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てらまち・ねっと



 10日ぐらい前から、食事になると不快感。食べたくなくなる。特に、魚とか肉系とか。
 それに対して・・・ゆで卵などはおいしく食べられる。
 玄米も不快。サンドイッチはおいしい。果物はまあまあ、・・・ソフトクリームもおいしい・・・
 食事の時以外は違和感はない。

 「つわり」と同じ、とパートナーに言われた。
 日が進むに連れて不快感が増す。癌の症状が発言する昨年1月までは、胸やけや食不振とはほぼ縁のなかった私。
 数日前には、スーパーの刺身売り場の前を通ったが、見るのも不快感が満ちてきて、足早に通り過ぎた。
  今日は、朝から、ひどい「二日酔い」の時のような胸や胃のあたりの不快感が強かった。
 それで、がんの治療として、この40日ほど飲んでいる薬をやめると自分で決めた。

●-1 やめようと思う薬は次。
 2月24日に主治医に依頼して、前立腺がんの古典的な対処薬の一つである「エストラサイト」を処方してもらった。併せて、心筋梗塞などの副作用対策として「バイアスピリン」も処方してもらった。
 なぜなら、前立腺がんは男性ホルモンを餌として増殖するのが基本であるところ、10年以上前から開発された何種類かのいずれかの薬を使う「第1次ホルモン療法」、この6年くらい前から、今も毎年新しく開発・発表され続けている何種類かのいずれかの薬を使う「第2次ホルモン療法」、これらが私には効かなかったし、その後のいわゆる最近の抗がん剤も効かなかったから、私が古典的な薬をお願いしたもの。

●-2 薬の特徴。副作用の一番は女性化
 その「エストラサイト」は、★≪女性ホルモン薬(卵胞ホルモン)のエストラジオール含有し、男性ホルモンの分泌を抑制する前立腺がん細胞の増殖を抑制する治療薬。アルキル化薬のナイトロジェンマスタードを化学的に結合させた化合物で、細胞の遺伝子の複製を阻害し、殺細胞作用を示し、これらの相乗作用により、抗がん作用が増強される≫(おくすり110番) とされる。
 
 副作用として、女性化乳房(14.23%)、食欲不振(11.15%)・・・が列記されている(後掲)。
 私は、昨年2月から「第1次ホルモン療法」、5月から11月まで「第2次ホルモン療法」を行って、男性ホルモンを遮断する方向の治療をしてきた。7月には精巣摘除も。
 だから、手や足の毛が薄くなるとか、肌がすべすべになるとか、男性ホルモンを遮断による通常に言われる程度の副反応はあった。

●-3 実際に女性化していく身体
 それが、エストラサイトを2月24日から引用して、3月になってからは、さらに、肌がすべすべになるとか、手荒れしやすくなるとかのことが表れて、気づいていた。先週は、乳房が直径7から8センチほどの円形でマルク膨らんでいることに気づいた。乳頭も固く少し大きく膨らんでいることにも、気づいた。
 ・・・格別、そのことを悪く感じてはいない。

●-4 貴重な経験だと感謝
 男性として、「身体の女性化」の経験は初めての経験で、経験したくてもできない貴重なことだと思っている。
 ただ、つわりはたまらない。それすら、今から思えば、他人事程度の認識だったと思う。
 妊娠した女性がつわりで苦しむことはたいへんだと思っていた。
 「こんなことを経験しているのか」と今、初めて知った思い。
 
●-5 やめると決める私は、幸せか不幸か
 ともかく、私は、このエストラサイトをやめると、自分で今日の昼前に決めた。主治医の診察は来週なので、その時に説明することにして。
 でも、妊娠した女性がつわりで苦しいからといって、やめることはできないのだから、私は・・・
 あるいは、がんの治療薬の抗がん剤も、「吐き気」や「食欲不振」など通常のことのように言われ。しかし、治療だから、やめることは安易にできない。
 ・・・しかし、私は、「やめる」と決めた。もちろん、がん治療が停滞する可能性はある。
 この点については、12月から腫瘍マーカー PSAが上昇してきていて、抗がん剤でも、エストラサイトでも上昇が止まらないから、別の治療しか効かない、という現実に即して考えれば、自分でも納得している。
 「つわり」のような苦痛に耐えられなくて薬をやめる私は「幸せか、不幸か」・・・それは不明・・・

●-6 いつから、効果・反応があらわれるかは興味深々
 「主代謝物であるエストロムスチン濃度は投与後2.2時間で最高値に達し、その後、13.6時間の半減期で消失」(後掲、日本新薬データペース)という。
 1日2回飲む薬で、今朝は5時半に飲んだ。すでに16時間以上経過しているから、それなりに原因成分は抜けていく、半減しているころか・・・
 女性には申し訳ないけど、「つわり」症状が消えるとすれば・・・・と違う意味で楽しみがある。

 ・・今日は、そんなことの関連を整理しておく。
●エストラサイトカプセル 156.7mg/病院検索ならここカラダ
●エストラサイト/概説 前立腺がんを治療するお薬/おくすり110番
●エストラサイト  エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物カプセル/日本新薬 データベース 副作用発現状況の概要

★私の「エストラサイト」の残薬にメモとしてつけた文書
★2月25日ブログ ⇒エストラサイト/「去勢抵抗性前立腺癌に対するエストラサイト○Rの治療効果と予後因子」(京都大学)/副作用である血栓症の予防に使う薬はバイアスピリン

●医薬品インタビューフォーム/ 日本新薬  2007/06/15
 なお、昨日4月1日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,641 訪問者数1,118」。

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●エストラサイトカプセル 156.7mg
     病院検索ならここカラダ
多くの疾患に用いられます。詳細は医師にお尋ね下さい。
●主な作用 腫瘍を増殖させるホルモンの働きを抑えて、前立腺腫瘍の発育を抑えます。
副作用 本剤と牛乳、乳製品、カルシウムを多量に含有する食品やカルシウム製剤を併用すると、カルシウムイオンとの間に溶けにくい複合体ができて、本剤の吸収が抑えられ、作用が弱くなる.

服用上の注意 牛乳などカルシウムを多く含む食品と同時に服用すると効き目が低下しますので、同時に服用しないで下さい。消化性潰瘍のある方は通常服用できません。食欲不振、吐き気などをおこすことがあります。

私の「エストラサイト」の残薬にメモとしてつけた文書は次。 
 
 2021.4.2 記載  エストラサイトの副作用か。  1か月半で中止する。
2021年2月24日(水)の内藤医師に依頼し処方してもらう。
バイアスピリンも求めて一日1錠。   1日2回、各2カプセル 飲用

一週間ほどで胸あたりが ㇺッ とするようになった。
 最初は、朝食の後の10時半とか11時、と、21時とか22時に飲んでいた。
 が、フコイダンや寒天と一緒に飲むと良いのではと、パターン替え。
 6時前後にフコイダンと一緒に飲み、夕方は17時から18時に寒天と一緒に飲むようにしたら、胸はよくなった。
が、3月15日過ぎから、軽い食欲不振を自覚。
3月24日(水)25日過ぎからは「つわり」のような、食べ始めるとむかつき、次第に吐き気傾向を自覚。乳房肥大も視覚的に認識できるようになった。乳首も軽いふくらみと張りがわかる。
 
3月24日(水)の定例診察で、腫瘍マーカー PSAが2月199のところ、352と上昇、医師は、転移が活発化していたらいけないので、4月7日(水)に造影CTとって、その場で確認。転移が悪化しているなら、ゾーフィゴ4回目を注視して、リムパーザに変えよう、との提案あり。
 こちらも、了解。

3月30日(火)にゾーフィゴ3回目の注射(1回目-1月26日、2回目-3月23日が休日なので3月2日)。
30日、31日、4月1日、2日も、日ごと つわり症状が悪化。
4月2日(金) 朝は飲用。 午前に1時間ほど寝る。 エストラサイトをやめることにした。

●エストラサイト
概説 前立腺がんを治療するお薬です。
 おくすり110番
【働き】前立腺がんは、男性ホルモンに依存して増殖します。切除を基本としますが、外に浸潤している進行がんに対しては、ホルモン療法(内分泌療法)をおこないます。男性ホルモンの影響を低減させることで、前立腺がんの増殖を抑制しようとする治療法です。
このお薬は、女性ホルモン薬を含有する前立腺がん治療薬です。男性ホルモンの分泌を抑制する作用から、前立腺がんに対するホルモン療法として用いられます。がんの勢いがなくなり、腫瘍縮小、PSA値改善、骨の痛みの軽減、さらには生存期間の延長が期待できます。

【薬理】女性ホルモン薬(卵胞ホルモン)のエストラジオールとアルキル化薬のナイトロジェンマスタードを化学的に結合させた化合物です。 エストラジオールは男性ホルモンの分泌をおさえることにより、前立腺がん細胞の増殖を抑制します。
 また、ナイトロジェンマスタードは細胞の遺伝子の複製を阻害し、殺細胞作用を示します。これらの相乗作用により、抗がん作用が増強されるわけです。

●エストラサイト  エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物カプセル
      日本新薬 データベース
副作用発現状況の概要
総症例2,403例のうち副作用の報告されたものは895例(37.25%)であった。その主なものは、女性化乳房(14.23%)、食欲不振(11.15%)、浮腫(7.78%)、貧血(5.29%)、肝機能異常(3.29%)、悪心・嘔吐(2.25%)、消化不良(1.83%)、腹痛(1.79%)、及び下痢(1.12%)であった。(再審査終了時)なお、自発報告のみで報告された副作用は頻度不明とした。
・・・(略)・・・
その他の副作用  血漿中濃度1) 前立腺癌患者4例にエストラムスチンリン酸エステル420mgを単回経口投与して主要代謝物の血漿中濃度を測定した。主代謝物であるエストロムスチン濃度は投与後2.2時間で最高値に達し、その後、13.6時間の半減期で消失した。なお、未変化体は検出されなかった。・・・(以下、略)・・・

  2月25日ブログ ⇒ ◆エストラサイト/「去勢抵抗性前立腺癌に対するエストラサイト○Rの治療効果と予後因子」(京都大学)/副作用である血栓症の予防に使う薬はバイアスピリン

昨日のブログでは、昨日の名大病院での診察の流れの要旨、結果の要点を書いた。
 今日は、再整理するとともに、昨日引用データの元デーにリンクし、肝心な部分を抜粋しておく。
 何しろ、古典的な薬をあえて使うということには、合理的な理由が必要だから。
 
 「標準療法の何をやってもうまくいかない」という人で、私と同じようなことを考える人の参考になれば・・・

● 一番の安心材料は、腫瘍マーカーであるPSAが、1月4日に144、それが1月30日に322と倍増していたことに対して、強い心配、懸念があったところ、2月24日は194と約4割減。

● 一番の収穫は、こちらのお願いに沿って、前立腺がんの古典的な対処薬の一つである「エストラサイト」が処方してもらえたこと。併せて、副作用対策としてバイアスピリンも処方してもらえた。
 
 一方で、ゲノム医療、遺伝子変異から治療を試みようとしている、いわば最先端のスタンスをとりつつ、他方で真逆の古典的な薬をあえて使うというには、合理的な理由が必要だから。 理由付けの参考として次を記録しておく。・・・(以下、略)・・・

●医薬品インタビューフォーム 
「エストラサイトカプセル 156.7mg」として新たな製造販売承認を得て現在に至っている。
  - 日本新薬  2007/06/15
 国内 24 研究施設よりなるエストラサイト研究会が 302 例の前立腺癌を対象に臨床評価を行い、3ヵ月以上の観察により評価可能と判断された 216 例について研究会の統一効果判定を行った。
その結果、未治療の新鮮例では約 90%に有効であり、著明な前立腺腫瘍縮小効果が認められたほか、従来の内分泌療法に無効又は抵抗性を示し制御不能となった既治療例においても約 40%に反応が得られた 1)。
超音波断層法による前立腺重量の実数計量においても同様の成績が得られた 2)。

更に、2 年間を超えた長期継続投与における効果を検討した結果、未治療の新鮮例で 66%、従来の内分泌療法が制御不能となった既治療例でも 29%に少なくとも 1 年以上の寛解が得られ、このうち未治療例においては 34%、既治療例においても 5%には、ほぼ根治的な治療効果がみられた 3)。


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