昨日昼の時点では港はHizbul Islamの手元にありましたが,晩の報道によればアルシャバブが港を含むキスマユ全5区を確保した由。Anoleの上級指導者Ali Saidなる人物が殺害された由。ヒズブル・イスラムはキスマユから撤退したと。ここまではアルシャバブの大戦果と言うべきですが,Jubba地区のアルシャバブ最高指導者top commanderであるAden Dhagoweyneが死亡したとの内部情報があるとのこと。
土地は取ったり取られたりを繰り返します。しかし人間の損失は取り返しがつきません。もとの支配領域を回復した点でアルシャバブの勝利と言おうとする向きもあるかと思いますが―私はこれまでも指導的人物の損失を重要視してきました。今のところ,『第一ラウンドは痛み分け』といったところかと思います。28-27でアルシャバブ有利,的な。
Garowe Online Somalia: Al Shabaab seize control of Kismayo after battle Oct 1, 2009 - 8:58:24 PM
昨日朝7時から,アルシャバブの先攻で戦闘勃発,5時間の戦闘があり,転覆自動車の民間人10人を含む少なくとも30人が死亡。病院筋からは70名が負傷して担ぎ込まれたという話。
モガディシュのアルシャバブ広報担当Sheikh Ali "Dheere" Mohamudは電話でメディアにアルシャバブはヒズブル・イスラムと戦っているのではない,と説明。「この戦争は聖戦士間のものではない」,「Sheikh Ahmed Madobe(だけ)がこの戦闘に責任を負うのだ」。この彼はヒズブル・イスラムの一員で,Hassan Turkiの片腕的位置づけの人のよう。今週,キスマユにおけるアルシャバブ専制に抵抗を試みたわけです。
モガディシュでHizbul Islamの広報Sheikh Ismail Haji Addowがアルシャバブに「戦闘をやめる」よう求め,他方Hizbul Islamは「自衛している」のであるとする。
木曜夜にはHizbul Islam側は街を撤退。一時的にせよ平穏が戻ったようです―が,Hizbul Islamの方は,モガディシュからHassan Turkiが進発したという話でしてね…。
…現時点での手打ちの必然性は,たぶん,感じられないだろうな,彼らには…。第二ラウンド勃発は必然だろうか。
ShabelleMediaNetwork Official: ‘The fighting in Kismayu is not between Al-shabab and Hizbul Islam’ Posted: 10/2/2009 6:16:00 AM
モガディシュのアルシャバブ広報担当Sheik Ali Mohamud Rageは―キスマユでの戦闘はムジャヒディン間の争いではないとし,キスマユで行われている戦闘を(モガディシュの)KM4交差点での対”キリスト教徒”戦と比し,Ahmed Madobeについて「イスラムの剣が彼を捉えようthe Islamic sword will take him」とする。
…KM4はAMISOMの担当だったでしょうか。モガディシュのアルシャバブも,Madobeを神の敵認定するようです。
他方,ヒズブル・イスラム側はShabelle Radioに連絡し,「木曜朝,我々の兄弟が我々に対して銃火を始めたのだ。我々は自衛している。彼らは武器の集積をし,我々は民衆に,ムジャヒディン間で戦闘してしまって本当にすまないと語るものだ」とする。
メディア・大衆対策として成功を収めるのはどっちだろうか。この点ではヒズブル・イスラムの勝利が疑いない感じですが。つい先日までの同盟者(の指導者)をいきなりキリスト教徒呼ばわり・自分たちの絶対正義を主張するか,党派闘争の存在を認めて大衆に許しを乞うか。
このあたりが,政治ができるかできないかの分かれ目なんだと思うのだけど。―誰の支持を受けねばならないと思っているのか。誰の支持を得たいと思っているのか。誰から支持されるべきだと思っているのか。
―君たちの手にある武器は,誰の財布から出てきたものかね?
土地は取ったり取られたりを繰り返します。しかし人間の損失は取り返しがつきません。もとの支配領域を回復した点でアルシャバブの勝利と言おうとする向きもあるかと思いますが―私はこれまでも指導的人物の損失を重要視してきました。今のところ,『第一ラウンドは痛み分け』といったところかと思います。28-27でアルシャバブ有利,的な。
Garowe Online Somalia: Al Shabaab seize control of Kismayo after battle Oct 1, 2009 - 8:58:24 PM
昨日朝7時から,アルシャバブの先攻で戦闘勃発,5時間の戦闘があり,転覆自動車の民間人10人を含む少なくとも30人が死亡。病院筋からは70名が負傷して担ぎ込まれたという話。
モガディシュのアルシャバブ広報担当Sheikh Ali "Dheere" Mohamudは電話でメディアにアルシャバブはヒズブル・イスラムと戦っているのではない,と説明。「この戦争は聖戦士間のものではない」,「Sheikh Ahmed Madobe(だけ)がこの戦闘に責任を負うのだ」。この彼はヒズブル・イスラムの一員で,Hassan Turkiの片腕的位置づけの人のよう。今週,キスマユにおけるアルシャバブ専制に抵抗を試みたわけです。
モガディシュでHizbul Islamの広報Sheikh Ismail Haji Addowがアルシャバブに「戦闘をやめる」よう求め,他方Hizbul Islamは「自衛している」のであるとする。
木曜夜にはHizbul Islam側は街を撤退。一時的にせよ平穏が戻ったようです―が,Hizbul Islamの方は,モガディシュからHassan Turkiが進発したという話でしてね…。
…現時点での手打ちの必然性は,たぶん,感じられないだろうな,彼らには…。第二ラウンド勃発は必然だろうか。
ShabelleMediaNetwork Official: ‘The fighting in Kismayu is not between Al-shabab and Hizbul Islam’ Posted: 10/2/2009 6:16:00 AM
モガディシュのアルシャバブ広報担当Sheik Ali Mohamud Rageは―キスマユでの戦闘はムジャヒディン間の争いではないとし,キスマユで行われている戦闘を(モガディシュの)KM4交差点での対”キリスト教徒”戦と比し,Ahmed Madobeについて「イスラムの剣が彼を捉えようthe Islamic sword will take him」とする。
…KM4はAMISOMの担当だったでしょうか。モガディシュのアルシャバブも,Madobeを神の敵認定するようです。
他方,ヒズブル・イスラム側はShabelle Radioに連絡し,「木曜朝,我々の兄弟が我々に対して銃火を始めたのだ。我々は自衛している。彼らは武器の集積をし,我々は民衆に,ムジャヒディン間で戦闘してしまって本当にすまないと語るものだ」とする。
メディア・大衆対策として成功を収めるのはどっちだろうか。この点ではヒズブル・イスラムの勝利が疑いない感じですが。つい先日までの同盟者(の指導者)をいきなりキリスト教徒呼ばわり・自分たちの絶対正義を主張するか,党派闘争の存在を認めて大衆に許しを乞うか。
このあたりが,政治ができるかできないかの分かれ目なんだと思うのだけど。―誰の支持を受けねばならないと思っているのか。誰の支持を得たいと思っているのか。誰から支持されるべきだと思っているのか。
―君たちの手にある武器は,誰の財布から出てきたものかね?
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