里子、ショートカットが似合う美人。
ネットで検索したら、こちらに実物写真と解説

この新聞で、初めて、乃木坂46を見た。
乃木坂はAKBグループではないと思っていたのだが、この新聞によると、公式ライバルグループで、秋元康が手掛けるそうである。
イベントはやっているが、AKB48のような公演があるのかが、分からない。
AKB48ほどの人気にはならないだろうから、当選しやすいだろう。是非、毎日公演をやってほしい。秋葉原より、見やすいシアターで。

HKT48のメンバーは、公式HPと、ネットでしか見たことがなかったが、新聞の写真は大きくて、特徴がよく出ていている。この写真をみてから、助っ人氏の公演レポートを読むと理解が深まる。

12月8日の6周年公演の曲目、
SKE48のリクエストアワーの50曲、
いずれもネットで調べれば簡単に分かるけど、年寄はわざわざ調べる元気がない情報。新聞で読める、それもネットより見やすい写真に満足。
「手をつなぎながら」29位「制服の芽」47位、セットリスト題名曲が、意外にランクが低い。

このブログでは、シアターの椅子席をスタンディング禁止にしたことが、アイドルマニア以外のファンを増やした(女性や、子供だけでなく、高齢者も)ことを力説しているが、

新聞という媒体は、ネットには十分適応できていていない高齢者に、AKB48に対する理解を広める。

KC
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謎解きはディナーのあとで 東川篤哉(著)(KC)

2011-11-23 20:00:50 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
謎解きはディナーのあとで 東川篤哉(著)(KC)

ベストセラーミステリー小説のドラマ化、昨日初めて見たが、お嬢様刑事役の北川景子が、全くお嬢様に見えなかった。

4月19日の朝日新聞で、金子修介(映画監督)は、この小説について、次のように述べている。

(東川さんも赤川次郎さんのように映画化ラッシュになるのでしょうか、という問いに答えて)
赤川さんの小説は、薬師丸ひろ子・原田知世・渡辺典子という角川三人娘を売り出すのにちょうどよかった面がある。
アイドル映画にハードな殺人捜査は似合いませんからね。
アイドルを使ったユーモアミステリーの原点は、オードリ・ヘップバーンの「シャレード」あたりだと思います。

感想:ヘップバーンがアイドルとは、吉永小百合がアイドルというように、広義アイドル。われわれが使っている「南沙織以降の歌手活動を中心にした若手女性タレント」という意味ではない。
この映画は見たことがないが、アイドル研究のために、見た方がよいようだ。wikiをリンク

引用を続ける。
(「謎解きはディナーのあとで」を金子さんが映画化するとしたら、配役は?という問いに答えて)
お嬢様刑事には、石原さとみ。執事には唐沢寿明。小馬鹿にしたセリフがはまるような気がします。

北川景子が何故、お嬢様に見えないのかというと、地がお嬢様でない上に、お嬢さまを演じられないから。  補足:化粧が水商売っぽくて、お嬢様より、ヤンキーに見える。
石原さとみなら、素で、お嬢様を演じることができるように想像できる。

大島優子なら、地はお嬢様でないけれど、お嬢様を演じて、
佐々木優佳里なら、素でお嬢様を演じることができそう(年齢が若すぎるので、対象外ですが。)
大場美奈も、地はお嬢様でないけれど、お嬢様を演じられるかもしれない
島田晴香は、地も、演技も、お嬢様は難しそう。

最近、舞台を見た印象では、
お嬢様できそう  増田有華・松井咲子・松原夏海・片山陽加
お嬢様無理そう  浦野一美・平嶋夏海・仲川遥香・大家志津香・倉持明日香

ブログ管理人が推す鈴木紫帆里、お嬢様できそう。

KC
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AKB48は学芸会である(KC)

2011-10-30 00:00:12 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
AKB48は学芸会である(KC)

10月24日朝日新聞夕刊・素粒子より引用。

AKB、SKE、NMBに続くHKT48
最年少は小5だと。
学芸会だと言うなかれ。
元気な若い子は貴重だ。


感想その1(AKB48熱狂的ファンの立場)
これって、最後は肯定文だが、AKB48は所詮学芸会だと言っている。
学芸会だけど、若くて元気なら、価値があるみたいな。そういう論調は納得できない。
AKB48は学芸会ではない。


感想その2(AKB48単純に支持しているファンの立場)
学芸会がどうか、どうでもよい。
AKB48は素晴らしい。
元気で若い子は貴重。その通り。
AKB48が、日本を元気にする。


感想その3(ひねくれたAKB48ファン)
朝日新聞の記事を読むと、小学五年生の芸能人は学芸会であると読めるが、
若くてもプロの芸能人はいるし、年をとっても学芸会のレベルの芸能人もいる。
年齢だけで、あるは、AKB48というだけで、学芸会と評するのは、画一的と言われても仕方がない。
若くて元気なアイドルが貴重であることには同意。
AKB48は、総選挙投票権や握手会権利をCDと一緒に売りつけるという批判はあるが、
お客さんが、AKB48との握手を望んでCDを買うのだから、批判にはあたらない。
資本主義による経済成長とはそういうもの。


感想その4(KC=私)
AKB、SKE、NMBに続くHKT48
最年少は小5。
最高の学芸会を見せて欲しい。


AKB48は、最高の学芸会、を目指すべきであろう。

KC
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カワイイは海外で魅力がない? AKB48は三次元カワイイ文化輸出の実験?(KC)

2011-10-24 00:06:55 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
カワイイは海外で魅力がない? AKB48は三次元カワイイ文化輸出の実験?(KC)

10月17日朝日新聞文化欄、韓流についての特集記事の中で、エコノミスト伊藤洋一氏が次の趣旨で論じている。

タイトル:魅力磨くのも産業政策

韓流ブームは、日本文化の価値基準が「カワイイ」にあることと無関係ではない。
テレビ局が若者相手に「カワイイ」芸能人や文化ばかり生んできたから、従来ターゲットでなかった層を掘り起こして成功したのが韓流。
K-POPの歌手は、体が大きく、鍛え上げた肉体、見事な脚線美。実力があり、セクシー。
カワイイだけの日本の芸能人とは違う。対抗できるのは安室奈美恵くらいだろう。
韓流を海外に売り出すのも国家の産業戦略。
日本の芸能界には国際戦略がない。
産業界は「国内だけでは食べられない」と気付き始めた。
芸能界もいずれ同じ問題に直面する。
その時「カワイイ」というは一つの文化だが、それだけでは世界に通用しないことに気がつくだろう。

感想:15年前だったら普通の意見。現在は、化石のような意見。ひょっとして非常識なエコノミストがいることを世に知らしめるために朝日新聞が載せた? そう感じる、私の感覚が、アイドルというカワイイ文化にどっぷり浸かっていて、エコノミストの巨視的な視点をもっていないのか。そうは思えないけど。

まず、経済学の教科書は、他に先行された市場で勝つには、より高い性能か、同等の性能で安いコストが必要と教える。

日本の芸能が、グローバル標準(実力・セクシー)で認められる魅力を磨く努力をしても、上回ることができるのか。疑問。芸能は甘いものではない。無理と考えるべき。

そして、現実に起こっていることは、カワイイ文化であるアニメが先行し、声優が続き、アイドルが世界市場で注目されているのではないか。

納豆は納豆のまま輸出した方がいいというたとえで、アイドルはアイドルのまま海外で見せる方が、珍しがられるからよい、と秋元康は論じており、伊藤洋一の主張より、ずっと説得力がある。

靴を売る商人が、人々が裸足で生活する国に行って、
「この国には、靴をはく習慣がありません」と商売をしないで帰った営業マンと、
「この国の国民が靴をはくようになったら、大量の靴が売れます」とビジネスチャンスととらえた営業マンを比較し、マーケットを作るには、新しい発想が必要だ
という対照が、経済学の教科書に出てくる。

「この国では韓流が流行っていて、実力とセクシーという(既存の)魅力がない日本の芸能人は売れません」という発想の伊藤洋一と、
「この国の国民は、下手くそな歌と、未熟な踊りを(一生懸命)見せるアイドル(納豆)を見たことないから、新鮮に映るはずだ」という発想の秋元康との対照は、経済学の教科書に載せてもよい好例だろう。

AKB48が海外で売れるか、JKT48がイスラム文化圏で成功するか、TPE48が親日本の台湾で順調に勝つか、
海外で納豆を食べさせようと発想した秋元康が、納豆を売って儲けたわけではない。
しかし、納豆が売れそうな雰囲気は、日本経済を、文化に漂っているではないか。
納豆が売れなかったら、次のマーケットに売りに行けばよい。
エコノミストのくせに、今の市場を感じ取っていないとは、古風である。基礎知識に欠けるとそしられてもやむを得ない。


翌日18日、制服向上委員会橋本美香の下で、元通産省の岸博之は次のように論じている。

AKB48は参加性や共感性を大事にする世代をコアファンに設定したビジネス構成が画期的。
少なくとも見た目には、プロディーサーに仕込まれたアイドルではなく、ファンが育てることが中心。

もう一つ、文化面でのイノベーションも見逃せません。
統一コスチュームと没個性を特徴とする新たなアイドルフォーマットととらえることができます。
個性あふれるメンバーが集まっているわけではないのです。
こう考えると、AKBの展開はアニメや漫画の社会における定着、海外進出の過程に似ているとも言えます。
アニメや漫画は、実写と比べるとデフォルメされた記号的表現ですが、時間が経つにつれて社会に定着し、海外では「日本的かわいいフォーマット」になった。
AKB48のジャカルタ・台北での姉妹グループは、まさに、新たな日本製アイドルフォーマットの輸出です。
二次元の世界で成功したものが、アイドルという三次元でも結果を出せるか。日本のサブカルチャーの実験なのです。

感想:
AKB48が没個性かは、議論の余地がある。これだけの人数がいるのに、新しいメンバーを次から次へと覚えることができるのは、メンバー一人一人が個性的だからと感じる。

しかし、カワイイ文化はアニメで既に成功している、アイドルはまだ、と言う点が、私の経済感覚・文化感覚はこれに近い。伊藤洋一の論を読んで、あれ?あれ?あれ?という感覚に襲われた直後だったので、安心した。

KC
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お人形さんでいいのかな いいですよ AKB48にも反原発ソングはある(KC)

2011-10-18 23:24:05 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
お人形さんでいいのかな いいですよ AKB48にも反原発ソングはある(KC)

10月18日の朝日新聞13面「AKBいまさらBiginner」という題の一面オピニオンに三人のインタビュー記事。

新しいビジネス飛翔入手(フライングゲット)
没個性フォーマットできた
岸博之 慶応大教授

秋元康のこだわり10年桜
ガチンコ総選挙 執念だなぁ
森田秀一 月刊誌BUBKA編集長

「脱原発」で会いたかった
お人形さんでいいのかな
橋本美香 社会派アイドル「制服向上委員会」会長

いずれも突っ込みどころの多い内容であったが、本日は、3つ目の制服向上委員会を取り上げたい。
9月16日の朝日新聞夕刊の赤川次郎のコラムから引用。

「制服向上委員会」という中高生の女の子たちのアイドルグループが、「脱原発の歌」を歌っている、と新聞で読んで、ユーチューブの動画で見た。リンクyoutube
ミニスカートの少女たちが、飛んだりはねたりしながた歌う。なかなか爽快だ。歌詞は結構厳しくて、
「忘れないから 原発推進派 安全だったら あなたが住めばよい」なんて、まことにその通りと思ったりする。 歌詞をリンク
この少女たちを冷笑するのは簡単だ。しかしこの少女たちも間違いなく原発事故の被害者であり、またその子供の世代にも放射能の被害は続いていくのだ。被害者である以上、誰でも原発に対して発言する権利がある。
この歌の車内広告が断られ、CDショップでポスターも貼ってもらえず、TVでも全く流れないと聞くと、そんな情けない大人たちへ、少女たちが抗議するのも当たり前だと思える。

赤川氏は、この曲がメディアから封殺されているという報道に基づいて書いているが、ネット記事では、スポンサーの圧力はなかった、話題作りのための虚構だという報道もある。
冷静に考えると、制服向上委員会は、反原発の新曲を出す前も、出した後もTVでは歌っていないし、CDショップでポスターも見かけない。

AKB48のように、TV、CDショップでバンバン売られているアイドルが、反原発の歌をリリースして、突然街の中から消えるということが起きたら、日本という国は悪い国だと証明されるが、
制服向上委員会をTV、CDショップで見かけなくても、変化がなく、日本が悪い国かどうか実感ができない。

背景説明はこれくらいにして、橋本美香の発言を引用する。( )は私の感想。

AKB48はCDを買うと、総選挙の投票権が手に入る。同じ曲でジャケットやの写真や仕様が違うものを何種類も出す。
もちろんコレクションをすることに魅力を感じる人もいますし、楽しみ方はいろいろあるでしょう。
でも私は、本来はこの曲が聞きたいという方に届けるべきものだと思うのです。 (橋本さんの意見に賛成です)

私たち制服向上委員会は13人のアイドルグループですが、スタンスは全く違う。1992年の結成以来、社会問題を題材にした歌も発表し、メッセージ性を大切にしています。
(1992年のデビューから見て、現場で10回は見ているファンとしては、このグループが社会問題・メッセージのグループだという認識はなかった。 会場のファンがステージに罵声をあびせごねる場面に遭遇したことはありますが、あれはメッセージに対する反発でなく、興行を邪魔しているだけだったという印象だった。)

「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」は、イベントで歌わないでと言われることもある。
活動はライブが軸です。 (AKB48もそうだった)
メディアの露出はあまり考えなくてなくて、そこはAKBと対極にいます。 (AKB48は売れてしまったアイドルグループで、アイドルグループとはハロプロ系以外はメディアに露出できない時代が長かった。現象を見ると二つのグループは対極だが、本質は同じ)

アイドルが政治的な発言をしてはいけないことはない。
ただのお人形さんと言われるより、私は好きです。
独自のスタンスがあったから、メンバーが変わっても20年近く続いてきたと思う。
AKBは立場を考え、社会問題にについて発言しないということもあるでしょう。
大きな力を持つ方たちが発信すれば、より広く問題を投げかけることができると思います。

(売れてしまったアイドルは発言できず、売れていないアイドルは発言できる、それでよい。売れたアイドルが、収入を犠牲にして発言することはない。発言したければ、アイドルを辞めて、発言すればよい。)


AKB48と制服向上委員会を比較して、どちらが、お人形さんに見えるかというと、制服向上委員会であろう。

反原発の歌を歌っていても、制服向上委員会はお人形さんに見えるし、
恋愛の歌ばかり歌っていても、AKB48は、相対的にはお人形さんに見えない。

より、お人形さんに見える方が、アイドルらしいと言えるので、AKB48は劣っているのか。
と言うより、
AKB48は、シアターで歌って踊る姿を見ていると、お人形らしくないのである。
お人形は、汗をかいたりしないから。

長年アイドルファンをやっていると、赤川次郎のように素直な心で、報道を受け取れない。
反原発の歌を歌っているという事実より、制服向上委員会が、お人形に見えてしまう。

制服向上委員会の反原発ソングより、こちらの記事で引用した藤波心のブログに、メッセージを感じる。

表題の、AKB48にも、反原発ソングがある、は次の記事で。

KC
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アイドル新党 読後感(KC)

2011-10-17 16:00:00 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
アイドル新党 読後感(KC)

書名:アイドル新党
著者:原宏一
出版社:徳間書店
発刊:2011年5月
表紙をリンク

あらすじ: かつて一世を風靡したアイドル・春乃マキ(25才)の人気が転落した。事務所社長にだまされたマキは、市議会選挙に立候補させられてしまう。ヤンキー時代の仲間、マネージャーに支えられ、マキは精一杯生きている人々・サイレントマジョリティー(マジョ)の代表として選挙活動を展開する。市議を辞職し、次は衆議院総選挙に出馬。

感想:アイドルが登場する小説は、なるべく読むようにしているが、小説としてつまらない作品が多い。面白いかどうかは、小説家の技量による。赤川次郎はストーリーが陳腐でも、読ませる。この本の作者は、可もなく不可もなくというところ。

「アイドル新党」より、面白かった箇所を引用。「おれ」という書き手は、アイドル春乃マキのマネージャー山崎(男性)

たとえば歌の世界でいえば、浜崎あゆみというスーパースターがいて、すでにCDを総計三千枚万枚を売っているという。EXILEは千五百万枚、倖田來未が一千万枚。
なのに不思議なことに、これだけ売れに売れているというのに、おれのまわりでそうしたCDを持っている人も買ったという人もあまり見かけない。
いったい、だれが買っているのだろう。いまの事務所に入って、マキちゃんの担当になってようやく謎が解けた。
バリバリのヤンキーだったマキちゃんとその周辺によるヤンキー気質の友だちは、あゆやEXILEや倖田未来を当たり前のように買っていて (略)

感想:私が子供の頃は、ヒットした歌謡曲は子供から大人まで知っていた。いつからか、音楽を聴く層が断片化してしまい、売れている曲でも知らない人が多くなっている。
この小説では、ヤンキー気質のサイレントマジョリティーは、あゆや倖田未来のCDを買うが、選挙には行かないという構図を提示している。
アイドル新党は、この層に投票を訴える。着眼点としては面白いが、あゆや倖田未来のCDを買う人の何割がサイレントマジョリティーなのだろうか。
一方、AKB48は、ここで引用されている歌手よりは、昔の歌謡曲のイメージがあり、子供から大人まで、シングルを知っているイメージがある。
浜崎あゆみと、AKB48が同じ枚数、例えば100万枚売れたら、握手会用として聞かれずに埋もれている枚数が多い、AKB48の方が、多くの人に曲を知ってもらうには不利だけど。

アイドルに握手会は定番だが、ハグ会を初めてやったのは、大堀めしべなのだろうか。この小説にもハグ会が登場する。以下引用。

マキちゃんにハグしてもらえる条件はファンクラブに三人以上の春日部市民を引き連れて入会した人。引き連られて入会した人は握手しかできない (略)

アイドル新党を結成し、党員をオーディションで選ぼうという企画を議論している場面で、AKB48の選抜総選挙を意識した一文あり、引用。

どこかのアイドルグル―プが総選挙と称した人気投票をやっていたが、それの逆バージョンをやろうと言っている。

総括:ナッキー氏のようにアイドル言語学を志している人には必読。それ以外の方は、暇つぶしにどうぞ、忙しければ手にしない方がよいかと。

KC
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AKB48の人気は曲が支えているという仮説(KC)

2011-10-16 09:32:17 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
10月15日朝日新聞に、歴代最高の女性歌手グループのランキング。1位から、20位。

ピンク・レディー   70
キャンディーズ    70
AKB48        現代
SPEED        90
ザ・ピーナッツ     60

Perfume        現代
モーニング娘。     現代
おニャン子クラブ    80
PUFFY         90
プリンセス・プリンセス 90

Wink          90
ビューティ・ペア    80
KARA         現代
少女隊         80
ZONE         現代(2000代)

Kiroro
少女時代        現代
わらべ         80
あみん
MAX          90

60年代   1
70年代   2
80年代   4
90年代   5
現代     7

古いグループの順位が高いのは、投票者4人の識者が高齢だから。赤坂康彦はピーナッツを1位におしている。コメントを引用。

中森明夫「アイドルは時代の反映ではなく、時代がアイドルを模倣する。」
「未来に希望が持てない。ゆるやかに下降していくこの世界で、いかにみんなで楽しく生きるか。AKB48はそれを体現している。」

感想:「努力と成長と見せる」ことがAKB48の成功の一因との解説を聞くと、このコンセプトは、昔は「ダサイ」とけなされていたのに、何故AKB48だけは受け入れられたのかと疑問に感じる。中森氏のコメントは、その疑問に答えようとしている。

倉田真由美「普通の女の子がアイドルになるという夢を体現したキャンディーズ。男子は普通さが好き。」

感想:70年代を生きた私の印象は、キャンディーズは最初からプロで、ピンク・レディはあまりに普通の女の子。
普通からアイドルという夢は、むしろ、AKB48を評する際に、ぴったりする。

太田省一「キャンディーズは、解散というストーリー性。だが、その歌唱や楽曲のよさにも、もっと目を向けたい。」

感想:AKB48の人気が出たのも、単純に、曲がよかったからと、言えないか。
もちろん、曲の良さより、選抜総選挙などの話題の方が影響は大きい。
しかし、選抜総選挙で初めてAKB48を知った新しい人が、継続してAKB48のファンになったのは、曲を聴いて、それがよかったから。
この仮説だけがAKB48人気の理由とは思わないが、曲がつまらなかったら、ここまでの人気はつかめなかったはず。

KC
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アイドル言語学:現在のアイドルという言葉の使い方を、昔はしなかったという単純な事実(ナッキー)

2011-10-13 05:00:00 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
アイドル言語学:現在のアイドルという言葉の使い方を、昔はしなかったという単純な事実を念頭に新聞を読む(ナッキー)

稲増龍夫氏が、「アイドル工学」という本を出版した時、「アイドル美学」「アイドル神学」という三部作にしたい、と語っていたが、いまだ発刊されていない。
ヅカファンが読み解く「アイドル工学」の書評、アイドルの特徴のどの部分が、タカラヅカと共通かを論じたブログが興味深かったので、リンクをはります。

私は、アイドル言語学を、老後の楽しみとして研究したいと考えている。
アイドルという言葉は、1971年の南沙織からというのが定説である。

ここで用いているアイドルとは、英語のアイドル(idol 偶像の意味、以下、広義アイドル)ではなく、日本の芸能界で活躍する若手歌手のうちアイドルと呼ばれている人(以下、狭義アイドル)である。

野球選手長嶋茂雄は、1958年にプロデビューしたが、広義アイドルの意味で、アイドルと言われただろう。しかし、狭義アイドルではない。同様に、大鵬、美空ひばり、吉永小百合、加山雄三、グループサウンズは、広義アイドルでしかなかった。
日本の芸能界で活躍する若手歌手でも、演歌歌手藤圭子は、アイドルとは呼ばれなかった。広義アイドルだったけれども。

二つの記事を引用します。
その1:朝日新聞3月20日書評「K-POPがアジアを制覇する」
その2:週刊朝日9月23日書評「上を向いて歩こう 名曲に託された日本復興の軌跡」

その1:完成型でデビューする韓国に対して、AKB48のように、素人同然で芸能界に入り、努力しつつ成長する過程を見せる日本。

感想:アイドルの実態はここに書かれている通り。アイドルが素人は昔からの定説、しかし、努力・成長という特徴は、秋元康がAKB48で提唱したキーワードが定着したものと感じます。
アイドル工学によると、70年代に登場したアイドルは、技術がなくて何もできない。世間は、そんなものを愛好するなんて馬鹿だ、商業主義に踊らされている、とファンたちを謗る。それに対抗するのが、『平凡』『明星』による根性物語のアピールだ。すごく健気ないい子なんですよ、がんばってるんですよ、と、「裏」と「表」を合致させようとする。
秋元康の「努力・成長」を、「根性・がんばっている」。意味は同じだが、「成長を見せる」というコンセプトは、AKB48以前にあったのか。アイドル言語学のテーマの一つ。

その2:音域が狭く声量にも恵まれない坂本九に対しての「歌手としての評価」は、当時はさんざんなものだった。彼はお茶の間のアイドルでしかなく、「上を向いて歩こう」の評価が、作詞作曲コンビにばかり向けられる風潮に、(以下省略)

感想:「上を向いて歩こう」がヒットしたのは、1963年、狭義アイドルが日本に誕生する8年前である。坂本九が批判されたとしたら、アイドルという言葉によってではなく、他の言葉で批判されたのではないかと私は疑う。例えば、歌唱力のない歌手は、お茶の間のタレント、と批判されていたのではないか。
現代はアイドルという言葉が定着しているから、昔からこの言葉があったかのように錯覚してしまった例でと思われます。アイドル言語学のテーマの一つ。

清少納言は、平安時代の宮廷のアイドルであった。

という文章を読んだら、平安時代に、「アイドル」なんて言葉が使われていなかったはず、とほとんどの人が突っ込むだろう。
しかし、美空ひばりは昭和のアイドル、という文章を読むと、多くの読者は違和感を感じない。

その理由は、
(1)1971年アイドルという言葉が使われ出した当時、美空ひばりは現役の歌手だった。
(2)美空ひばりは、狭義アイドルではないが、広義アイドルとして、アイドルと呼ばれていた時期があるから。

同じ理由で、坂本九はお茶の間のアイドル、にも違和感を感じない人が多いだろう。
しかし、歌唱力がないお茶の間のアイドルという坂本九は、現在だったら、狭義アイドルの意味で、アイドルと言ってもよいが、当時はその言葉がなかった。

引用その1:(アイドルの成長過程を見せる)背景の一つには、高校野球をはじめとした日本の「部活文化」があるのではないかと推測する。かつてのアイドルは山口百恵をはじめとして、大人っぽかった。規範意識・伝統といった「大きな物語」がまだ生きている韓国と、「成熟を拒否する自由」を得るにいたった日本の違いがそこにある。

感想:山口百恵ほど、子供っぽいアイドルはいなかったと私は回想するのだが、その山口百恵は、「としごろ」(デビュー曲、14才)であり、評者が大人っぽいというのは、「横須賀ストーリー」以降の山口百恵なのだろう。


アイドルという言葉の使い方、補足:
清少納言は、歌もうまかったので、アイドルという比喩は似合わない。(歌は、もちろん、和歌の意味。)
しかし、「紫式部は演歌歌手で、清少納言はアイドル」という比喩であれば、宮廷での人気は清少納言の方があった(と歴史の授業で習った記憶がある)のだから、平安時代は、演歌もなかったし、アイドルもいなかったけど、比喩としては成立する。
比喩としてのアイドルが、1971年以前の文化に使われる。アイドル言語学のテーマの一つである。

ナッキー
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選抜総選挙 英字新聞記事(KC)

2011-09-08 22:44:16 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
古いネタですが、今年の選抜総選挙の翌々日のJapan Timesの2面に、総選挙の記事が出ていました。
図書館で写メとったのでアップします。
写真左が前田敦子、右が大島優子。
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野田首相は、どのアイドルが好きなのでしょうか。(ナッキー)

2011-09-01 06:00:00 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
野田首相は、どのアイドルが好きなのでしょうか。(ナッキー)

新聞記事を引用します。
政治手腕は知らず、野田さんの例え話のセンスは恐らく、永田町でもトップクラス。
例えば二〇〇三年の民主党と自由党の合併の際、自由党を率いていた小沢一郎氏を評した言葉は傑作だ。
「モーニング娘。の中に天童よしみが入ってきたようなもの」

野田首相は、仲俣汐里の先輩である。早稲田大学政治経済学部。

民主党と自由党の合併が、2011年だったとしたら、野田氏はどのように喩えただろうか。

モーニング娘。  →  AKB48   これは間違いないところ。
天童よしみ    →  演歌で政界の小沢一郎くらい力のある歌手は誰なのでしょうか。演歌という枠をとって、ベテラン歌手に広げて選ぶとしたら、和田アキ子でしょうか。

自民党石破氏のキャンディーズ好きは有名ですが、野田首相の好きなアイドルはだれなのでしょうか。

ナッキー(野田首相と同窓同期だと最近気がつきました。)
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AKB、初週の売り上げ歴代1位(KC)

2011-08-30 21:02:31 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
AKB、初週の売り上げ歴代1位(KC)

本日のネット記事を引用。
 人気アイドルグループAKB48の22枚目のシングル「フライングゲット」(24日発売)の初週売り上げ枚数が135万4千枚に達し、歴代1位になったことが分かった。
音楽情報会社オリコンが明らかにした。
これまでの1位は、前作シングル「Everyday、カチューシャ」の133万4千枚。2作連続での初週ミリオンセラーは、昭和43年のランキング発表開始以来初めてという。

産経新聞、社会面28面の見出しは、次の通り。
A あっと驚きの
K 記録塗り替え
B ぶっちぎり!
CD初週売り上げ135万枚1位

ある新聞には、総選挙の投票権利なしでも、ミリオンセラー と書いてあった。
投票権なくても、握手会権利があるから、多くの人が複数枚買っている、という事実を、新聞は報道すべきだ。
この事実を知らない読者も、大勢新聞を読んでいる。

KC
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