空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ドイツ人エンジニアEdgar Fritz Raupach氏死亡

2012-06-01 22:01:00 | ナイジェリア事情
BBC Abducted German engineer 'killed in Nigeria' 31 May 2012

 この1月にナイジェリア北部Kanoで誘拐されたドイツ人エンジニアEdgar Fritz Raupach氏が,救出作戦の失敗の挙句,犯人に射殺されたとのこと。3月にも同様の作戦―英国およびナイジェリア当局による―の失敗により,英国人一名・イタリア人一名が死亡している。

 なおさらに,月曜(28日),ナイジェリア西部Kwara州で誘拐事件が発生,Borini Prono社につとめるイタリア人エンジニア一名が囚われたという。道路整備を得意とする会社だそうで―。

 西部では誘拐は珍しい。南部では石油開発会社関係の人々がしばしば誘拐され,北部では(推定Boko Haramによる)誘拐が散発的に起こるのだが。

 木曜朝の救出作戦(の失敗)については,この報道時点では詳細は不明とのこと。しかし,捕り物は銃撃戦に発展し,誘拐犯のうち5名は射殺の模様。女性一名も死亡したというが,流れ弾による犠牲なのか問題の家屋にいて被害に遭ったものかは不明。

 Raupach氏の誘拐の事情もどうも不明。しかし3月にはアルカイダ北アフリカ分派組織Islamic Maghrebがドイツ政府にテロ容疑で拘束された女性を解放せよと主張したとか。―本当に彼らの手によるのかどうかはさておき(便乗という可能性はあろうが),まあいつもやっちゃってる人たちではある。

 英国人Chris McManus氏・イタリア人Franco Lamolinara氏の事件など,外交官は(この手の事件の)責任をBoko HaramとIslamic Maghrebに負わす。アナリストはその証拠はないとするものの,誘拐作戦についてBoko Haram内部で対応の乱れがあるとする―しかし,それは,分派を発生させるほどのものではないとも。

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