空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ジュバランドで政府軍・AMISOM兵は

2012-10-17 22:54:02 | 「ジュバランド」
 ―略奪とかしていないだろうか。一部メディアがそうした点を報じるが,現地司令官はミスリードだという:

Garowe Online Somalia: Govt commander in Jubaland rejects reports of 'looting by soldiers' Oct 16, 2012 - 10:43:06 PM

 ソマリア政府軍ジュバランド方面司令Ismail Sahardid将軍はBBCソマリ語サービスのインタビューに火曜,答えて曰く,Kismayoでテロ行為・不穏な行動は許容されない!

 なお,未確認情報によれば,ソマリア政府軍ないしAMISOMの兵がKismayoで女性一名を誤って殺害してしまったのだそうだが,これについてSahardid将軍は当局が調査中であると述べる。

 ―ないことにしていないからには,この事件は実際にあったのでしょうな。そして,あまり後ろ暗くない―少なくとも,かっちり責任者を追及して問題がない事件なんだろう。

 ともあれ,将軍は言う「我々は,Kismayoの治安がテロリストグループやその他の犯罪的要素に乱されることを許容しない」,併せて兵士らによる略奪行為の報道を否定して「こうした報道は誤っており,ジュバランドにおける政府軍の行動に関する民間の意見を誤導しようとするものだ」。

 ―本当に「そぅ」だった場合,かなり本気でまずい事件であるとゆーことでしょうか。

 なお彼は,部下たちは永く辺境で敵と戦ってきた,三年もの軍事教練を受けた者たちだとその資質を称賛することを忘れないながらも,「また,軍法廷も我々と行動をともにしており,法を破る兵はだれでも軍事法廷で裁かれることになる」と一般論・事実の叙述をする格好で警告を与えてもいたりする模様。

 治安作戦はうまくいっている様子。火曜には10名ほどのal Shabaab Authoritiesのメンバーらしき者たちを捕縛したという。そしてGarowe Onlineは続ける―モガディシュに根拠を置くメディア(単数)はSomali-Amisom軍の努力をdiscreditするメディアキャンペーンを張っている,モガディシュの政治家たち(Hawiye中心)はジュバランドの台頭を恐れるのだ―そこはDarodの第二のホームランドだから―なにしろ,プントランドがソマリア連邦共和国へ足を踏み出しているのだから!

 新大統領Hassan Sheikh Mohamudはジュバランド州state創設に否定的である―IGADやEUやケニア政府は,その案に好意的であるのだが,と記事はその旨伝えて閉じられる。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マグリブ地方のアルカイダ序... | トップ | Mauduguriで連続爆破事件 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (teiresias)
2012-10-22 22:57:02
>そもそもあのあたりは、ダロッド支族同士での争いも強かったような
それをうまくさばいていたal Shabaabの統治能力よ,というところでしょうか

さらに新大統領はムスリム同胞団系団体と関連が,とかあって,「彼ら」と「我ら」を分ける枠組みの数に不足はないッ!って状況で,見ている方もやってる方も大変ですよね
返信する
Unknown (ftb)
2012-10-20 21:38:45
そういえば新大統領はハウィエであったね。
新政府は氏族のパワーバランスに十分配慮して作られたはずなのに、こうもあっさりと「ハウィエの連中」と断言されてしまうようでは先が思いやられますな。
そもそもあのあたりは、ダロッド支族同士での争いも強かったような。
返信する

コメントを投稿

「ジュバランド」」カテゴリの最新記事