去年の第6回は、歌よりも余興を楽しむかくし芸大会のようで、私にはいまひとつだった。
今年は菊池プロデューサー演出で、「生演奏、生歌、フルコーラス」にこだわった内容で、非常に聴きごたえがあった。4時間以上の長丁場で疲れたが、だらだらした感じはなく、充実感があった。
ゲストとのコラボが多かったので、どうしても歌唱後に話を聞く時間が必要となり、時間が伸びてしまった。歌をじっくり聴かせるのはいいとして、ゲストはもう少し少なめでもよかったかもしれない。
以下、特に印象に残った歌唱について記す。
柏木由紀『飛梅』。
さだまさしの若き日のアルバム曲。福岡県の太宰府天満宮を舞台にした男女の繊細な心情を歌った楽曲だ。選曲が渋い。そして、生演奏というだけでも難易度が高いのに、アカペラコーラスの伴奏に合わせての絶唱。ライブビューイングの映画館でさえ、緊張感で静まり返った観客を釘付けにした。柏木の声と歌唱を思う存分楽しめた。「君が一つ、僕が半分」食べた梅が枝餅の残った半分がどうなったのか、昔から気になって仕方がない。
山本彩&榊いずみ『失格』。
ハードなロックナンバー。榊の曲と思われる。二人とも腹から声が出ていて、激しい思いをぶつけるように歌う。初めて聴いた曲だが心を揺さぶられた。
山本は、稲垣潤一とのデュエットで自身のアルバム収録曲『過ち』も披露した。アルバムで聴いた時と異なり、稲垣の声が男性らしく力強くて調和の取れたデュエットになっていた。
NGT48『青春時計』。
アコースティックなサウンドでしっとり聴かせた。メインで歌っていたのは佐藤杏樹らしい。初めて認識したメンバーだが、しっかりした歌唱だった。ルックスは松岡茉優に少し似ている。私もファンになった。
審査員の千秋も名前を挙げて褒めていたので、現場でも印象的だったのだろう。彼女としては飛躍のきっかけとなるイベントになった。
NGT48とNegiccoのコラボで『アイドルばかり聴かないで』『緑と森の運動公園』。
他のアイドルグループとのコラボが目玉企画だった。Negiccoの他、モーニング娘。’17、チームしゃちほこ、たこやきレインボーが登場した。Negiccoの3人は新潟で15年同じメンバーで続けているグループだけあって、さすがにステージ慣れしているし、歌が上手い。3人の個性が際立っている。『アイドルばかり聴かないで』は、タイトル通り、アイドルに夢中な彼への不満を歌った古典的な楽曲で、ほのぼのした味わい。『緑と森の運動公園』はNGT48のオリジナル曲だが、新潟市内に実在する公園のことはNegiccoの3人も詳しいはずで、一体感のある楽しいパフォーマンスだった。この曲の良さを再認識した。
『抱きしめてアンセム』でチームしゃちほこと共演したSKE48では須田亜香里がダントツに目立っていた。1人だけチームしゃちほこと揃いの衣装を与えられていて映像で何回もアップになっていたこともあるが、そのたびに非常に生き生きした表情、動きで感心した。気の抜けた瞬間がない。彼女の面目躍如だ。審査員の小朝師匠も名前を挙げてコメントしていた。
渡辺麻友は審査員で、今回は歌わなかった。
最後のAKB紅白対抗歌合戦でどんな歌を聴かせてくれるか楽しみにしていたが、仕方がない。卒業コンサートも終わり、ここで更に新たなコラボなりカバーなりに挑戦するというのは酷過ぎるだろう。
その代わりというか、『11月のアンクレット』センターを渡辺1推しの後輩である小栗有以が務め、その小栗と向井地美音が渡辺の卒業ソング『サヨナラで終わるわけじゃない』を披露した。更に『チームB推し』の替え歌『まゆゆ推し』。掛け声部分が全部「レッツゴー」だった。渡辺の掛け声が「レッツゴー」なのは『初恋ダッシュ』が由来だということはオールドファンなら知っている。
このコーナーは、AKB紅白対抗歌合戦で毎回素晴らしい歌唱を聴かせてくれた渡辺へのはなむけだった。
歌合戦の他に、じゃんけん大会上位者のCD収録曲4曲も披露された。どれも個性的で素晴らしい楽曲だった。それらについては別記事で詳述したい。特に宮崎美穂、北原里英、大家志津香の3人による『僕たちの地球』はサイコーだった。楽器を弾きながら楽しそうに歌い踊っていたが、当然ゴールデンボンバーばりのエアバンド。全曲「生演奏」のイベントで、彼女達だけが堂々とエアバンドだったのが痛快。もちろん楽器は振り付けの小道具のようなもので、歌はちゃんと生歌だった。
第6回紅白対抗歌合戦の感想はこちら
第5回紅白対抗歌合戦の感想はこちら
第3回紅白対抗歌合戦の感想はこちら
第1回紅白対抗歌合戦の感想はこちら
今年は菊池プロデューサー演出で、「生演奏、生歌、フルコーラス」にこだわった内容で、非常に聴きごたえがあった。4時間以上の長丁場で疲れたが、だらだらした感じはなく、充実感があった。
ゲストとのコラボが多かったので、どうしても歌唱後に話を聞く時間が必要となり、時間が伸びてしまった。歌をじっくり聴かせるのはいいとして、ゲストはもう少し少なめでもよかったかもしれない。
以下、特に印象に残った歌唱について記す。
柏木由紀『飛梅』。
さだまさしの若き日のアルバム曲。福岡県の太宰府天満宮を舞台にした男女の繊細な心情を歌った楽曲だ。選曲が渋い。そして、生演奏というだけでも難易度が高いのに、アカペラコーラスの伴奏に合わせての絶唱。ライブビューイングの映画館でさえ、緊張感で静まり返った観客を釘付けにした。柏木の声と歌唱を思う存分楽しめた。「君が一つ、僕が半分」食べた梅が枝餅の残った半分がどうなったのか、昔から気になって仕方がない。
山本彩&榊いずみ『失格』。
ハードなロックナンバー。榊の曲と思われる。二人とも腹から声が出ていて、激しい思いをぶつけるように歌う。初めて聴いた曲だが心を揺さぶられた。
山本は、稲垣潤一とのデュエットで自身のアルバム収録曲『過ち』も披露した。アルバムで聴いた時と異なり、稲垣の声が男性らしく力強くて調和の取れたデュエットになっていた。
NGT48『青春時計』。
アコースティックなサウンドでしっとり聴かせた。メインで歌っていたのは佐藤杏樹らしい。初めて認識したメンバーだが、しっかりした歌唱だった。ルックスは松岡茉優に少し似ている。私もファンになった。
審査員の千秋も名前を挙げて褒めていたので、現場でも印象的だったのだろう。彼女としては飛躍のきっかけとなるイベントになった。
NGT48とNegiccoのコラボで『アイドルばかり聴かないで』『緑と森の運動公園』。
他のアイドルグループとのコラボが目玉企画だった。Negiccoの他、モーニング娘。’17、チームしゃちほこ、たこやきレインボーが登場した。Negiccoの3人は新潟で15年同じメンバーで続けているグループだけあって、さすがにステージ慣れしているし、歌が上手い。3人の個性が際立っている。『アイドルばかり聴かないで』は、タイトル通り、アイドルに夢中な彼への不満を歌った古典的な楽曲で、ほのぼのした味わい。『緑と森の運動公園』はNGT48のオリジナル曲だが、新潟市内に実在する公園のことはNegiccoの3人も詳しいはずで、一体感のある楽しいパフォーマンスだった。この曲の良さを再認識した。
『抱きしめてアンセム』でチームしゃちほこと共演したSKE48では須田亜香里がダントツに目立っていた。1人だけチームしゃちほこと揃いの衣装を与えられていて映像で何回もアップになっていたこともあるが、そのたびに非常に生き生きした表情、動きで感心した。気の抜けた瞬間がない。彼女の面目躍如だ。審査員の小朝師匠も名前を挙げてコメントしていた。
渡辺麻友は審査員で、今回は歌わなかった。
最後のAKB紅白対抗歌合戦でどんな歌を聴かせてくれるか楽しみにしていたが、仕方がない。卒業コンサートも終わり、ここで更に新たなコラボなりカバーなりに挑戦するというのは酷過ぎるだろう。
その代わりというか、『11月のアンクレット』センターを渡辺1推しの後輩である小栗有以が務め、その小栗と向井地美音が渡辺の卒業ソング『サヨナラで終わるわけじゃない』を披露した。更に『チームB推し』の替え歌『まゆゆ推し』。掛け声部分が全部「レッツゴー」だった。渡辺の掛け声が「レッツゴー」なのは『初恋ダッシュ』が由来だということはオールドファンなら知っている。
このコーナーは、AKB紅白対抗歌合戦で毎回素晴らしい歌唱を聴かせてくれた渡辺へのはなむけだった。
歌合戦の他に、じゃんけん大会上位者のCD収録曲4曲も披露された。どれも個性的で素晴らしい楽曲だった。それらについては別記事で詳述したい。特に宮崎美穂、北原里英、大家志津香の3人による『僕たちの地球』はサイコーだった。楽器を弾きながら楽しそうに歌い踊っていたが、当然ゴールデンボンバーばりのエアバンド。全曲「生演奏」のイベントで、彼女達だけが堂々とエアバンドだったのが痛快。もちろん楽器は振り付けの小道具のようなもので、歌はちゃんと生歌だった。
第6回紅白対抗歌合戦の感想はこちら
第5回紅白対抗歌合戦の感想はこちら
第3回紅白対抗歌合戦の感想はこちら
第1回紅白対抗歌合戦の感想はこちら