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てらまち・ねっと



 一昨日のブログに質問的なコメントをいただいたので、昨日2021年9月7日のブログとして
 ★≪◆遠隔転移のある去勢抵抗性前立腺ガンになったら即、検査をすべきか 遠隔転移のある(去勢抵抗性でない)前立腺ガン時点で検査をすべき?/後者なら、是非遺伝子検査を(自費でも)受けた≫≫

 というテーマで書いた。
 そしたら、さらに質問的なコメントがあった。
 一昨日の、そもそもの私の内容に深くかかわるので、今日、このブログでコメントに対する意見を書く。

 まず、結論先行。
 コメント氏は、「自分の癌は、そんな悪化しないのだろう」という希望的、期待的な思いが先行して思考を進めておられると映ります。
 深刻な癌ではないことを祈りますが、世の中、癌に悩む人が多いのは、「希望的、期待的」に進まない人が相当数いるから・・・

 コメント氏の今の癌が「前立腺がん」であるうちはそれなりに穏やかとは言え、もし進行・悪化して「去勢抵抗性前立腺がん」になったら、どうするのでしょう。「進行・悪化しない」と誰が断言できますか。
 できるのは、「たぶん、大丈夫」という期待的な観測ぐらい。
 半年くらい前に前立腺がん等の専門医師が、テレビで、「前立腺がんは『早期に発見』されれば100%直る。ただ、実際には、一部はなおらず、進行する」という主旨のことを話していました。(もちろん、私のように『そもそも進行した患者は除いた』データとして)
 癌を「あまくみるより、慎重に見た方が良い」のは当然ではないでしょうか。

 私も、抗がん剤の治療の同意書に「・・のホルモン療法などをやっても去勢抵抗性前立腺がんが進んだ。延命措置として、抗がん剤ドセタキセルを投与する」という主旨が記載してあって、大きなショック。それにサインするしかなかった。
 もっとショックなは、そのような決意と期待で投与した抗がん剤が、1回目の投与の効果の判断の時に、「抗がん剤は効果なしだから打ち切る」と判断されたとき。
 日程として2回目を打つ日だったから、2回目は打ったけれど、実質、「標準療法では、もうすることはない」、に限りなく近い。

 その時に、改めて「自分の癌がいかにたちが悪いか」を思い知らされました。
 もちろん、それまでにも折につけ、悪化のスピードが滅茶苦茶早い、というようなことで自分の癌は悪質だということは覚悟してはいましたが。

 ともかく、あくまでも、以下は、一人の患者当事者としての意見ですから、多分医師とは違う意見です。
 DからJまで、項目分けして書きます。
●2021-09-08 の コメント
D. 保険適用の条件を満たすのを待って遺伝子検査を行うより、いずれは去勢抵抗性前立腺ガンに移行するものと想定して遺伝子検査を自費で受けるべき、というご意見だと拝察。

 意見・⇒ はい、私の意見はお見込みの通りです。

E. 私も自分の前立腺ガンの治療に後悔は残したくないので、主治医にお願いして遺伝子検査を実施しようと思っていますが、具体的に遺伝子検査で判明した結果で得られるメリットについて、もう少し平易にご説明ください。
 単に絶望的な結果を知るだけなら、そんな先々のネガティブ情報を今知る必要は無いでしょうし、結果が絶望的な内容でも今からなら何らかの対処法が知らないよりはある。という事なら、今の時点で検査する価値はあると思います。

 意見・⇒ 「単に絶望的な結果を知るだけなら、そんな先々のネガティブ情報を今知る必要は無いでしょうし」
  「結果が絶望的な内容でも今からなら何らかの対処法が知らないよりはある。という事なら、今の時点で検査する価値はある」
 という2点の表明ですが、私の考えは違います。
 私は、絶望的な結果であったとしても、あらかじめ、現代の医療水準として分かることは知っておきたいと思います。「そんなこと知らなった」ということ自体、将来の後悔の材料ですから。

 意見・⇒ 「具体的に遺伝子検査で判明した結果で得られるメリット」
 との問いですが、メリットは単純に、「自分の前立腺がんは、BRCA遺伝子変異に由来するか、否か」が分かることです。
 BRCA遺伝子変異の陽性なら、癌はいずれ深刻に悪化する可能性が高い、しかも癌は(あたかも、宿主に)秘密裏で深く進行する、その癌が進行・悪化したことを発見したときには、もはや通常の治療を拒み続ける頑固さを身に着けた癌に変身している・・・・
 
 それともう一つの大きなメリットは、「遺伝性」と判明すれば、血縁関係の人も検査をするのが望ましいと示唆されること・・・

 BRCA遺伝子変異の陰性なら、粛々と既存の標準療法のなかで、納得できる方法を選択していくこと。(他の遺伝変異の有無のチェック、それも別に方法はありますが・・・)

F. 多分、後者の価値があるから検査をする人が増えているのだと思いますが、その検査結果の陽性、陰性での治療方針の違いなどもご教示頂ければ幸いです。

 意見・⇒ 当事者としては、前項で書いた通りです。
 あとは、主治医の考えや方針、そもそも一番は決断する患者自身の方針。

G. 具体的なメリット、デメリットについては、わたし自身、直接主治医に尋ねるつもりですが、事前の予備知識として是非把握したい。

 意見・⇒  主治医と話し合えるように、精一杯勉強してください。

H. かねてお伝えしてます私の密封小線源治療ですが、遺伝子検査を希望するなら事前に主治医にこの段階でお伝えするべきでしょうか?

 意見・⇒  当然でしょう。主治医に話さなくてなんの主治医。
 こちらから、垣根を作ることは無い。もちろん、議論すると主治医に嫌われる、なんてことは通常だと私は思います。
 場合によっては、意見や方針、展望、治療法などの相違で、主治医と別れることはあり得るとしても。
 それが患者の選択です。

I. 遺伝子検査には一定量の検体が必要だと思うのですが、今の私の前立腺ガンは量的にその条件を満たしてない様に思います。(もちろん生検の検体は元の病院にあると思いますが)

 意見・⇒  一昨日の泌尿器学会の見解にも書いてありますが、「検体」が足らない、十分にない場合が結構ある。だからこそ、学会も指摘する「今回の血液からによる検査の意義がとても高い」、ということです。
 私のケースも先日書きましたが、医師は「てらまちさんのがんを誰もみてはいない」という状態です。遺伝子に基づく検査や治験も進められない、との旨を宣告されました。
 その2か月後に、血液を用いての検査を行ったところBRCA2遺伝子変異が分かりました。
 なお、その際のおまけとして、遺伝子検査の担当医が「てらまちさんの血液中に癌細胞は流れていなかった。それは、第一に喜んでよいこと」と言っていました。つまり、身体中に悪質な癌があふれているということではない、そんなイメージを描いてよい旨でした。

 「生検の検体は元の病院」とのことについて、当然保存されています。それも提供してもらえます。ただし、前記学会も書くように、量が足らないとかのケースも多い。それと、「検体のその時点の癌」と「今の時点の癌」とはすでに転移などによって変質している可能性は少なくないこと。

J. なお、骨転移している箇所への対処ですが、北里大学のデータで「骨転移箇所への放射線照射で去勢抵抗性ガンへの移行を遅らせることが出来る」旨のデータがありましたので、主治医と相談の結果、密封小線源治療後にサイバーナイフ治療を別機関にて実施していただく事になっております。

 意見・⇒  それは素晴らしいですね。その方向を見据えたうえで、プラスアルファとして「BRCA遺伝子変異の検査」か「自費のゲノム検査」をされてはどうですか。
 とりあえず、ここまでにしておきます。

 あと、参考として、最近出された
 【きちんと理解しておきたい、がん治療における遺伝子検査の役割 / がん治療の最新情報を届けるがん情報サイト|がんプラス 2021.08.30】という専門家の意見などにもリンクし抜粋します(後日になりますが)。

 なお、昨日9月7日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,349 訪問者数1,296」。

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