空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

国家様の面子の問題もあろうに

2018-08-01 23:00:12 | Weblog


中東の人々が日本人と韓国人を間違えるのは、よくあること」と「あの映像の顔、声はどうみても安田純平さん」と「邦人の保護は言うまでもなく、日本政府の責任」、だから助けろ、までは論理の飛躍・暗黙の了解がある。丁寧な説明を試みるべきところかと思う。

 …報道されている限り、彼のパスポートは日本国発行のものだ。なんかなぜか姓の部分を網掛けて隠していて、「安田」くらい出してもいいだろうに、と思われた(そしてあれこれ邪推された)のは確かだが。
 


「あれは原稿を用意されて、それを読まされるのだ」という程度なら「こちらに書いた。ギャーギャー騒ぐ前に読め」と字数はほぼ同じ。けんか腰にならずにちゃんと書けばいいのに。

 にしても、ウラでネゴするアクターはさておき、公けには「誘拐はわるいことなんだから、許して欲しかったらまずは人質を無傷・無条件に解放してくれるかな?」という態度をみせるのが常道ではあり、”解放へ向けて全力で行動する”が実際にはなにを意味するかは、安田氏のシンパには納得しがたいものがあるかもしれない。



 まーそういう筋ですわな。



 少なくとも、日本国のパスポートを持っているであろうことは報道にあるとおりであり(名前が、安田ではなく「安」で帰化人だろうがなんだろうが、だ)、韓国のパスポートを別に持っていてそれを使ったからといって、それを日本国として確認しないまま「ん、それっぽいから、今回は我々、無関係ってことでバイナラー」とかケツまくったら、我々、安心して海外旅行できませんがな。あとづけでてきとーに「あ、なんかあのひと、外国人だったっぽいかもよ? だから日本国のパスポートは取り消しってことで! いやー、日本国ってば、詐欺師に騙されちゃった☆」で片づけられかねない。

 …と、諸外国に舐められかねない。
 そこそこ筋を通すのは、別にこの安田氏のためだけというわけではなく、国家様の面子もあるわけでしょうに。

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