灼熱の太陽が海に沈み、空や海を真っ赤に焦がす。
丘の上の教会にその少年はいた。美しく端正な顔立ちが、すぐさまぼくの視線を捕らえた。その視線が交差する一瞬に、ぼくの目は幸せでいっぱいになった。
ニューカレドニアとその光。そして子供たち。
シトロンビーチの子供たちがなぜ大笑いしていたのか、ぼくは永遠に知ることはない。
日本からおよそ7000Kmのニューカレドニア。日本からエアカラン(エア・カレドニア・インターナショナル)の直行便で約8時間40分。
英検のトレーナーに
「今度ニューカレドニアに行くんだ!」
「うらやましい! ニューカレドニアってどこにあるの?」
と聞かれた。
たぶん、オーストラリアとニュージーランドの間。
世界最大規模、ニューカレドニアのラグーン。オーストラリアのグレートバリアリーフに勝るとも劣らない(←使い方合ってる?)。その貴重性と生物の多様性から2008年に世界遺産に認定されてる。
南半球のニューカレドニアは季節が北半球と真逆。夏に向かう日本と比べて、あちらは冬へまっしぐら。
なので、今の時期はシーズンオフ。タクシーボートで離島のリゾート・アイランドに行っても、ほぼ貸し切り状態。
なので、昼間っから堂々と酒なんぞをかっくらえる。
っていうか、レストランのプールサイドにはランチを過ぎたら誰もいない。寒いしね。
海を眺めながらの一杯。
通りすがりの欧米人のおばちゃんが
「beautiful drink !」
とほめていく。どこの国のおばちゃんか知らないけど
「bon voyage ボン ヴォワイヤージュ」
どうやらビギナーズ・ラックも尽きかけたようで、最近は旅先のトラブルが続発する。
ニューカレドニアの前のバヌアツでは、カメラを間違えて持ってった水中ハウジングのものとは違うカメラを持ってってしまい、水中写真は撮れずじまい。
今回のニューカレドニアでは、カメラに合った水中ハウジングを持ってったものの、ハウジングの窓に小さなヒビが入って、そこから浸水。
カメラの耐圧水深を超えて潜ったため、カメラが水没。曇ったレンズでかろうじて撮れた写真は、ひと世代以上前のピンボケの量産だった。
カメラのバックアップのため、アクションカメラ(GoPro)を水中に持ち込んだが、こちらもなんと水没。いい加減なOリングのケアが原因のよう。
日本に帰ってきて保険会社に相談してみたら、カメラの水没は携行品保険でカバーできるらしい。
申請には「修理見積書」、あるいは「修理不可証明書」がいるらしい。
週末にカメラのサービスに出向いてその旨を説明。なんとか保険申請用の書類をもらえそうな状況となった。
もうかなり年期の入った代物だ。修理するより新しい機種を買った方が安そう。
国内だったら水没したら泣くしかないが、たまたま、海外だったから不幸中の幸いなのかもしれない。
まだビギナーズ・ラックが続いてるのかも??