空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ミャンマー国籍の技能実習生にヒドイ労働条件を適用して摘発された例

2018-11-30 18:05:51 | ビルマ/ミャンマー


日経新聞 技能実習生に賃金未払いか 長時間労働も、岐阜の会社 2018/11/29 9:42

産業別労働組合JAMは28日、岐阜県羽島市の縫製会社がミャンマー国籍の技能実習生3人を違法に長時間働かせ、約29万~180万円分の賃金が未払いになっていると発表した

JAMによると、3人は2017年~18年8月に来日。午前7時から午後10時まで働き、休日は1カ月に1、2回だった

JAMの聞き取りに、社長は未払い賃金があることを認め「他の会社も同じことをやっているのでいいと思った」と説明しているという

JAMの小山正樹参与は記者会見で「技能実習生のひどい労働環境を是正しなければ、外国人労働者はとても日本に来ないだろう」と話した

 ―『技能を学ばせてやっている』とか、『豊かな日本で働かせてやっている』という思い込みがあったりもしようし、意識の改善を求めたいところ。




 その「ひとを雇うライセンス」を誰が発行するのかね、という問題もあろう。
 …まあ、この場合は、技能実習生をお預かりする側にきっちり教育する義務は、技能実習生制度を運用する側にあろうなあ。言ったって学びゃあしないという一部もあろうが。

 なおこれは別に、外国人差別とかとは分類しきることができない:



 末端労働者を恥ずかしげもなく収奪しようとする末端管理職の倫理観の問題、末端労働者への分配をケチる”風土”の問題といえる。この”風土”は、別の用語で言えば”保守退嬰”とでもいえようなあ。

 まあ:



 ということで、ここ20年ほど表立ってはなにもかも停滞していたせいで、いまさら給料のベースアップだのといっても、もはやそのやり方をしらないとか、するタイミングを計れない人ばかりだとか、そういうこともあろうというのを”保守退嬰”といおうと思う。さらに:



 名目の給料額が上がらない一方で税金等の天引き分・消費税分で実質賃金が少なくなっているものと思われる。
 私はこれでも研究費が取れている側なので、不足した給料分はそっちで補填できている格好だが(研究書を私費で買わずに済むぶん、手元の金を使わずにすむ)―バブル期と比較してはいかんが、親孝行で買ってあげた車というのも160万のジムニーというわけで…。

 …親の趣味でもあるからいいが、まあ、ランクを上げるくらいできて然るべき、という気も多少する。

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