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07:31 from web
原発事故の現場の環境が最悪なのは当然のこと。働く人たちの「環境が悪くなった」わけではなく、「予想以上に悪いこと」が明らかなってきている。今朝のブログは⇒◆原発事故対応の労働/過去に開発した作業ロボットは廃棄していた/自衛隊員は手当増
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 原発事故の現場の環境が最悪なのは当然のこと。
 事故の日数の経過とともに、働く人たちの「環境が悪くなった」わけではなく、「予想以上に悪いこと」が明らかなってきている、というのがより正確。

 職場が福島第一原発であることを偽装して作業員を集めた業者も出ている。
 そんなことが気になる中、過去に国の予算で何十億円もかけて開発した無人ロボットが、「そんなものが必要になることは無い」と電力会社が使用を断り、開発したロボットを実用化せずに廃棄していたことまで報道されている。

 「肝心の電力会社に『原発で事故は起きないのだからロボットは不要』という考え方が根強かった」という(朝日新聞)。

 ともかく、労働者の現状についての指摘が増える中で、
 国は、自衛隊員には、原子炉建屋への放水に当たった隊員については、これまででもっとも高い1日当たり4万2000円を支給することになしたという。
 一般労働者と比べて、”てあつさ”が違うとの印象が強い。

(関連) 2011年5月5日ブログ⇒ ◆学生の時のバイトの”たこ部屋”の方がまし/「原発ジプシー」「秘密 日本の原発奴隷」

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●作業進行、さらに厳しく=1号機汚染水、処理は未定-工程表に影響も・福島原発
       時事。(2011/05/14-21:52)
 福島第1原発1号機の原子炉建屋地下で新たに見つかった大量の汚染水。1号機では核燃料が溶け落ち、格納容器からの水漏れが指摘されるが、今回の発見はこれを裏付けるとともに、格納容器を水で満たす冠水(水棺)作業の遅れを決定付けた形だ。東電は水量や放射能濃度を調べるが、処理方法によっては、17日に更新版を公表する工程表のさらなる遅れも懸念される。

 東電によると、この汚染水は作業員による目視で約3000トンと推定されている。放射線量は不明だが、付近では毎時72ミリシーベルトの高い線量を計測。格納容器から漏れたことを合わせると、高濃度の可能性が大きい。

 1号機では原子炉建屋とタービン建屋は配管やケーブルでつながっている。ただ、タービン建屋の地下水上昇はなく、汚染水は原子炉建屋内にとどまるとみられる。

 経済産業省原子力安全・保安院は「地下水が本当に格納容器から来たかは分からない」(西山英彦審議官)と慎重な姿勢。東電も「地下への立ち入り作業はなく、影響はない」とした。

 ただ、今後の水位や濃度によっては、2号機のタービン建屋地下水のような移送作業もあり得る。東電などは17日、原子炉安定に向けた工程表の更新版を公表するが、今回の汚染水発覚でずれ込みは避けられない状況だ。

●だまして原発で働かせないよう…東電などに要請
       (2011年5月13日13時14分 読売新聞)
 大阪市西成区・あいりん地区の60歳代の労働者2人が「宮城県内での勤務」との求人に応募したのに実際には東京電力福島第一原子力発電所敷地内などで働かされた問題を受け、厚生労働省は13日、東電や人材ビジネスの事業者団体などに対し、求人を出す際は労働条件を適切に明示するよう文書で要請した。

 厚労省によると、2人は3月、岐阜県大垣市の建設業者が出した求人に応募。求人は「宮城県女川町でダンプカー運転手として働く」との内容だったが、実際は同原発周辺で防護服を着てタンクから水を運ぶ仕事などに従事させられたとして、大阪労働局が職業安定法違反の疑いで調査している。

 細川厚労相は13日の閣議後の記者会見で、「決してだましたような形で労働者を原発の作業で働かせるということがないよう措置を取った」と話した。

●“だまされ”原発作業 日当2万4000円も「見合わない」
    スポニチ [ 2011年5月10日 06:00 ]
 宮城県での仕事に応募した大阪市の60代男性が福島第1原発で働かされた問題で、西成労働福祉センター(同市)は9日、男性が第1原発敷地内で約2週間、給水作業に従事していたと明らかにした。被ばく量を測る放射線量計が配られたのは4日目。男性は募集時の条件の倍に当たる約2万4000円の日当を受け取ったが「仕事と見合っていない」と話している。

 西成労働福祉センターによると、男性は3月17日、センターに張り出された宮城県女川町での仕事に応募し、同19日に大阪を出発。岐阜県で元請け業者と合流後、原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着し、原発で作業すると初めて気付いたという。

 作業は1日約6時間、防護服と防じんマスクを着用し、第1原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替えるものだった。

 センターが業者からの依頼をもとに掲示した求人情報は「宮城県女川町、10トンダンプ運転手、日当1万2000円、30日間」という内容。男性はセンターの聞き取り調査に「何の説明もなく福島に連れて行かれた。おかしいと思ったが(業者側に)物を言えるような雰囲気ではなかった」と話した。

 5、6号機は地震発生時に定期検査中で、現在は炉内が100度未満で安定した冷温停止中。男性は募集時の条件の倍に当たる約2万4000円の日当を受け取ったが、「4日目にやっと線量計が配られた。賃金も仕事と見合っていない」と話している。

 募集した業者「北陸工機」(岐阜県大垣市)の男性社長は「(元請けから依頼があったのは原発での作業だったが)混乱の中で女川町の現場を伝えてしまった。非常に申し訳ない」と釈明した。

 同社は当初、「元請けから“現場は女川”と言われた」と主張したが、愛知県の元請け業者は「“福島第1原発で散水車の運転手”と下請けに業務内容を伝えた」と反論していた。うその条件で労働者を集めたり、契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。

●「日当3万円3か月。被曝承諾書にサイン」福島原発作業いまだ過酷
  j-cast 2011/5/10 12:57
 福島第1原発の作業員の労働環境に問題ありと語っていた谷川武医師(愛媛大大学院教授)が、その後の様子を伝えた。改善されたが、なお問題が多いという。その作業員が口を開いた。

いまは福島第2原発14 件の体育館が宿泊施設になっている。ここに約200人が防護服のまま寝泊まりしている。その映像に、司会の羽鳥慎一は「避難所ですね」

谷川医師は「24時間プライバシーなし。毛布、寝具は使い回しの集団生活で、感染性皮膚疾患が懸念される。1人1枚の毛布は必要です」と言う。まだそんな実態だった。

防護服に靴下2枚、安全靴の上からビニー ル袋2枚。全面マスクに手袋
第1原発で働く20代 の作業員2人が、テレビ朝日のインタビューに応じた。建屋近くの足場作業をしている。東電社員ではなく協力会社の派遣だ。派遣で500人が働いているという。

その1人は「最近まで地方都市で建設作業員だった。地方には仕事がなく、原発14 件に来た。被曝の可能性があるから最初は悩んだが、覚悟を決めた」

もう1人は「1日3万円もらえるんなら、少しは役に立てればいいなと」

仕事に就く前に承諾書にサインした。「将来、白血病などの後遺症になっても補償はしません」という内容だったと いう。作業は防護服に、靴下を2枚はき、安全靴の上からビニー ル袋2枚。全面マスクに手袋だから暑い。でも、とるわけにはいかない。早ければ来週にも建屋に入るという。きのう(2011年5月9日)、事故後初めて1号機の建屋内に9人が入ったが、最大被曝量は10.56ミリシーベルトだった。

別の20代の作業員は汚染水貯蔵施設周辺の仕事で、1日の被曝量が3ミリシーベルトくらいだという。これが30日続くと、年間被曝量の上限250ミリシーベルトの半分になる。「3か月くらいしかいられないでしょうね」

野菜・果物食べられるが、風呂は4日に1回
1日3万円で3か月はかなりの金額にはなるが、あくまで被曝とひき換えだ。東電にしてみれば、使い捨ての感覚であろう。

羽鳥「どうにかならないですかね」

清水宏保(スケート金メダリスト)「被爆線量が本当に正しいのか」

吉原珠央(イメージコンサルタント)「東電が正しい知識を伝えているのか。事故への備えも大丈夫なのかどうか」

赤江珠緒キャスター「食事は当初はインスタント食品だったのが、最近は野菜や果物もとれるようになったそうです」

羽鳥「風呂は4日に1回ですって」

大坂でトラック運転手に応じた人が福島原発で働かされたという話も出ている。これからますます作業員の入れ替えが必要になってくる。嫌な話も出てきそうだ。

●特集地軸 2011年05月14日(土)原発労働
       愛媛
 白い「粉」の量を測るだけ。実働2時間半で日給1万7500円。「こんなにいい話があってはならないと、なぜ思ってしまうのだろうか。私はなぜ私をねたむのか」▲
 萩世いをらさんの小説「粉」(「すばる」5月号)は日々の労働で心がまひしていく男の話。何か裏がある。が、真実に近づこうとして悟る。「私は知るべきではないし、彼は教えるべきではない、仕事だから」▲
 その仕事は何のためか。誰に雇われたのか。主体の見えない理不尽は現実社会に横たわる。大阪市のあいりん地区で、求人に応募した男性らが、説明と異なる福島原発の敷地内や周辺で作業させられていた▲
 原発労働は多段式下請け構造の典型だ。制御や保守の維持管理から、炉心近くの放射能除染まで。過酷な環境で働く人々の姿は社会の表層に見えない。今、多くは福島原発の事故対策の最前線にいる▲
 過去35年、がんになった原発労働者のうち、10人が累積被ばく線量などに基づき労災認定されていた事実が初めて公表された。認定は増えていくのか。被ばく線量の上限は今回の事故に限り、通常の5倍にまで引き上げられている▲
 原発労働の報酬は高額だといわれる。正当な対価を誇りとしていい。が、それは「知るべきではない、教えるべきではない」と強要する元凶になってはいないか。責任と危険をつけ回しする社会とは何だろう。

●福島原発事故収拾を任された英雄たちの真実、7次・8次下請け労働者もザラ(1) -
     05/12 (週刊東洋経済2011年4月23日号)
 今も深刻な事態の続く、福島第一原子力発電所。放射線量の高い過酷な環境下で、電源復旧やがれき撤去などに日々、数百人の作業員が従事している。
 
 欧米メディアなどで「フクシマの英雄」と称賛される彼らの中には、当事者である東京電力の社員だけではなく、実は多くの下請け労働者が含まれている。

 「原発はもはや協力(下請け)会社なしには回らない」。多くの関係者が口をそろえる。
 
 日本の商業用原発の作業員のうち、電力会社の社員は1万人弱なのに対して、下請け労働者は7万5000人(2009年度、原子力安全・保安院)。福島第一でも、1100人強の東電社員に対して下請け労働者は9000人を超える(同)。
 
 元請け会社こそ、原子炉建設を担った日立製作所、東芝や電設工事の関電工など名だたる大企業だが、「実際に作業員を送り込んでいるのは7次、8次下請け会社であることもザラ」(関係者)だとされる。

 ただ、原発作業のような危険業務を、多重下請けで担うことができるのだろうか。多重下請けは管理責任が不明確となり、労災発生につながりやすいとされるが、今回もすでに3人の下請け労働者が被曝している。
 
 東電は彼らの作業現場での高い放射線量を事前に把握しながらも、注意喚起を怠っていた。また本来必須であるはずの放射線量の管理責任者も、被曝時、不在だった。

 ほかにも福島第一では、作業員の命綱とされる放射線測定器(ポケット線量計)すら事故後一時は全員に行き渡らない状況にあった。「明白な規則違反。非常時とはいえ、ずさんすぎる」(労働行政関係者)。

こうした東電の下請け依存は、いつから始まったのか。「1960年代の配電工事部門の請負化がきっかけだった」と昭和女子大学の木下武男特任教授(労働社会学)は語る。
 
 60年代半ばまでは、柱上変圧器や建柱作業も東電社員が直接施工していた。だが感電死など社員の労災が問題視され請負化が進んだ。原発労働に関しても当時、労働組合から「被曝量が多い作業は請負化してほしい」と要望が寄せられたという。70年代には「秩序ある委託化」が経営方針として打ち出されている。


 同時にこれには「地元対策」の側面もある。
 
 「4次、5次下請け以下になると、ほとんどが社員数人の地元の零細企業。お互いに仕事を投げ合い、地元におカネを流す仕組みができている」(関係者)とされる。公共事業での「丸投げ」が難しくなった昨今、電力会社は地元に“仕事”を落としてくれる数少ないお得意様だ。


ピンハネ率は実に8割、労災申請を妨げる「力学」
 通常、原発作業の現場を取り仕切っているのは、2次、3次下請けの正社員たちだ。「被災したが、人手不足と聞き職場に戻った。同僚が福島第一で作業している。早く替わってあげたい」。2次下請けの正社員として働く20代の男性は力を込める。

 男性は4次、5次以下の下請け労働者とともに仕事をしているが、「定期検査のときなどは20代から60代の作業員が数十人来て、ウチの会社のベテランが管理するが、レベルは低い。給料も驚くほど安い」という。

 事実、震災前にハローワークに出されていた地元零細企業の福島第一の求人では、日給9000円から。学歴、年齢、スキル・経験などは、すべて「不問」とされている。これは下請け労働者に対して直接指揮命令する「偽装請負」であり明白な違法行為だが、同時にほぼ「無条件」で集められた出入りが激しい労働者に十分な安全教育をなしうるのかも疑問だ。
・・・・・・・(略)・・・・

●原発作業員、汗だく防護服で3時間・水飲めず
       (2011年5月14日14時55分 読売新聞)
 福島第一原子力発電所で事故後、作業中に初めて死者が出た。

 14日に亡くなった60歳代の協力企業の男性の死因は、わかっていないものの、放射線量を気にしながらの防護服での作業は、身体的、精神的な負担も大きく、作業員に不安が広がっている。

 「いくら安全と説明されても、怖いものは怖い。目の前の原発が爆発するかもしれない」。先月上旬から汚染水をためる大型タンクを作っている30歳代の作業員男性は、不安を隠さない。

 作業時間は1日3時間だが、防護服は蒸し暑く、作業後、全身が汗だくになる。作業中に線量計の警報音が鳴っても3時間はきっちり働かされ、「ストレスで寝付きが悪くなった」。

 3月下旬から約1か月間、同原発で作業に当たった20歳代の男性作業員は「防護服での作業は飲み食いできない上、トイレにもいけない。夏までには何か対策を考えないと作業にならない」と語った。

●福島原発作業員が死亡、死因は心筋梗塞か
      サンスポ 2011.5.15 05:01
 東京電力は14日、福島第1原発の集中廃棄物処理施設で機材を運搬していた60代の男性作業員が体調不良を訴えて意識不明となり、病院に運ばれたが死亡したと発表した。事故の収束作業中に死者が出たのは初めて。外傷はなかった。

 男性は東電の協力企業の下請け作業員で、被曝線量は0・17ミリシーベルト。放射性物質の付着はなかった。搬送先、福島県いわき市立総合磐城共立病院の救命救急センター医師は取材に「死因は心筋梗塞の可能性が高く、放射線の影響は考えにくい」と説明した。

 東電によると、男性は以前に他の原発で作業した経験があり、13日から第1原発で従事。13日は午前6時から9時まで作業し、いわき市内で宿泊。14日午前6時ごろから別の1人と機材を運び、6時50分ごろに倒れた。

 7時すぎに敷地内の免震重要棟の医務室に運び込まれたが既に意識や呼吸はなく、東電社員の「医療班」が心臓マッサージなどを実施。救急車で病院に搬送され、9時33分に死亡が確認された。別の1人に異常はない。

 東電は作業環境の改善策の1つとして敷地内に医師を配置する計画を4日に表明。ただ、医師の滞在時間は限られており(午前10時~午後4時)、男性が免震重要棟に搬送された時間帯には不在だった。

 原発からの救急搬送を巡っては、東電、県災害対策本部本部、消防の3者が事故後、警戒区域(半径20キロ圏内)外の拠点施設、ナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(楢葉町)で患者やけが人を受け渡すよう取り決めている。

 今回、男性は原発から業務用車両に乗せられ、Jヴィレッジ、そして病院と搬送までに2時間以上かかった(病院到着午前9時7分)。病院は原発から約45キロ。3者の取り決めは救急隊員の安全確保が目的だが、消防によると事故前なら10分もかからない4~5キロ内、時間にして15分程度の病院に搬送されていた可能性があるという。東電は14日夜の会見で、「診察できる医師を近くに置く態勢を検討したい」と話した。

●廃棄された原発無人ロボット 東電など「活用場面ない」
         朝日 2011年5月14日15時0分
実用化されなかった遠隔操作ロボット「スワン」。今は仙台市科学館の隅に展示されている。アーム先端の「手」を取り換えることで複数の作業ができた。奥にあるのがモニター画面付きの遠隔操作盤=4月16日

 原発事故での使用を想定し、国の予算30億円で開発・製造された遠隔操作ロボットが、東京電力などが「活用場面はほとんどない」と判断したために実用化されなかったことが分かった。だが、福島第一原発の事故では、人が入れないほど放射線量が高い場所での作業に米国製ロボットが投入される事態に。事故の想定の甘さが、ロボット開発でも浮き彫りになった。

 遠隔操作ロボットをめぐっては、1999年に茨城県東海村で起きた「ジェー・シー・オー(JCO)」の臨界事故を受け、当時の通商産業省が同年度にロボットの開発費として30億円の補正予算を計上。開発事業を受注した日立製作所、三菱重工業、東芝など4社は2001年に計6台のロボットを製造した。だが、電力会社などからの配備希望がなかったという。

 その後、東京電力、関西電力の原子力担当幹部や、原子力開発関連の国の外郭団体幹部など5人で構成される実用化評価検討会は02年12月、「高放射線下の災害現場の状況調査・監視などの作業には使用が想定される」としつつ、人に比べて歩行速度が遅く、移動可能距離が短いことなどを指摘。災害現場では人が作業できるエリアは必ず確保されており、人が現場で作業を行うことは十分可能として、「原発などの災害で活用する場面はほとんどない」と結論づけた。

 この結果、不要とされた6台は06年3月、廃棄処分となった後、一部は東北大に引き取られた。そのうち1台が現在も仙台市科学館で展示されている。

 東電の福島第一原発では運転中だった各原子炉が、3月11日の地震後に全電源を喪失し、原子炉が冷却できなくなった。1、3号機は水素爆発を起こし、原子炉建屋の上部が吹き飛んだ。これらの事故で同建屋内は放射線量が高くなり、作業員が入れなくなった。

このため、東電は地震から1カ月以上たった4月17日、原子炉建屋内の放射線量などの測定に米国製の遠隔操作ロボットを投入した。

 また、文部科学省所管の財団法人が予算約2億円で開発した、放射線量などを測るロボット2台も原発に運び込まれたが、散乱するがれきなどに阻まれ、まだ使えていないという。

 JCO事故後のロボット開発を推進していた製造科学技術センター調査研究部の間野隆久氏は、「万一の事故に備えた態勢づくりが必要とのコンセンサスはあったが、肝心の電力会社に『原発で事故は起きないのだからロボットは不要』という考え方が根強かった」と指摘した。

 田所諭・東北大教授(ロボット工学)は、「当時、わずか半年で既存の技術を集めただけで一定水準のロボットができた。実用化されていれば、その後の10年間でさらに性能は上がり、今回の事故で作業員の負担を減らし、被曝(ひばく)量を減らすことにも貢献できたはずだ」と話している。

 福島第一原発の事故で深刻なトラブルを招いた、非常用電源を含む電源喪失について、経済産業省原子力安全・保安院や原子力安全委員会のトップらが過去に、「そうした事態は想定できない」との趣旨の考えを表明しており、事故の想定に甘さがあったことが既に明らかになっている。(金成隆一、岩田誠司)

     ◇
 〈遠隔操作ロボット〉 有線ケーブルや無線を介して操作できるロボット。99年のJCO臨界事故後、放射線量や温度の測定などのモニタリング機能や、ドアやバルブの開閉、配管の切断、除染などの作業機能を備えた6台が開発された。
 福島第一原発事故では、原子炉建屋内の撮影や放射線量などの測定のため米国製ロボットが投入されたほか、遠隔操作できる油圧ショベルやブルドーザーなどもがれき撤去や薬剤散布に使われている。だが、高放射線下での使用を想定していない機械が多く、計器を除染できないなどの問題を抱えている。

●自衛隊 被災地派遣手当を大幅増
      NHK 5月15日 4時4分
防衛省は、東日本大震災の被災地に派遣された自衛隊員の手当について、任務の種類に応じて大幅に引き上げる方針で、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉建屋への放水に当たった隊員については、これまででもっとも高い1日当たり4万2000円を支給することになりました。

災害が起きた際、被災地に派遣された自衛隊員に支給される「災害派遣手当」は、現在、1日当たり1620円、特に危険な場合は3240円となっていますが、防衛省は、今回の大震災では、福島第一原発の事故対応などで、これまでより厳しい任務に当たっているとして、任務の種類に応じて手当を大幅に引き上げる方針です。

このうち、福島第一原発の原子炉建屋にヘリコプターで上空から水を投下したり、地上で放水を行った隊員には、特に危険性の高い任務に当たったとして、1日当たり4万2000円を支給します。これは、イラクの復興支援活動で派遣された自衛隊員に支給された2万4000円を上回り、自衛隊の手当としては最も高い額となります。

このほか、福島第一原発から半径10キロ圏内で活動した隊員に2万1000円支給するほか、遺体の収容や搬送に当たった隊員にも1日あたり4000円の手当を支給し、活動を開始した日にさかのぼって適用されます。

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17:09 from web
先日の「みのもんたの朝ズバッ!」で各国の原発事情を解説。ともかく、番組での同氏のコメントは、放射能は安全といいたげな流れを強く感じる。ブログは⇒◆原発「海外事情の今は」/「高い放射線量、東電公表せず 3号機、水素爆発前に把握」(朝日) ⇒http://bit.ly/kUCUh6
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 5月11日の「みのもんたの朝ズバッ!|TBSテレビ」で各国の原発事情を解説していた。
 その海外事情の内容とは関係なく、この番組での同氏のコメントやスタンスは、どう見ても、「いつまでたっても、放射能は安全」といいたげな基本的な流れを強く感じる。
 他のスタッフが違う雰囲気を感じさせているのはともかく。

 いずれにしても、この時間は、他局は芸能・スポーツが多いし、NHKは1時間ローテーションの内容が多い印象なので朝7時前から見ることにしている。
 だから、早朝は、おのずから「朝ズバッ!」になることが多い。

 ともかく、その番組の5月11日の比較の図を記録しておく。

(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大

   

    


 そんなことで、今時点の海外事情を記録。
 なお、ブログ末には、昨日の朝日新聞の東電内部資料に基づく記事。
   「高い放射線量、東電公表せず 3号機、水素爆発前に把握」
 これから、こんな報道が出てきて、真実に近い姿がさらされていくのだろう。
     "隠ぺいは 必ず ばれる" 

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●米原子力規制委 原発事故を分析
      NHK 5月13日 7時28分
 アメリカの原子力規制委員会は、12日、東京電力福島第一原子力発電所の事故に関する分析や、アメリカの原発の安全性に関する点検状況を発表しました。

 アメリカの原子力規制委員会は12日、東日本大震災の発生以降では初めてとなる、福島第一原発の事故分析やアメリカの原発規制の見直しに関する公聴会を開きました。

 この中で、原子力規制委員会のボーチャード事務局長は、福島第一原発の最新の状況について、「完全に落ち着いてはいないが、急激な変化は見られない」と表現しました。そのうえで、事故の収束に向けては、原子炉周辺で依然として高放射線量が検出されていることや、4号機の使用済み燃料プールを支える構造物の強度に懸念があることなどを挙げて、今後も越えなければならないハードルがあると指摘しました。

このあと公聴会では、アメリカ国内の原発の安全性をどう高めていくかについての集中的な議論が行われました。この中で原子力規制委員会は、アメリカ国内の原発が長時間の電源喪失に陥った場合の備えが十分ではないことが分かったとして、直ちに安全対策の実施状況を再点検して報告するよう通達したことを強調しました。

 原子力規制委員会では、福島第一原発の事故を踏まえてアメリカ国内の原子力発電所の安全対策の改善点などをまとめた中間報告を、ことし7月に発表することにしています。

●EU 原発検査で合意に至らず
       NHK 5月13日 6時15分
 福島第一原子力発電所の事故を受けて、EU=ヨーロッパ連合は、域内のすべての原発について安全性の検査を実施することにしていますが、検査の方法を巡って、12日に開いた加盟国の協議では合意には至らず、来週以降に決定を先送りしました。

EUは、域内で稼動する143基の原子炉を対象に、ヨーロッパ共通の安全検査「ストレステスト」を実施することにしており、加盟27か国の原子力当局は、12日、ブリュッセルで検査方法について協議しました。

ストレステストでは、福島第一原子力発電所での事故を受けて、原発がどの程度の地震に備えて設計されているかや、地震や洪水といった自然災害で原発の非常用電源が失われた場合の対策などを調べることになっています。

しかし、検査項目にテロ攻撃を想定した対策を盛り込むことを巡って、一部の加盟国が強く反対したほか、加盟国がそれぞれ行う安全検査をEUとしてどう評価するかを巡って議論が分かれ、合意には至りませんでした。

 このためEUは、来週の19日に再び会議を開き、協議を続けることになりました。ヨーロッパでは、日本での事故をきっかけに、ヨーロッパ共通の安全基準を作るべきだという声が強まっていますが、原発を推進するフランスに対し、反原発を掲げるオーストリアなど、各国の政策が大きく異なり、調整が難航しています。

●高い放射線量、東電公表せず 3号機、水素爆発前に把握
   朝日 5月13日5時31分
 福島第一原発の事故をめぐり、東京電力が、3月14日に水素爆発を起こした3号機の原子炉建屋について、その前日から高い放射線量のデータを把握していたにもかかわらず、公表していなかったことが分かった。東電の内部資料で判明した。原子力の専門家らは「作業員や国民の情報共有のため、具体的な数値をいち早く明らかにすべきだった」と指摘している。

 この爆発で東電社員7人が負傷。今後の事故検証で、データ共有しなかったことが避難の遅れにつながらなかったかなど、東電の対応ミスの有無が焦点の一つになる見通しだ。この内部資料もそれを判断する材料になるとみられる。

 朝日新聞が入手した内部資料は、地震が発生した3月11日から4月30日までの期間に、福島第一原発の事故をめぐる動きが時系列で並べられている計約100ページの一覧表。原発や東電本社など様々な情報を集約したとみられ、原発内の放射線量や原子炉内の圧力、水位についてのデータや、保安や復旧を担当する各班の動き、敷地内の放射線量などが、分単位で記載されている。

 福島第一原発では運転中だった1~3号機が3月11日の地震で自動停止。その後に津波に襲われた影響で全電源が喪失し、原子炉が冷却できなくなった。12日に1号機が水素爆発した後、3号機では13日午後から炉内に海水を注入して冷却が試みられたが、14日午前11時ごろに水素爆発を起こし、原子炉建屋の上部が吹き飛んだ。燃料棒が一時露出するなど炉心が損傷し、爆発しやすい水素が発生していたとみられる。

東電の内部資料によると、3号機については、13日から、原子炉建屋内の高い放射線量のデータや水素が増えている可能性について記述があった。「二重扉内側300mSv/h(ミリシーベルト毎時)」(13日午後1時17分)、「水素がたまっている可能性が高い(1号機と同様)」(13日午後2時7分)、「二重扉北側300mSv/h以上(中は白いもやもや状態)、南側100mSv/h」(13日午後2時31分)などだ。毎時300ミリシーベルトは、福島第一原発の作業員に限って認められる年間の上限線量250ミリシーベルトと比べても非常に高い数値だが、東電はこれらのデータについて未公表だ。

 枝野幸男官房長官は3月13日午後の記者会見で、3号機で水素爆発が起こる可能性について言及したが、結局、その爆発で7人が負傷し、うち6人に放射性物質の付着が確認された。

 宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子炉工学)は、「非常事態だからこそ現場は対応に追われていたはずで、東電本社が判断して、具体的なデータを作業員や国民に公表すべきだろう。公表しなかった本社の判断は、今後検証されなければいけない」と指摘。技術評論家の桜井淳さんも「日本の原発事故への対応は、世界的に注目を集めている。このデータにとどまらず、携わった人の証言、東電本社、国などの指揮命令、判断とその根拠、情報が正確に現場へ伝わっていたのかなど、今後も解明する必要がある」と話している。

 東電広報部は「放射線量が高いことについては、これまでも事実として公表させてもらっているが、その具体的なデータなどは公表していない。整理し、しっかりとまとめた上で公表したい」としている。(藤森かもめ、小堀龍之、野口陽)




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08:32 from web
昨日の東電の会見で、記者の「メルトダウンということか」という質問に東電社員は「・・それで結構だ」とやっと認めた。今朝のブログは⇒◆60日後の今になって/メルトダウン(全炉心溶融)可能性「否定できない」/米国政府は事故3日後に指摘 ⇒http://bit.ly/m4ziDr
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 事故直後から、素人ながらに「メルトダウン」ではないとかと思っていた。
 昨日の東電の会見で、
 記者の「メルトダウンということか」という質問に
 東電社員は「『・・・・という定義』であれば、それで結構だ」
 とやっと認めた。

 事故から60日。怒りもどこへやら・・・・

 内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は
  12日の会見で、「燃料溶融は早い時点から予想していたので驚きはない。」 
 としたという。

 奈良林直・北海道大教授(原子炉工学)は
  「これまで水位計が機能しているかのように発表してきたことは問題だ。それらのデータに基づいて発表された工程表は何だったのか」と不信感をあらわにする。 という。

 そもそも、原発事故は3月(11日)(12日)、
 アメリカでは、米国政府が3月15日に議会下院において
「一部でメルトダウン」「スリーマイル以上に深刻」と公表している。
 ロイター発「米エネルギー長官は15日、下院エネルギー・商業小委員会の公聴会で、『福島第1原子力発電所は”部分的なメルトダウン(炉心溶融)”が生じている』との見方を示した」

 ともかく、日本政府が事故の検証委員会を作るというから一応は期待するしかない。
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●1号機“メルトダウン”で穴か
     NHK 5月13日 5時3分
 東京電力福島第一原子力発電所1号機で、核燃料が溶け落ちる、いわゆる“メルトダウン”が起きて原子炉に小さな穴が開いたとみられることが分かりました。

 格納容器からは水が漏れている可能性があり、東京電力は「冠水措置」の方法を見直すとともに、漏れた水を原子炉に戻す循環の仕組みを検討するなど、工程表で示された作業の見直しを迫られています。

 福島第一原発1号機では、原子炉の水位が、核燃料が完全に露出するレベルよりも低い位置にあることが分かり、東京電力は12日、燃料の大半が溶けて下に落ちる、いわゆる“メルトダウン”が起きたとみられることを明らかにしました。

 原子炉の表面温度などから燃料は冷えているとみられますが、原子炉の底に穴が開いて、格納容器に水が漏れ出し、さらに格納容器からも原子炉建屋などに水が漏れているとみています。

1号機では、原子炉の冷却機能を回復させようと、工程表で示された、格納容器を水で満たす「冠水措置」の実現に向けて、注水量を増やしています。しかし、注水量を増やしたとしても、本当に水が増えるのか、そもそも予定していた位置に燃料が存在しないことから、「冠水措置」そのものに意味があるのかなど、東京電力は見直しが必要だという見解を示しています。

 このほか、原子炉建屋などに漏れた水から放射性物質を取り除いたうえで原子炉に戻す、循環の仕組みの検討も始めています。東京電力は、今月17日に工程表の見直しを発表する予定ですが、思うように進まない原子炉の冷却機能の回復に向けた作業や、汚染水の処理など、次々に浮かび上がる課題に対し、どこまで具体的な対策が打ち出せるかが焦点になります。

●東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、大半溶融 データ信頼性欠如
     毎日新聞 2011年5月13日 
 ◇従来発表より大幅に水位低く 計器調整後に判明
 東京電力福島第1原発の事故で、1号機の燃料が原子炉圧力容器の底にたまり、容器の底に数センチ相当の穴が開いている可能性が浮上した。底にたまった燃料の大半は、水につかって冷やされているために安定した状態とはいうが、大量に水が漏れ、水位の把握すらできていなかったことが露呈した。

圧力容器が損傷していることは、東電が策定した工程表に見直しを突き付ける事態だ。目では確認できない炉内の状況は、限られた計器で推測するしかない。手探りの作業は今後も難航が予想される。

 東電が1号機の燃料の大半が溶融したと判断したのは、点検・調整した水位計で圧力容器内の水位を測り直し、これまでの見込みより大幅に低かったからだ。水位は、燃料棒(長さ約4メートル)の上端から約5メートル上と、下端から約1・5メートル下の位置で水圧を測り、その差から算出する。これまで水位は燃料棒上端から1・6~1・7メートル下と発表してきたが、新たなデータでは上端から5メートル以上も下だった。

 燃料棒が健全な状態であれば、完全に水面から露出していることになるが、圧力容器下部の温度は100~120度とあまり高温ではない。このため東電は、燃料の大部分は溶融して落下し、水の中にあって冷却され続けていると推定した。


 原子炉の状態把握の頼みとしてきたデータが覆る事態について、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は12日、「(今回のデータは)これまでより信頼性はある」と述べた。奈良林直・北海道大教授(原子炉工学)は「これまで水位計が機能しているかのように発表してきたことは問題だ。それらのデータに基づいて発表された工程表は何だったのか」と不信感をあらわにする。

 また、原子炉内の現状について、奈良林教授は「燃料のほとんどは圧力容器の底で水につかり、冷やされているだろう。一方、圧力容器の底は制御棒を駆動させる装置などが貫通しており、そのような弱い部分が壊れた可能性がある」と指摘する。

 実際、東電は12日夜の会見で、圧力容器の底が壊れた可能性に言及し、水位が低い理由を「全体で数センチ相当の穴が開き、そこから水と燃料が外に漏れているようだ」と説明した。

 燃料は、いつ圧力容器の底に溶け落ちたのか。燃料が溶け出す温度は、2800度と高温だ。二ノ方寿・東京工業大教授(原子炉工学)は「燃料が溶融したとすれば、発熱量の大きな事故直後に水から露出したときではないか。現在の発熱量は少なく、露出していても水蒸気で冷却できるはずだ」とみる。

 同じく燃料溶融が起きた米スリーマイル島原発事故(79年)では、溶けた燃料の取り出しが難航し、汚染の除去に14年かかった。二ノ方教授は「今回は事故当初、海水で冷却していたため、塩によって圧力容器の腐食が急速に進み、損傷する心配がある。溶融した燃料と被覆管の金属などが混ざって固まっている可能性もあり、(廃炉のため)取り出すのも大変な作業になる」と懸念する。

 燃料の損傷に関しては、保安院が「溶けた燃料棒が下へ落ちる状態」を最悪の「メルトダウン(炉心溶融)」と定義している。東電は「形状を維持していないという定義であれば(メルトダウンに)あたる」との見解を示した。

 内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は12日の会見で、「燃料溶融は早い時点から予想していたので驚きはない。圧力容器の温度から、全部が水没しているとはいえないんじゃないかとも思う。もう少し分析したい」と述べた。【河内敏康、藤野基文、西川拓、野田武】

●1号機は「メルトダウン」…底部の穴から漏水
    (2011年5月13日01時33分 読売新聞)
 東京電力福島第一原子力発電所1号機で、原子炉内の核燃料の大半が溶融し、高熱で圧力容器底部が損傷した問題で、東電は12日、直径数センチ程度の穴に相当する損傷部から水が漏れていると発表した。

 溶融した燃料は圧力容器の底部にたまっていると見られ、東電は、この状態が、核燃料の「メルトダウン(炉心溶融)」であることを認めた。

 東電はこれまで、燃料の一部損傷などと説明していた。

 東電は、圧力容器の温度は100~120度と安定しているため、事態がさらに悪化する可能性は低いと見ているが、圧力容器を覆う格納容器からも水が漏れだしている可能性が高く、格納容器を水で満たす「冠水(水棺)」など事故収束に向けた作業は難航も予想される。

 東電の松本純一原子力立地本部長代理は同日夕の記者会見で「燃料が形状を維持せず、圧力容器下部に崩れ落ちた状態」と現状を説明し、メルトダウンを認めた。

 東電によると、1号機では現在、燃料を冷却するため圧力容器内への注水(毎時約8トン)が続き、累積注水量はすでに1万立方メートルを超えている。ところが、10日に圧力容器の水位計を調整した結果、冷却水の水位が容器の底部から最大4メートル程度しかないことが判明。この漏水量から圧力容器の損傷を計算したところ、直径数センチの穴に相当することが分かった。

●圧力容器底に数センチ相当の穴 冷却水、外部に大量漏れ
        2011/05/13 00:21 【共同通信】
 圧力容器底に数センチ相当の穴
 福島第1原発1号機の原子炉圧力容器で燃料が溶け落ちたとみられる問題で、東京電力は12日、圧力容器の底に落ちた燃料の熱で配管の溶接部が溶けて複数箇所で小さな穴があき、合計すると直径数センチに相当すると明らかにした。燃料は大半が溶け落ちたとみられる。

 これまでの計1万トンに上る注水量に見合う水がたまっていないことから、東電は水が底の穴から外側の格納容器へ漏れ、さらに格納容器やその下部の圧力抑制プールからも原子炉建屋やタービン建屋に大量に漏れているとみており、漏出場所を調べる方針。

 溶け落ちた燃料が圧力容器の穴から格納容器に漏れ出た可能性もあるとしている。燃料溶融の時期は不明。経済産業省原子力安全・保安院は、メルトダウン(全炉心溶融)の状態である可能性は「否定できない」とした。

 1号機では格納容器に水を満たして冷却する「冠水」作業を進めていたが、水漏れを受け東電は見直しに着手。17日にこの1カ月の作業実績を踏まえて事故の収束に向けた工程表を再評価して発表する予定で、そのときまでに対策をまとめる。

●圧力容器底に数センチ相当の穴
        2011年 05月 13日
 福島第1原発1号機の原子炉圧力容器で燃料が溶け落ちたとみられる問題で、東京電力は12日、圧力容器の底に落ちた燃料の熱で配管の溶接部が溶けて複数箇所で小さな穴があき、合計すると直径数センチに相当すると明らかにした。燃料は大半が溶け落ちたとみられる。

 これまでの計1万トンに上る注水量に見合う水がたまっていないことから、東電は水が底の穴から外側の格納容器へ漏れ、さらに格納容器やその下部の圧力抑制プールからも原子炉建屋やタービン建屋に大量に漏れているとみており、漏出場所を調べる方針。

 溶け落ちた燃料が圧力容器の穴から格納容器に漏れ出た可能性もあるとしている。燃料溶融の時期は不明。経済産業省原子力安全・保安院は、メルトダウン(全炉心溶融)の状態である可能性は「否定できない」とした。

●燃料が完全露出、格納容器からも水漏れ 福島原発1号機
        中日 2011年5月12日 22時42分
 福島第1原発の事故で、東京電力は12日、1号機の原子炉圧力容器内で、長さ3・7メートルの燃料全体が水から露出し圧力容器も底部が複数箇所損傷し、合わせて直径数センチ相当の穴があいている可能性があると発表した。容器の温度は100~120度と低温だが、格納容器から汚染水がタービン建屋などに流出している可能性があることも判明。安定冷却に向けて順調とみられていた1号機だが、作業方針の見直しは必至で、事故収束に向けた全体の工程表に影響しそうだ。

 これまでの水位計のデータでは、燃料は上端から約1・7メートルが水から露出した状態とされていた。地震で水位計が壊れている可能性があったため、東電は原子炉建屋内に作業員を入れ、水位計を調整して再測定。高さ20メートルある圧力容器内の水位は最大でも深さ4メートルで、燃料の下にあることが分かった。

 東電は、燃料を入れた金属製ラックが地震で下方にずれるか、露出して熱で溶けた燃料が容器の底にたまり、結果的に水で冷やされているため、圧力容器の温度が低温になっているとの見方を示した。

 1号機では、格納容器を水で満たし、効率的に冷却する「水棺」作業が続く。

 格納容器の容積は7400立方メートルだが、既に1万立方メートル余りの水を入れても、水位が上がらない。建屋の1階では水漏れが確認できていないことから、東電は地下にある圧力抑制室の周辺で漏れていると推測している。

 東電が4月17日に公表した工程表では、1、3号機は3カ月程度で格納容器内を燃料上端まで水で満たすとされている。しかし、格納容器の水漏れにより、このままでは水棺は非常に難しく、漏れをふさぐか、新たな冷却方法を探さざるを得ない。日程、作業内容ともに工程に大きな影響を与えそうだ。

 水棺作業について、東電の松本純一原子力・立地本部長代理は12日の記者会見で「やり方の再検討が必要」と説明。一方、経済産業省の西山英彦大臣官房審議官は同日の会見で、「冷却系(の装置)を取り付けるまで格納容器に水を入れる基本方針は変わらない」としている。(中日新聞)

●1号機燃料、一時全露出し溶融=圧力容器底部に穴、漏えい-福島第1原発・東電
    時事(2011/05/12-21:58)
 福島第1原発事故で、東京電力は12日、1号機原子炉の燃料が東日本大震災後、すべて露出していた時期があった可能性が高いと明らかにした。燃料は溶融して圧力容器底部にたまり、一部は圧力容器を覆う格納容器に漏れ出たとみられる。

 東電によると、圧力容器の底では、配管の溶接部分が溶融した燃料の熱で損傷。数センチレベルの穴が開き、溶融した燃料や注入した水がこの穴から格納容器に流出したとみられる。燃料が溶融した割合や程度は分からないという。

 適正な測定ができなかった圧力容器の水位計を調整したところ、水位は本来の燃料集合体の頂部から5メートルより下を示した。圧力容器の高さは約20メートルで、水面の高さは最高でも底から4メートル、容量で58トン程度にとどまる。

 東電は現在、圧力容器に毎時8トンの水を注入しており、これまでの総量は1万トン以上に上る。圧力容器は360トン、格納容器は7600トンで満水になることから、蒸発分を差し引いても、相当量の水が漏れているという。

 水は高濃度の放射能に汚染されており、格納容器からさらに別の場所に漏れているとみられる。東電はタービン建屋や廃棄物処理建屋などにたまっている可能性もあるとみて、確認を急ぐ。

 今後、格納容器を水で満たす冠水(水棺)作業のため、注水量の増加を検討するとともに、冷却水の循環システム構築についても見直しを進める。

●東電福島第一原発事故 その3――メルトダウン(炉心溶融)は始まっている
       文藝春秋編 日本の論点PLUS 2011.04.14 更新
 ・・・・・・・(略)・・・・
 福島原発はどうか。冷却水が循環して、冷温停止中の5、6号機を除き、1~4号機は炉内3カ所、貯蔵用プール4カ所に使用途中と使用済みの燃料集合体を合計2724本かかえている。炉内で生成したさまざまな同位体(アイソトープ)が放射線を放って、安定した物質に変化する際に出す熱(崩壊熱)を冷却しなければならないが、自力でそれができずに外部のポンプ車などの注水に頼っているのが実情だ。地震による炉心の緊急停止(4号機は定期検査中で未稼働)以降、注水作業は、高い放射線環境のもとでおこなわれてきたが、注水はけっして十分ではない。炉内でも貯蔵用プールでも、燃料棒(集合体)はたびたび空気中に露出し損傷していると考えられている。東電では、とくに1号機がひどく全体(集合体292本)の70%が損傷、同じく2号機(同587本)は30%、3号機(同514本)は25%が損傷と推定している。

 現段階では、福島第一原発は再臨界の可能性はないといわれているが、もう一方の問題である崩壊熱の処理は簡単ではない。核分裂反応が止まっても全出力の7%程度、100万kWhの原発なら7万kWhの熱源が残るのである。これを除いていかないと、温度が上昇して炉は空だき状態となっていく。それが極端に進んだのが炉心溶融、メルトダウンだ。温度上昇は燃料棒のさや(ジルカロイ被覆管、融点1850度)を溶かし、燃料ペレットをくっつけ、さらに燃料ペレット(融点2700~2800度)をも溶かしてコリウムという液体の金属混合物を形成する。コリウムは炉の底に溜まり、融点1500度、厚さ16センチの合金鋼製の圧力容器を溶かして外側の格納容器に落下し、そこをも貫通していく。

 福島原発がもし炉心溶融した場合、スリーマイル島の原発事故のように自然に落ち着いてくれるかどうかは、じつは不明だという。おそろしいのは、この過程で大規模な水素爆発や水蒸気爆発が起きたとき、爆発で格納容器が破壊されれば、大量の放射性物質が外部に飛散する。福島第一原発の圧力容器内は、現在そうした高温にはなっていないというが、圧力容器内の温度は冷却作業に応じて変化していることを忘れてはならない。

 ジルカロイ被覆管は温度が上がると、1200度あたりから急速に腐食がすすみ、水素を発生する。燃料の損傷が著しい1号機では、発生した水素が格納容器内に溜まってきている。これが酸素と結合するとふたたび水素爆発を引き起こす可能性がある。以前の水素爆発は建屋内であったが、格納容器内での爆発となると、事態はいっそう深刻となる。そこで緊急にとられた処置が、格納容器に不活性の窒素を入れ、爆発を回避する方法(2号機、3号機も同様の安定化処置が行われる予定)である。
・・・・・・・(略)  (宇津見 健=うつみ・けん 『日本の論点』スタッフライター)


●福島原発は「部分的なメルトダウン」-米エネルギー長官
      2011年 3月 17日 8:11 JST
 【ワシントン】スティーブン・チュー米エネルギー長官は15日、下院エネルギー・商業小委員会の公聴会で、爆発、機能不全、放射線漏れなどで損傷した福島第1原子力発電所は「部分的なメルトダウン(炉心溶融)」が生じているとの見方を示した。

 しかし同長官は、同原発には放射能大量放出を防ぐ封じ込めシステムがあるとし、部分的なメルトダウンは「封じ込め(格納)システムが崩壊している」ことを意味しないと述べた。
 
 同長官は、日本で起こっている出来事は1979年の米スリーマイル島原発で発生した部分的な炉心溶融よりも「もっと深刻であるかにみえる」と述べた。
   一方、原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤッコ委員長は同じ公聴会で、米国は福島原発の少なくとも4つの原子炉を監視しており、2号機の炉心冷却は「安定していない」としながらも、主要な封じ込めは機能し続けていると語った。

 3号機は使用済み核燃料プールにひびが入り、炉心の水位が下がり加熱につながる危険性が増していると述べた。

 地震のとき稼動していなかった4号機については、水素爆発があって二次的な格納容器が破壊されたと指摘、そこにあった使用済み核燃料プールは水がほとんど失われ、放射線レベルは「極端に高い」と述べた。
 
 同委員長は、放射線放出リスクがあるため、米国は日本が決めた現行の避難地域を「はるかに上回る」半径に拡大するよう勧めたいと語った。
 
 ホワイトハウスはこれより先、福島原発の半径50マイル(約80キロ)以内の在日米国市民に対し、避難するよう指示した。ホワイトハウス報道官によると、ヤッコ委員長は状況の悪化に伴い、オバマ大統領にこの避難指示を勧告したという。
 
 チュー長官とヤッコ委員長によると、米政府は日本支援のため、原子力専門家や機材を日本に派遣した。エネルギー省はスタッフ39人を派遣、放射線量測定のための計器を空と陸に展開した。NRCはスタッフ11人を派遣した。 

 チュー長官は、米政府は福島原発の事故を分析し、既存の米原発施設を改良する必要があるのか、将来の原発施設向けの新規基準を採用すべきかなどを判断すると語った。
 
 同長官は「米国民は、米国が厳格な安全規制を講じていることに全幅の信頼を寄せるべきだ」と述べた。そして、ホワイトハウスの立場を説明するよう求めた原発推進派の共和党議員の質問に対し、政府は新規原発建設の方針に変わりはないと述べ、議会が原発建設向けの融資保証を供与できるよう360億ドル(約2兆8200億円)の2012年度予算を承認するよう希望すると語った。

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08:08 from web
水でのワサビ栽培をやってみたいと思っていた。ちょうど、使えそうな水の流れが確保できそうだから。偶然にも、知人がワサビの株をプレゼントしてくれた。今朝のブログ⇒◆ワサビ栽培に挑戦/”茎葉”は食用に加工し、”株”は水路に入れて、栽培の練習⇒http://bit.ly/mPGHCY
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 水でのワサビ栽培をやってみたいと昨年から思っていた。
 ちょうど、(不十分とはいえ)使えそうな水の流れが確保できそうだから。

 ・・・偶然にも、先日、知人がワサビの株をプレゼントしてくれた。
 そこで、”茎葉”は食用に加工し、
 ”株”は水路に入れて、栽培の練習をすることにした。


ワサビは  japonica と学名がつく。
 ワサビ(学名:Wasabia japonica) アブラナ科に属する常緑多年生、宿根性の植物。

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深山の天然のワサビの株を頂戴した
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大

●茎と葉の方の調理
 
 植え付けは、葉を除くのは通常だから、
 5センチから15センチほどの上部はカット。
 茎と葉は調理用に回す。

 いくつかレシピを調べて確認。  
  たとえば ●葉わさび レシピ
       ●わさび独特の辛みの正体は硫黄を含んだカラシ油

    いずれも手早くすることが、「辛味」を逃がさないコツ。
 今回は次の要領でやってみた。
 1.葉と茎は水洗いしてゴミや泥を除いてから、
   2~3センチ程度に(包丁で切るより)ちぎる
 2.鍋に70度ほどのお湯(鍋底から泡が出始める頃が目安)を用意し
 3.そのお湯に茎葉を入れて、蓋をして1分つける
 4.お湯を切ってから、鍋の中で熱いのを我慢しながらモミモミ
    ツーんとワサビの辛味が鼻をついた
 5.先に用意しておいた醤油にほんの少しの砂糖を混ぜて、
   4の揉んだワサビにかけて、手で混ぜる
   もっと、ツーんと今度は目に来るほどの辛味が出て驚いた。
      (砂糖は、ワサビの辛味を引き立たせる役割がある)

 6.密封容器に入れる。



 なお、ワサビ栽培の準備の初日(一昨日)は、
 別件の所要のついでに温泉に寄ることにしたが、
 その前に蕎麦を食べた。


 2日目(昨日)は、これまた別の所要の際に
 スパゲティとピザ、その他の食べ放題のお店に寄った。
 「腹八分目」というけれど、満腹になると身体が重くなって疲れが出るので、この日は「腹9分目」程度にしておいた。
  


●試験的にワサビ栽培を開始
 ここは平地なので、
自宅の敷地内で「1年中、水が流れる」なんて芸当はできない場所。
 でも、ある程度の雨が降れば2週間ほどは水が流れる”みずみち(水道)”を
 昨年の倉庫の建替えの時に発見した。
 実は、それを”集・配水”できるよう細工しておいた。

  つまり、集水枡=マンホールも設置し、
 直径10センチほどの塩ビ管で、
 南方向にある畑にも、すぐ北側にある水路にも流れるように
 細工しておいた。
 
 今回は、まず、その集水枡の前の部分で、
 ワサビ栽培の練習をしてみることにした。

栽培方法をインターネットで調べると・・・・
「根は20センチほど伸びるから、培土は20センチほどの深さ」との説がある。
 思案して、U字溝に細かい目の金網を張り、そこに砂を入れて”培地”とすることにした。
  

 観察や管理しやすいように木枠をつけた。

「水位」は根と茎の付け根が望ましいとの解説があるので、
 雨が降り出す前の平均的な位置を目標にした。
 結果として。10センチ弱の砂を敷き詰める。
 ちょうど、水はヒタヒタ状態。


 5センチほど、さらに砂をのせた。
 少し厚すぎるかもしれないけど、
 降雨や自然に沈む分を見込んで少し厚めにした。

 場所はこんな感じ。
 一昨日の写真。
 (右の水路は、水が流れていない)


 立地というか周囲の状況は次のよう。
 右(北側)は既設の水路。ここを水が流れるのは年間でもわずかな日数。
 ここに、ワサビを入れてもと昨年は考えた。
 しかし、この昨日の写真の出水もそうだけど、水路中の物は流されてしまうのは間違いない。
 だから、栽培床には不適。

 右側の水路と左の水路は1メートルほどしか離れていない。
 この際、左側のU字溝は右より25センチほど高い位置。
 左側のU字溝のレベル(水平位置)が高いのに、右側の低い水路と違って、
 結構な期間、水が流れ出続けるという不思議な位置関係。
   ・・・なんとなれば、右=北側のよう壁の「基礎(建設時・2メートルほどの高さだった記憶)」の下をくぐった水が湧出していると考えられるから。

 昨日は、おりしもの大雨で、水がフローして流れている。
 が、培地の砂は流されず順調。


 言い換えると、
左のワサビの水路は地下浸透した浸出水、右の水路は山の表面水やよう壁裏面の水、
        ということになるのだろう。
 (前日来の警報が出ているほどの大雨で、右の水路は、水が10センチほどの水深で流れている)


(参考) ●阿蘇清峰高等学校 林業・農業土木科 わさびプロジェクト



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08:25 from web
ソニーのゲーム関係の利用者情報が大量に盗まれた。しかも、その原因が「そもそも、注意する気がなかった」ことにあるらしい。今朝のブログ⇒◆天下の”ソニー”の失敗/「わかっていて更新できなかったのではなく、脆弱性に対処していなかった」 ⇒http://bit.ly/iuqlK0
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 ソニーのゲーム関係の利用者情報が大量に盗まれたというニュース。
 「子会社も含めた流出情報は世界で1億人分を超え、史上最悪規模」(サンケイ 2011.5.8)とされる。

 しかも、その原因が、
  「注意をしていたけれど、スキを突かれた」のではなく、
  「そもそも、注意する気がなかった」ことにあるらしい。

 ソニーともあろう会社が・・・とため息が漏れる。

 今日のブログは、まず、今回の事件に関するソニー本体の対応を見て、
 次に、各情報を記録しておく。

 ブログの最後には、もっとも、具体的に解説している意見の一つと思える
  「ソニー7700万件情報流出、原因は『脆弱性への未対処』」(2011年5月2日 読売新聞)
 を記録。その主旨は
  「ソニーの業務執行役員・長谷島眞時氏は
  『正規の通信として、入って出てくる方法で脆弱性を突かれている。そのため不正アクセスとして検知できなった』
  『わかっていて更新できなかったのではなく、脆弱性に対処していなかった』」
 「ユーザー側の対策としては、以下の4ポイントに気をつけたい」

 とある。

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 ソニー本体のWebページ から SONY make.believe


 ●2011年05月03日[ソニー(株) / (株)ソニー・コンピュータエンタテインメント]
   ⇒ データベースから顧客情報が違法に持ち出された可能性

  ●2011年05月01日[ソニー(株)] ⇒  記者会見「不正アクセスに関する説明会」はこちらでご覧いただけます

  ●2011年05月01日[ソニー(株) / (株)ソニー・コンピュータエンタテインメント]
 システムセキュリティを更に高度化し個人情報保護を強化、段階的にサービスを再開

 ●2011年4月27日 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント ⇒ PlayStation®Network/Qriocity™をご利用の皆様へのお詫びとお願い
   漏洩した(不正アクセス者が入手した)とみられるアカウント情報: 

お客様がPlayStation®Network/Qriocity™に登録した、氏名、住所、Eメールアドレス、生年月日、PlayStation®Network/Qriocity™パスワード、PlayStation®NetworkオンラインID

また、以下の情報につきましても不正アクセス者が入手した可能性があります。

購入履歴、請求先住所、パスワード再設定用の質問への回答等のプロフィールデータ

サブアカウントに関する上記情報
(お客様がサブアカウントを作成されている場合)


 ≪お問い合わせ先≫
PlayStation®全般に関するお問い合わせ
http://www.jp.playstation.com/support/

Qriocity™全般に関するお問い合わせ
      http://www.qriocity.com/support


●ソニー情報流出、1億人分超が確実に
     itmedia 2011年05月10日 10時43分
 Sony Online Entertainment(SOE)から盗まれた可能性があった約2460万人分の個人情報について情報流出を確認。PSNの7700万人分と合わせ、1億人超の情報流出が確実に。

 ソニーグループのオンラインサービスから個人情報が流出した問題で、米Sony Online Entertainment(SOE)から盗まれた可能性があった約2460万人分の個人情報について、情報流出が確認されたことが分かった。

 PlayStation Network(PSN)の約7700万人全員分の情報も盗まれていたことが判明しており、流出規模は1億人分を超えることになった。

 SOEは「EverQuest」などのPC向けオンラインゲームを運営。システムは4月16~17日に不正侵入された。

●ソニー情報流出:『アノニマス』ファイルを発見
    wiredvision 2011年5月 5日
 ソニーは、5月4日(米国時間)付けで米下院の小委員会へ提出した書簡の中で、子会社である米Sony Online Entertainment(SOE)社のサーバーにアクセスした侵入者が、「We Are Legion」という語句が含まれた、「Anonymous」というファイル名のファイルを残したことを明らかにした。「We Are Legion(われわれは軍団だ)」は、ハッカー集団『Anonymous』がよく使用しているスローガンだ。

SOE社のサーバーに不正アクセスを行なった侵入者は、ユーザー2460万人とクレジットカード番号のほか、銀行口座番号2万件に関する情報を流出させたという。

ソニーがSOE社への不正侵入に気づいたのは1日のことで、同社の『PlayStation Network』ならびに『Qriocity』サービスから7700万件のアカウントに関する情報を流出させた4月の攻撃(日本語版記事)について調査中のことだったという。最初に見つかったPlayStation Networkへの不正侵入では、Anonymousとの関連性を示すものは見つかっていない。だがソニーは、これらの不正侵入はいずれも同時期に起こったと指摘している。

また、『プレイステーション3』(PS3)のルートキーを公開したGeorge Hotz氏に対してソニーが起こした訴訟(日本語版記事)への報復として、Anonymousがサービス拒否(DoS)攻撃作戦を開始した時期ともタイミングが一致する。[訴訟は4月11日に和解が成立(日本語版記事)と発表されている]

ソニーによると、PlayStation Networkには米国在住の560万人を含む1230万人の顧客がクレジットカード情報を保存しているが、今回の攻撃に直接関連すると思われる詐欺行為について、大手クレジットカード会社からの報告はまだないという。これら顧客のクレジットカード番号は、暗号化されて保存されていたという。
・・・・(略)

●ソニー情報流出事件、ハッカー集団名のファイル発見
    CNN.co.jp 5月5日(木)11時21分配信
(CNN) ソニー傘下のネットワークから個人情報が流出した問題をめぐり、同社は米議会に宛てた書簡の中で、国際的なハッカー集団「アノニマス」が関与した可能性をうかがわせるファイルが見つかったことを明らかにした。
・・・・(略)

●ソニー情報流出問題で情報のブラックマーケットも震撼?
    Gpara.com 2011.05.10 / The New York Timesより
 ソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation Networkに続き、『EverQuest』シリーズの運営元・Sony Online Entertainmentでも個人情報の流出の可能性が発表され、被害を受けた利用者は1億人を超えると報道されている。そんななか、この問題は、いままで情報の闇取引で儲けていた人たちにも影響を及ぼすかもしれない。

 流出した情報の全容はまだ明らかではないが、The New York Timesのブログ記事によれば、もし、大量のクレジットカード情報がブラックマーケットに流出したとしたら、違法クレジットカードの相場が暴落するかもしれないという。これまでクレジットカード情報は1件あたり5〜10ドルで取り引きされていたが、1〜2ドルにまで下がりうるとのこと。

 さらにこの記事では、“ヨーロッパに拠点をもつベテランハッカー”の発言として、「他のカードの転売価格にも影響があるかもしれないので、ソニーのニュースは注意深くチェックしている」といった言葉も紹介されている。

 先週のインタビューでは、トレンドマイクロ社でネットの脅威を調査する担当者も、「ソニーのデータ流出については、ハッカーの仲間内のフォーラムでも議論が活発。なかには、大量のカード情報がもたらされることで、相場が暴落すると心配しているディーラーもいる」と言っていた。

 もちろんこれまでのところ、クレジットカード情報がどの程度流出したのかははっきりしていない。それでも、ブラックマーケットをも震撼させているという話は、影響がいかに大きいかを物語っている。(中島理彦)

●「ソニー・ブランド」米国で急降下 「個人情報流出」延べ1億人分に
       J-CASTニュースニュース経済 2011/5/10 18:18
ソニーのオンラインゲーム関連の個人情報流出事件で、米子会社のPC向けオンラインゲームの利用者約2460万人について、個人情報が流出していたことが新たに明らかになった。これまでに明らかになった分とあわせると、延べ人数で1億人分以上の個人情報が流出するという異例の事態で、米国でのソニーのブランドイメージは急降下している。
・・・・(略)・・・

情報公開の遅れに批判も
一連の情報流出事故で、海外からの批判も高まっている。例えばAP通信は、
 「ソニーは、ネットワーク侵入の対応をめぐり、厳しい批判にさらされている。同社は、ネットワーク上の異常な動きに対する調査を4月19日に始めたにもかかわらず、情報流出について4月26日まで消費者に知らせなかった」

 と対応の遅さを指摘。対応の不備をめぐる集団訴訟が行われていることを紹介している。


実際、消費者の「ソニー離れ」も進んでいるようだ。調査会社の英ユーガブ(YouGov)社が米国の18歳以上の消費者に対して行ったブランド認知度の調査によると、事件が起こるまでは、ソニーは家電メーカーの中ではベスト3に入っていた。

 ところが事件後は、アップル、LG、ヒューレット・パッカード(HP)、コダック、デル、サムスンの後塵を拝しているという。

ゲーム利用者の過半数「これからも使い続ける」
ただし、実際のゲーム利用者のレベルでは、風当たりは、そこまで強くないようだ。

米USAトゥデー紙が紹介した利用者の声の中には、

「顧客情報を扱う企業であれば、どこでもこの種の事故は起こっただろう」
といったソニーに同情的なものがある一方で、

「これからは、自動的に『ソニー=高品質』ということにはなりにくい。これから、ことあるごとに(今回の)事件を思い出すことになるだろう」
と、今後はソニーのサービスを利用することに慎重にならざるを得ないとの声もある。

●情報流出で揺らぐソニーのネット戦略、ハード販売に落とす影
       2011年 05月 9日 ロイター

●ソニー情報流出 「想定内」の怠慢が招いた
     サンケイ 2011.5.8 03:44 (1/2ページ)
 ソニーが運営するゲーム機用インターネット配信サービスなどから個人情報が大量流出した問題で、ずさんな対応に批判が集中している。

 子会社も含めた流出情報は世界で1億人分を超え、史上最悪規模だ。利用者が最も懸念するクレジットカード情報も、1230万枚分が漏れた可能性が高い。にもかかわらず、利用者への情報公開や謝罪、当局への通報などあらゆる側面で同社が後手に回っているのは極めて問題だ。
猛省を促すと同時に、徹底した解明と再発防止を求めたい。

 流出したのは、世界的人気のゲーム機「プレイステーション」向けソフトなどをダウンロードする会員制サイトだ。同社は先月19日に不正侵入に気づいたが、公表したのは1週間後の26日だった。

 事態を重視した米議会の緊急要請に対する同社の回答によると、会員らの氏名、住所、電子メールアドレス、パスワードやIDなど7700万人の情報が流出した。実害はまだ報告されていないが、一部はクレジットカード情報が含まれているという。

 問題は対応に迅速さを欠いただけではない。同サイトは以前から国際ハッカー集団の攻撃を受け、個人情報用サーバーに欠陥があることも指摘されていたという。

 それなのに実効ある対策がとられず、同社幹部は「システム管理者が認識していなかった」としている。予期できたはずの想定内の課題にも対応しないのでは、システム管理の怠慢と安全軽視の姿勢はお粗末の一語につきよう。

4日の米下院公聴会では公表の遅れを中心に、厳しい非難が相次いだ。ストリンガー会長兼社長が公式謝罪をしたのも5日(日本時間6日)になってからだった。公聴会はさらに続く見通しで、カナダでは同社などを相手取って10億カナダドル(約840億円)の損害賠償訴訟が提起されている。

 対応を誤れば、同社だけでなく「日本ブランド」全体の信用も失われかねず、その意味でもソニーの責任は重大といえる。昨年のトヨタ車リコール問題の教訓は、迅速な情報開示と誠意ある説明だったことを想起すべきだ。

 サイバーテロは増えており、大規模情報流出は政府にも対岸の火事といえまい。「想定内」の危機管理すら、不十分な対応しか取れなかったのではなかったか。危機対応力を高めてもらいたい

●ソニー情報流出、840億円求め集団訴訟 カナダ人女性
    朝日 2011年5月5日
 ソニーのオンラインサービスから大量の個人情報が盗まれた可能性がある問題で、カナダ人女性が同社を相手取り、総額10億カナダドル(約840億円)の損害賠償を求める集団訴訟を起こしたことが4日、分かった。

 ソニーのゲームや動画配信サービス「プレイステーション・ネットワーク」と「キュリオシティ」から個人情報が流出した恐れがある約7700万人のうち、カナダ人は約100万人といい、彼らを代表して提訴したという。

 21歳の原告女性は、情報流出への補償が一定期間の無料使用にとどまることに不満を抱いており、「ソニーはゲーム機の利用者より、ゲーム(事業)を守る方に注力しているようにみえる」とコメントした。

 今回の情報流出を巡っては、米アラバマ州の男性も損害賠償を求める集団訴訟を起こしている。(ニューヨーク=山川一基)

●ソニー7700万件情報流出、原因は「脆弱性への未対処」
       (2011年5月2日 読売新聞)
・・・・(略)・
 記者会見によると、PSNへの不正アクセスの経緯は以下の通りだ(いずれも日本時間)。

4/20 サーバーに異常な動きを確認し、調査を開始
4/21 社内調査により17日から19日にかけて不正アクセスがあったことが判明。本格的な調査のためにPSNのサービスを停止。セキュリティー専門会社に依頼し、事態の把握に着手
4/25 追加で別の解析調査会社へ依頼
4/27 調査の結果、個人情報漏えいの可能性が判明。ウェブサイトで告知し、メールで注意喚起を出す
5/1 ソニー副社長、ソニー・コンピュータエンタテインメント社長の平井一夫氏の記者会見が行われる

 ソニー側の調査により、流出したと思われる個人情報は、「氏名」「国と住所」「メールアドレス」「誕生日」「性別」「プレイステーションネットワークのログインパスワード」「プレイステーションネットワークのオンラインID」だ。個人情報のほぼすべてが流出したことになる。特にパスワードが流出したことは重大だと言えるだろう。パスワードはハッシュ化という方法により直接読み取ることはできないが、ハッシュ化したデータは流出している。
・・・・(略)・・・・
 
原因は「脆弱性に対処していなかったこと」
不正アクセスの手口。アプリケーションサーバーの脆弱性を突かれ、個人情報が保存れていたデータベースにアクセスされた プレイステーションネットワークへ不正アクセスを行った犯人は判明していない。数か月にわたり「Anonymous(アノニマス)」というグループに攻撃されていたが、平井氏によると「犯人がアノニマスだという証拠はみつかっていない」とのこと。アノニマスとは、ソニーを敵視しているグループで、過去にプレイステーションネットワークに対するDDos攻撃(データを集中的に送って利用不能にする攻撃)などを行っている。現時点で、不正アクセスの犯人を突き止めるのは難しそうだ。

 不正アクセスの手口は、調査の結果、判明している。根本的な原因は、アプリケーションサーバーの脆弱性に対処していなかったことにある。脆弱性とは、外部からの不正なアクセスなどによって不正に利用できてしまう問題点・欠陥のこと。プレイステーションネットワークでは、アプリケーションサーバーと呼ばれるプログラムに既知の脆弱性があった。ここを犯人に突かれて侵入されている。ソニーが発表した侵入経路を、上の図にしたがってまとめる。

・まず犯人はアプリケーションサーバーの脆弱性を突き、通信ツールをプレイステーションネットワーク内に不正に導入(裏口の確保)
・設置した通信ツールによって、個人情報が保管されているデータベースサーバーへのアクセス情報を入手
・アクセス情報を使って、外部からデータベースに不正アクセス。個人情報をダウンロード

という流れのようだ。ファイアウオールやIPS(侵入防止システム)はあったものの、それを通り抜けている。これについてソニーの業務執行役員・長谷島眞時氏は「正規の通信として、入って出てくる方法で脆弱性を突かれている。そのため不正アクセスとして検知できなった」と述べている。

 最大の問題は、脆弱性に対処していなかったことにある。一般的に対処は難しく、わかっていても直すためのプログラムがなかったり、システムの更新ができなかったりなどの問題で対処できないこともある。しかし、長谷島氏によると「わかっていて更新できなかったのではなく、脆弱性に対処していなかった」とのこと。つまり放置していたことになる。巨大なネットワークを運営しているのにもかかわらず、脆弱性に対処していなかったのはお粗末と言えるだろう。

ユーザー側の対策4ポイント
 不正アクセス事件の反省を基に、ソニーではデータベースサーバーを移動させ、セキュリティー対策を強化すると発表している。対戦ゲームやログインが必要なゲームなどのサービスは、5月1日から1週間以内に順次再開予定とのこと。また、プレイステーションネットワーク全体の再開は5月中を目指している。筆者の個人的意見にはなるが、不正アクセス事件の全貌と原因がハッキリとわかるまでは再開せず、確実に安心と言えるようになってから再開することを望みたい。

 ユーザー側の対策としては、以下の4ポイントに気をつけたい。
●クレジットカードの利用状況を必ず確認する
 登録したクレジットカードの利用状況・請求書を確認する。身に覚えのない請求があったら、すぐにクレジットカード会社に報告して請求をストップさせること。併せてソニー・コンピュータエンタテインメントの窓口に報告しよう。

●パスワードを必ず変更する
 プレイステーションネットワークが再開次第、すぐにアクセスしてパスワードの変更を行うこと。ネットワーク側で変更するように指示が出るので、今までとは異なるパスワード、かつ他のサービスで使っていないパスワードを登録しよう。

●他のサービスで共用しているパスワード・秘密の質問があれば変更
 これがもっとも厄介かもしれない。プレイステーションネットワークで使っているパスワードを、他のネットサービスで使っている場合は、そちらも変更する。流出したパスワードでの不正アクセスを防止するためだ。加えて、今回はパスワードを思い出すための「照合質問(秘密の質問)」も流出した可能性がある。「照合質問(秘密の質問)」とは、パスワードを忘れた場合に「母の旧姓」「中学校の名前」などの質問でパスワードを照合するもの。他のサービスで同じ質問を使っている場合は変更しよう。

●便乗した詐欺に注意する
 今回の不正アクセス事件に便乗した詐欺に要注意。メールや電話でパスワードを聞かれても一切答えてはいけない。ソニー側から電話やメール、郵便などでユーザーの個人情報を聞くことはない。不正アクセス事件解決のため、と称して個人情報を聞く電話やメールは無視しよう。

 ソニー・コンピュータエンタテインメントによれば、流出したパスワードは「ハッシュ化していた」とのことで、解読される危険性は低いと思われるが、念のためにパスワードは変更しよう。また、筆者の個人的アドバイスになるが、万が一のときに被害を最小に抑えるため、ネットサービスに使うクレジットカードの利用限度額をできる限り下げることを勧めたい。

 今回の不正アクセス事件では、発表までに1週間もかかっていること、さらに遅れて社長会見を行い、しかもゴールデンウイーク中の日曜日に行うなど、ソニー側の情報公開体制に問題がある。トラブルをいち早くユーザーに伝える体制を整えることを望みたい。

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08:24 from web
統一地方選の終了後は恒例の選挙違反の摘発。悪意に基づく犯罪は許されないのは当然として、「ついうっかり」ですまない事態もある。全国の事例の一部を記録した今朝のブログ⇒◆選挙違反/買収」や「接待」「文書」などは当然として、近年は「報酬」にも⇒http://bit.ly/lETd2D
by teramachitomo on Twitter

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 統一地方選の終了後は、前半の都道府県や政令市の選挙、
 後半の市区町村の選挙に関して、「選挙違反」の捜査・摘発が行われる。
 摘発内容は、「買収」や「接待」「文書」などは過去から当然のこととして、近年は「報酬」にも広がっている。
 悪意に基づく犯罪は許されないのは当然として、「ついうっかり」ですまない事態もあるから、関係者は心することが必要だ。

 そんな意味で、全国のあちこちの事例を記録しておく。

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●統一地方選:全国の警察本部、選挙違反摘発に着手
       毎日新聞 2011年4月10日 
 第17回統一地方選の前半戦が終了した10日夜、全国の警察本部は選挙違反の一斉摘発に乗り出した。警察庁によると、着手予定の事件は買収を中心に約100件、取り調べが予定されているのは約200人。10日午後10時までに自由妨害や詐偽投票などで14人が逮捕されている。

●県議選巡る違反事件候補らに罰金40万円 
     (2011年5月10日 読売新聞)
 4月10日投票の県議選・河北郡選挙区を巡る公職選挙法違反事件で、金沢区検は9日、同選挙区で落選した無所属の新人で建設会社社長南和彦容疑者(45)と、支援者で内灘町西荒屋、繊維会社社長梅田俊信容疑者(63)を同法違反(供応買収、事前運動)で金沢簡裁に略式起訴した。

 同簡裁は同日、罰金40万円の略式命令を出し、両容疑者は即日納付した。起訴状などによると、両容疑者は共謀して3月19日夜、津幡町の旅館で、有権者17人に投票や票の取りまとめを依頼し、その見返りとして1人当たり約3203円相当の飲食を接待したとされる。

●臼井派2人書類送検 県議選で甲府署 違法文書配布の疑い
      山梨日日新聞 2011年05月08日(日)
先月10日投開票された山梨県議選甲府選挙区で当選した臼井成夫氏派の陣営関係者が、甲府市内の有権者に違法な文書を配布したとして、甲府署が7日までに、公選法違反(文書頒布)の疑いで、臼井県議の秘書を務める40代の男性=甲斐市在住=と、支援者の70代の男性=甲府市在住=を書類送検していたことが、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、2人の送検容疑は、共謀して先月1日、法定文書ではない選挙運動用の文書を甲府選挙区内の有権者宅に配布した疑い。

 関係者によると、文書は先月3日に行った臼井県議の遊説に関するビラ。選挙区内の約20地区用にそれぞれ数百枚を用意し、3月下旬に各地区の担当者に渡された。甲府市北部のある地区を担当していた支援者の男性が地区内に配った。

 後援会関係者は「違法性の認識はなかった。過去の県議選でも同様のケースはあったと思うが、なぜ今回だけ摘発されたのか分からない」と話している。


 臼井県議は取材に「文書を作った経緯も配布したことも知らなかった」と説明。同県議は2007年の参院選をめぐる選挙違反事件で公選法違反(文書頒布)の罪に問われ、県議を失職した経緯があるが、「今回の問題は内容が全く異質だが、違反は違反。謙虚に受け止めるとともに、大変申し訳なく思っている」と話している。

●岡山市議の妻逮捕 限度以上の報酬で選挙違反 
    岡山日日 04/21-12:40
 選挙運動員に法定限度額以上の報酬を支払ったとして、岡山県警捜査二課と岡山東署は20日、岡山市東区九蟠、無職太田晴恵容疑者(63)を公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕した。太田容疑者は当選した太田武正岡山市議(67)の妻で、県警は太田市議の関与も視野に入れ、慎重に捜査している。

●運動員の男を再逮捕 10万受け取った疑い
       千葉日報 2011年05月03日14時36分
 川井氏派の選挙違反県議選松戸市選挙区で当選した川井友則氏(35)派の買収事件で、現金買収などの容疑で逮捕された男から選挙運動の報酬を受け取ったとして、県警は2日、公選法違反(現金買収)の疑いで松戸市常盤平7、タクシー運転手、久野勝弥容疑者(53)を再逮捕した。

 逮捕容疑は告示前の3月下旬、松戸市内で川井氏への投票を依頼する選挙運動の報酬と知りながら、同派運動員の無職、松長忠夫容疑者(56)=柏市、現金買収容疑で逮捕=から現金10万円を受け取った疑い。

●公選法違反:県議選・違反の背景 運動員集めに苦慮? /熊本
       毎日新聞 2011年5月3日 
 先月10日に投開票された統一地方選の県議選を巡り、県警捜査2課は選挙違反3件を摘発した。うち2件は候補者の陣営関係者が運動員に不正な報酬を支払った、もしくは支払いを持ちかけたとされるケースだった。事件の背景には有権者の政治離れなどで、報酬を払わなければ運動員を集められない候補者陣営の苦しい事情もあるようだ。

 県警は県議選で落選した無所属新人の選対本部長を公選法違反(運動買収金の供与約束)容疑、当選した現職陣営の運動員を同違反(日当買収など)容疑で逮捕した。知人に頼んで集めた運動員に報酬を支払ったり、または支払う約束をしたなどとされる。

 公選法は選挙運動のための事務員や車上運動員、手話通訳者など、告示の際に届けたスタッフ以外への報酬支払いを認めていない。そのため候補者陣営は無償でビラ配りなどを手伝う運動員を集める必要があるが、多くの陣営が思うように集められず四苦八苦している。当選したある現職の選対責任者は「若い人が選挙に関心を示さない。後援会で手分けして探したが見つからず、ビラ配りもできなかった」と振り返る。

 公選法が運動員への報酬支払いを禁じているのは、候補の資金力によって選挙運動に格差が生じることを防ぐ目的がある。ただ組織力のない新人候補が運動員を集めるのは容易ではない。ある落選候補の関係者は「新人にはつらい。手間賃でも払えれば、まだ集まったと思うが」と話している。【取違剛】

●陣内県議陣営幹部を起訴 焦点は連座制適用
    =2011/05/03付 西日本新聞朝刊=
 県議選長崎市区で当選した陣内八郎氏=民主=の陣営幹部3人が2日に公職選挙法違反罪(現金買収)で起訴されたことで、今後は裁判の行方とともに陣内氏本人に連座制が適用されるかが焦点となる。

 連座制が適用されれば、陣内氏は当選が取り消される上、同一選挙区から5年間は立候補ができなくなる。

 連座制が適用されるのは、候補者の選挙事務長、出納責任者、秘書などが罰金刑以上の有罪判決を受けた場合。今回、起訴された3人は陣内氏陣営で選対本部長、会計担当者、後援会会長を務めており、捜査関係者は「連座制の適用対象にあたる」とみる。

 有罪となった場合、陣内氏には書面で通知される。陣内氏は通知から30日以内に検察官を被告として連座制が適用されないことを確認する訴訟を起こさなければ、その時点で自動的に当選無効の効力が生じる。

 連座制が適用された場合、注目されるのは繰り上げ当選の可否だ。繰り上げ当選できるのは、4月10日の選挙日から3カ月内。7月10日までに当選無効が確定すれば、次点の押渕礼子氏=無所属=が繰り上がる。

 ただ、3人が略式命令ではなく、裁判により事実関係を争うことになったため、判決の時期がいつになるのかは不透明。たとえ有罪となり連座制が適用された場合でも、7月10日を過ぎていれば繰り上げられることはなく欠員となる。

 陣内氏が所属する民主・社民系会派の改革21は改選後、14議席を確保し、自民系会派と並んで県議会最大会派となった。民主党県連の渡辺敏勝幹事長は「もし当選取り消しとなれば1議席以上の大きな痛手になる。裁判の経過を見守るしかない」と話している。

   ◇   ◇
 長崎地検は2日、陣内氏の選挙活動で、選挙運動従事者でないのに現金を受け取ったとして公職選挙法違反(受供与)の罪に問われた20-30代の運動員13人を不起訴処分、10代女性運動員を長崎家裁に送致した。同地検は「13人は受け取った金額が高価でなく反省している」としている。

●県議選の落選候補逮捕
        朝日 2011年04月29日
◆県警「接待容疑で共謀」◆
 今月10日に投開票された県議選の選挙違反事件で、県警捜査2課などは28日、河北郡選挙区から立候補して落選した南和彦容疑者(45)=内灘町緑台2丁目、会社役員=を、公職選挙法違反(供応買収、事前運動)の疑いで逮捕し、発表した。「何も言いたくない」と供述しているという。南容疑者の支援者が有権者に飲食接待したとして今月18日に同法違反容疑で逮捕されたが、県警は接待に同席した南容疑者に共謀が成立すると判断した。

 同課によると、南容疑者は先月19日夜、支援者の会社役員梅田俊信容疑者(63)=内灘町西荒屋、同法違反容疑で逮捕=とともに、津幡町内の飲食店で有権者十数人に会費無料で数千円分の酒や料理を提供。「よろしくお願いします」などとあいさつし、自身への投票や選挙運動への協力を依頼した疑いがある。

 南容疑者は県警の任意の事情聴取に「無料の接待とは知らなかった」と話していた。だが梅田容疑者は2人で話し合って接待をしたとの趣旨の供述をしているといい、飲食店の予約と支払い請求書が南容疑者の名義だったことなどからも、県警は2容疑者に共謀が成立すると判断した。


 県警は28日、南容疑者が経営する会社などを家宅捜索した。

 今回の県議選をめぐる選挙違反での逮捕者は3人目で、候補者本人が逮捕されるのは初めて。(山岸玲)

~*町長「ショックだ」/告示前から「うわさ」*~
 津幡町と内灘町を抱える県議選河北郡選挙区では、現職1人と新顔3人が2議席を争う激しい戦いになった。4人のうち、南容疑者と3選を目指す現職米田昭夫氏が内灘町を地盤としていた。前回の県議選では米田氏を支持した八十出泰成・内灘町長が南氏の支持に回ったが、保守系町議の多くが米田氏支持に回るなど、町を二分する戦いになっていた。

 八十出町長は朝日新聞の取材に対し、「ショックだ。陣営内では飲食させているという話は出ていなかった。本人を信じたいが……。本当のことを言って欲しい」と話した。

 ある対立陣営の幹部は「告示前から飲食店で接待をしているなど様々なうわさがあった。逮捕はある意味当然のことだと受け止めている」と話した。
(井手さゆり、井潟克弘)

●無許可「推薦」市議を告発へ、神奈川区の有権者ら/横浜
       カナコロ 2011年5月1日
4月に投開票された横浜市議選で当選した男性市議(35)=神奈川区=が選挙期間中、選挙ポスターなどに林文子横浜市長の顔写真入りで「推薦します! 横浜市長林文子」と本人の許可なく掲載していた問題で、公職選挙法違反の疑いがあるとして同区内の有権者らが県警と横浜地検に告発する方針を固めたことが30日、分かった。

 弁護を務める青木孝弁護士によると、原告団は10人以上。連休明けの9日にも告発するとしている。

 公選法235条では、当選を目的に候補者の経歴や推薦などに関し虚偽事項を公にした者は2年以下の禁錮または30万円以下の罰金としている。林市長側が正式に抗議したことも踏まえ、青木弁護士は「見逃せない」とコメントした。

 この問題をめぐっては、別の男性市議(47)=港南区、当選=も選挙ポスターに林市長の名を無断で用い、県警が近く捜査に着手する方針を固めている。
 公選法違反で有罪が確定した場合は失職となる。

●統一地方選後半戦、選挙違反70件摘発へ
      (2011年4月24日05時02分 読売新聞
 全国の警察本部は、統一地方選後半戦の投票が終了する24日夜から、悪質な選挙違反事件の一斉摘発に乗り出す。

 警察庁のまとめによると、買収を中心に前回(2007年)並みの約70件の摘発を見込んでおり、約200人の取り調べを予定している。

 前半戦を含めた公職選挙法違反容疑での逮捕者は、22日現在で64人となり、前回同時期より47人減った。後半戦は、東日本大震災の行方不明者の捜索などが続く岩手、福島両県の一部でも実施されるため、両県警は、都道府県警から応援派遣されている警察官も動員して投票所などの警戒に当たる。

●公選法違反:未成年に報酬約束 藤沢市議選、容疑の元市幹部ら逮捕 /神奈川
       毎日新聞 2011年5月8日
 統一地方選で実施された藤沢市議選(4月17日告示、24日投票)で、未成年者に報酬を渡す約束をして選挙運動をさせたとして、県警捜査2課と藤沢署などは7日、落選した元市幹部で社会福祉法人理事の種部(たなべ)弘容疑者(63)=同市天神町=ら2人を公職選挙法違反(買収の約束、未成年者の選挙運動の禁止)容疑で逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは同市本藤沢、学習塾経営、湯浅博文容疑者(62)。逮捕容疑は、未成年数人に1日数千円の報酬を約束して、同市議選の選挙期間中に市内の駅前で種部容疑者の氏名を連呼させるなどしたとされる。

 同課によると、湯浅容疑者が経営する塾を通じて未成年者を集めてきたという。種部容疑者は元市福祉健康部長で今回の統一地方選で初めて立候補。1728票を獲得したが、43人中41番目で落選した。【松倉佑輔】

●平塚市長選 落合市長の運動員逮捕 / 投票依頼、接待した容疑

      (2011年5月8日 読売新聞)
 県警捜査2課は7日、平塚市浅間町、日本料理店経営橋本知永子容疑者(55)を公職選挙法違反(供応買収)の疑いで逮捕し、同店など数か所を家宅捜索した。

 発表によると、橋本容疑者は同市長選告示後の4月中旬、経営する同市紅谷町の店で、40~70歳代の有権者の男女数人に、投票や投票の取りまとめを依頼し、報酬として1人あたり数千円の飲食の接待をした疑い。

 捜査関係者によると、橋本容疑者は当選した落合克宏市長の選挙運動員で、店に有権者を呼び集め、落合市長の名前をあげて、「よろしくお願いします」などと依頼したという。県警は男女数人も同法違反容疑で書類送検する方針。

 橋本容疑者が経営する日本料理店は、JR平塚駅近くの繁華街の一角にある。近くで飲食店を経営する男性は、「老舗で知名度もあり、ハイヤーで乗りつける常連客を見かけることもあった」と話していた。

 落合市長は7日夜、読売新聞の取材に対し、「最後に店に行ったのは半年以上前で、立候補も決まっていなかった。こんなことになった理由が分からずに驚いている」と語った。

●公選法違反:平塚市長選、供応買収容疑で飲食経営者逮捕 /神奈川
      毎日新聞 2011年5月8日 
 平塚市長選(4月17日告示、24日投票)を巡り、飲食接待をして票の取りまとめを依頼したとして、県警捜査2課と大和署は7日、平塚市浅間町、飲食店経営、橋本知永子容疑者(55)を公職選挙法違反(供応買収)容疑で逮捕した。捜査関係者によると、容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は、4月中旬、自身が経営する料理店で有権者数人に対して、市長選の候補者への投票の取りまとめなどを依頼し、報酬として1人数千円相当の酒食を提供する接待をしたとしている。

 同課によると、接待を受けたのは店の常連客で、橋本容疑者が呼び集めたという。市長選には新人3氏が立候補し、落合克宏市長が初当選。橋本容疑者はいずれの陣営についても、選対幹部などの立場にはないとされる。【松倉佑輔】

●埼玉・深谷市の市議会議員夫婦、選挙運動の報酬として支援者に飲食接待 逮捕
    FNN (05/09 00:01)
   埼玉・深谷市の市議会議員の夫婦が、選挙運動の報酬として支援者に飲食の接待をしていたとして逮捕された。
公職選挙法違反の疑いで逮捕されたのは、深谷市議会議員・永田勝彦容疑者(67)と、妻・文恵容疑者(63)。
永田容疑者らは2011年2月、深谷市内の飲食店で支援者20数人に対し、選挙運動の報酬として、1人あたり数千円の飲食の接待をした疑いが持たれている。

2人は容疑を否認しているという。

●さいたま市の北村市議、公選法違反容疑で書類送検 激戦の岩槻区選挙区、危機感が動機か
        サンケイ 2011.5.6 20:35
 さいたま市議選(4月1日告示、同10日投開票)で当選した北村隆幸市議(42)=岩槻区、無所属=が告示日前後に自分の氏名を挙げて投票を依頼する文書を配布したとして、埼玉県警捜査2課と岩槻署は6日、公職選挙法違反(事前運動、法定外文書頒布)の疑いで、北村市議をさいたま地検に書類送検した。北村市議は2日に辞表を提出しており、県警の調べにも「違法な内容の書面だった」と容疑を認めているという。

 送検容疑は、市議選告示日前後に、「北村たかゆきへ投票をよろしくお願い致します」などと自分の氏名を挙げて投票を呼びかけるA4判の文書を大量に作成、支援者を使って有権者に郵送させたとされる。

 この日、北村市議は書類送検された後の午前10時半からさいたま市役所で記者会見。この時点では、自身が書類送検されたことを知らされてなかったという。

 冒頭、北村市議は「私に投票してくださいました9423名のみなさまに謹んでおわびを申し上げます」といって何度も頭を下げ、辞表提出の理由を「県警から事情聴取を受け、自分の送った文書が公職選挙法違反に当たると指摘されたこと」と説明した。

 一方、「文書は誰が作ったのか」「違反に当たると認識していたか」「公職選挙法の規定を読んだことがあったか」などの問いには、「(警察の)取り調べの内容になってしまう」と繰り返し、回答を避けた。

岩槻区選挙区は今回、定数が1減の5に対し9人が立候補する大激戦区。北村市議が郵送した文書の中には「3人の新聞記者からの情報によりますと、北村たかゆきは選挙情勢で現在6位で苦戦しております」との記述もあり、北村市議は違反行為の動機に「危機感が少しはあった」と認めた。今後の政治活動については「今月中に(刑事手続きの)結論が出る。すべての裁きを受けてから考えたい」と述べた。

●公選法違反:立候補辞退迫る 幕別の男を容疑で逮捕 /北海道
       毎日新聞 2011年4月28日 
 統一地方選での立候補辞退を迫ったとして、帯広署などは27日、幕別町札内桜町、土建業、小野寺聡容疑者(46)を公職選挙法違反(自由妨害)容疑で逮捕した。容疑は今月1~18日、幕別町議選(19日告示、24日投開票)に立候補を予定していた男性に「選挙に出るとどうなるかわからないぞ」などと、出馬しないよう電話で脅した疑い。小野寺容疑者は男性の携帯と自宅の電話に数回にわたり電話をかけたという。

 選挙の自由妨害罪は、立候補者や立候補予定者を威圧したり、選挙運動を妨害した場合に適用され、懲役・禁固4年以下か罰金100万円以下の罰則がある。同署で動機などを調べている。【三沢邦彦】

●特定候補者支援、2教諭が保護者に文書郵送
      (2011年5月7日18時47分 読売新聞)
 椙山女学園(名古屋市千種区)は6日、今年2月6日に投開票された県知事選と名古屋市長選で、特定の候補者の支援を呼びかける文書を生徒の保護者に郵送したとして、県警に公職選挙法違反(法定外文書の頒布)容疑で書類送検された教諭2人について、戒告処分(先月28日付)とした、と発表した。

 発表によると、処分を受けたのは同中学の男性教諭(44)と同高校の男性教諭(48)。3月に名古屋区検が、2人を同法違反罪で略式起訴した。4月6日には名古屋簡裁が罰金10万円、公民権停止3年の略式命令を出していた。

 同学園は、「2人は違法という認識が薄かったようで、厳重に注意した」と話している。



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11:02 from web
昨日11時ごろ、ハチの点検に家の裏に回った。山のあたりでハチの「羽音」がしている感じがある。じっと耳と目に集中した。音源は徐々にうちの巣箱の方に移動している⇒◆なんと、3つめの分蜂キャッチか・・・/裏の竹の中間に固まったハチの群れ⇒http://bit.ly/jnItJI
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 昨日、「もみまき」が11時ごろに終わったので、
 ハチの点検に家の裏に回った。

 山のあたりでハチの「羽音」がしている感じがある。
 じっと耳と目に集中した。
 音源は徐々にうちの巣箱の方に移動しているように聞こえる。

 これは、分蜂に違いなと確信。
   連日で、3つ目の群れが入ってくれるかと期待が膨らむ。

 とはいえ、昨日入った群が、アクシデントがあったことも影響して、逃げたのかもしれないと懸念がよぎる。
 念のため、昨日の巣箱を確かめた。
 逃げた様子はない。

 音のするほうを20分ほど見ていた。
 早く入ってくれないかなぁ・・・・

 ・・・音が静かになっていった。
    ・・逃げられたか、それとも、群れが固まったか・・

 家の東の方にまわって、音源のする竹の方を見たら
 一本の竹の中間に30センチほどのラグビーボール状のものがぶら下がっていた。
 しばらく、その周りでハチの音がするし、飛ぶハチも見える。

  さらにしばらくしたら、音はやんだ。
  分蜂はここで休息するらしい。

 ・・気にしながらも、名古屋に出かけた。

 ・・・・・今朝、帰ってきたら、塊はちょっとだけ丸っぽく形を変えつつも、そのままぶら下がっていた。

 さぁ、これはどうなるのか・・・
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5月8日11時16分
昨日入った分蜂が逃げたのではないかと確認。
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

上の「窓」を開けてみると、中にはハチの塊があるし
巣箱の出入り口では、ハチの出入りがあるから
まず、大丈夫と一安心。
   

一番右の巣箱には何も来ていない


11時16分
この竹の中でハチの群れの羽音がしている


11時29分
ほとんど羽音がしなくなった
写真を拡大して見ると
まわりにハチが写っている


30分     32分 

今朝、5月9日9時11分
形が幾分変わっているきているが、
そのまま固着している分蜂群



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07:46 from web
来たミツバチの大群。先日5月2日に最初の群が入り、次を待ちわびた。今朝は田植え準備としての「もみまき」、昼からは名古屋で「自治ネット」の総会があるから忙しい。ブログは⇒◆第2弾の日本ミツバチが来た/ハプニングもあったけど、どうにか確保 ⇒http://bit.ly/mcJGQB
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