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てらまち・ねっと



 先日3月27日のブログのコメントで、次の主旨の質問をいただきました。
 Q.「名古屋市立病院と名古屋大学病院のセカンドオピニオン受けられたと思うのですが、今通ってる方の病院にした理由は何でしょうか? 同じ泌尿器科なので参考にさせていただきたい」
  
 それに対して、昨日4日にそのコメントへの返信で「明日2021年4月5日のブログに私の考えを書きます」としました。
 だから、今日、以下のように整理します。

●-1 前提 「泌尿器科」の中の「前立腺がん」患者としての、私の個人的意見です。
 (1) いただいたコメントには「同じ泌尿器科なので」とあります。
ただ、わたしは 「前立腺がん」、しかも告知時から「多発骨転移のある前立腺がん」、数か月後には「去勢抵抗性前立腺がん」と認定されたという状態です。
 他方で、「泌尿器科」という診療科の範疇には、いろいろな疾病がある中での「去勢抵抗性前立腺がん」当事者としての受け止めという観点で書きますのでその点は誤解なきようにお願いします。
 つまり、他の疾病については、まったく想定の中にはありません。なぜ念押しするかというと、総合病院の医師は通常は「いろいろな疾病」を対象として治療経験・実績を積み、「前立腺がんもその中の一つ」であると思うからです。
 端的に言って、ご質問の意図が泌尿器科の範疇の他の疾病であるなら、私の意見は考慮すべきではないとご理解ください。

 (2) 私は、それぞれの各病院、それぞれの医師に接して、信頼をもって感じています。ここでは、支障のない範囲で記すだけということはご了解ください。
 
 (3) 自分の整理のために、問われたことに対する返事以上のことも書いておきますこと、ご容赦ください。

●-2 質問は2つの大学病院のことですが、この1年間で受診もしくはセカンドオピニオンを受けた計5つの大学病院について感想を簡単に記します。

 (1) 岐阜大学病院
 個人的には、5年ほど前から、総合診療科、耳鼻科、皮膚科、整形、消化器外科などにかかったことがあります。車で10分なので、地の利が良いところです。が、予約があっても、午前中は大変混雑しているのであまり気楽ではありません。
 さて、昨年2月10日に総合診療科で実質的に前立腺がんの即日告知を受け、祝日を挟んでいたので2日後に泌尿器科の診察の手続きがされ、その日に正式に告知されました。
 こちらも、前立腺がんであることを前提に1日半でだいぶ勉強しました。
 泌尿器科の正式の告知のその場で、「丸山ワクチン」を受けるための紹介状(告知の旨の記述)をもらいました。
 翌日からの各種検査を経て、2月25日ごろの診察では、「東京女子医大への紹介状」を書いてもらいました。
 その理由は、以前から、万が一、自分が癌になったら、しっかりとした専門病院にかかる、と決めていたからです。
 前立腺がんについて、この間、相応の納得いくいく治療が受けられそうに映ったところを調べて転院先を決めました。

 (2) 東京女子医大
 同大泌尿器科には「前立腺腫瘍センター」のような名称のパートが設置されている旨、他方、他の病院ではそのようなしっかりした記述は見当たらなかったからです。その週には訪問、診察。
 専門医は、受け入れはオッケーだけど、新型コロナが東京で始めた拡大し始めたタイミングでもあって、コロナ対応プラス遠隔地だと治療に制約が出る懸念も表していました。そこは、納得の上。
 ただ、「〇〇センター」と思しきプレートには白いテープが張ってあったので、運営方向に転換があったのか? と気づきました。
 すでに、今までに書いてきましたが、私の前立腺がん・腫瘍マーカー PSAは7月に最低値の「2」となったものの、8月から上昇方向へ。主治医は、「抗がん剤治療に入るべきタイミング。ただ、岐阜と東京の間では現実的に無理だから、近くの総合病院などへ移るように」との意見。
 そののち、9月、10月の診察でもPSAが上昇したので、転院先を決めるのに、診察を受けてから決めるから紹介状をとお願いしたら、どこでも「診察だと時間が短い、それよりセカンドオピニオンならたっぷり話が聞けるし、転院の可否などもそこで答えてくれる」と最初から、セカンドオピニオンを勧めてくれました。
 こちらは、行き先をいろいろと考えた末、セカンドオピニオンを受ける先を決めて紹介状を依頼しまた。
 
 基本の前立腺がん・去勢抵抗性前立腺がんの治療として「自宅から車で1時間の名古屋大学病院」「自宅から2時間の京都大学病院」を依頼。それと、いずれ必要になるであろう放射線治療に関して格別にユニークな名古屋市立大学病院、この3つに依頼しました。

 (3) 京都大学病院
 京都近辺はいろいろとユニークな療法を取り入れている病院もあるなどから、「自宅から車と新幹線で2時間」の京都大学病院の話を一応聞いておこうとのイメージでセカンドオピニオンを受けました。今の私には「抗がん剤」が適当との意見は同じ。他にもいろいろと聞きました。
 ただ、「自宅から2時間は遠い、すでに相談してみたが、将来何かあった時にはお互いに大変なので『ここへの転院は歓迎しない』旨。病院は立派だけど、泌尿器科のスペースは(先に見ていた名古屋大学より)意外にコンパクトな印象。多分、近在に大病院がいくつかあるからかと想像しました。
 
 (4) 名古屋大学病院
 「自宅から車で1時間の名古屋大学病院」は一番、見込みがある方向と最初から見ていました。コロナ感染を考えれば、車オンリーで行けることはとても良いこと。
 実際に、セカンドオピニオンを受けて、今の私には「抗がん剤」が適当とは思うが、遺伝子などを調べることもできて従来とは違う治療ができる可能性もある・・・などの話もありました。泌尿器科の医師も10人ほどで一番充実していることは確か。ネットで見ても、抗がん剤などの担当の「化学療法部」も充実。
 「転院希望ならウエルカム」とのこと。

  (5) 名古屋市立大学病院
 同大は、名古屋大学病院から車で5分ほど先のところなので、交通上は良い。
 基本は、同大のある医師が放射線治療に極めて精通し、かつ、ユニークだと認識していたので、いずれ必要になるであろう放射線治療に関して、私の場合にどのようなことが可能かなどについて同医師の話を聞きたいから。
 今の私には「抗がん剤」が適当とは思うとの旨。
 たまたま昨年、前立腺がんの診療体制が変則になっているとの話もあって、例えば名大病院から主治医の了解が得られれば放射線治療だけでここの私指名して来たら、という旨での話も了解してもらえました。
 この経過からも、放射線治療をするなら、名古屋市立大学病院だろうと思いますし、部長ともセカンドオピニオンでルートができたと自認しています。ただ、私はこのようなことの旨で、「泌尿器科」としてかかることは選択しませんでした。

●-3 結論
 (1) ま、東海地区で治療を受けるなら、総合的には名大が一番だと、当初の思いで落ち着いたところで、11月初めに、セカンドオピニオンを受けた医師の初診を受けました。
 次週には、各種検査などや抗がん剤治療も始めることで入院。
 ただ、その後、前立腺生検をし、一番転移が多いと画像で判断された腰の骨からも癌細胞を取るために手術もしました。
 それとは別に、抗がん剤は、12月1日にしようということになり一度退院。
 再入院した日、前立腺生検でも骨生検でも癌細胞が取れなかったので遺伝子関係の治療法は不可、と宣告されました。

 抗がん剤については、以前から書いてきましたが、「2回投与したが、PSAが急上昇、効果がないから投与は中止」と決まりました。
 以後は、自分の判断による自費での遺伝子検査から、リムパーザという治療の道が開けたと思っています。
 なお、今のゾーフィゴは、総合病院なら他でもできることです。

 (2) 今後
 私の場合、去勢抵抗性前立腺がんの標準治療がどれもほとんど短期間に効かなくなる、あるいは、そもそも効かないという深刻なタイプであることが分かった今は、最初から「がんセンター」が良かったと思っています。
 冒頭に書いた通り、「泌尿器科」の医師は、泌尿器科の全般が基本対象、「がんセンター」の医師はもっと癌に精通しているものと想像されるからです。
 もちろん、では、この近在の「がんセンター」がどのようであるのか・・・私は、かかっていないから想像でしかありませんが、いくつもの総合病院に行ってみて、今はそう思います。
 特に、治験情報・実施が豊富な「がんセンター」がいいというのが、今の正直なところです。

● ということで、とりあえずの経過とまとめ・私見ですが、夕食後に一気に書いたので、誤字などあればご容赦ください。
 では。

 なお、昨日4月4日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,102 訪問者数1,207」。

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