tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

カスバ街道-アイト・ベン・ハッドゥ

2019-01-20 20:45:23 | プチ放浪 都会編



5人+ベルベル人ガイドを乗せたRenault Dokker LAVは、地平線が見渡せるダイナミックな荒野をモロッコのポップスにのって快調に走る。
サハラ砂漠シェビ砂丘近くのメルズーガから、ティンジルを経てモロッコ東西を結ぶ国道10号線のカスバ街道へ。昨日はフェズからメルズーガへのアトラス山脈を越える北から南への520㎞のドライブ。そして今日はアトラス山脈の西端トゥブカル山に向かう東から西へ210㎞の山道ドライブだ。

2日間にわたるロングドライブだが、景色がダイナミックに変わっていくので全然飽きない。オート・アトラスの峠越えの道の山肌は赤茶色から黄土色や薄い黒色へと目まぐるしく変化。岩壁が川の両側に連なるトドラ渓谷を経て、やがて赤土や黄土色の土の大地はマグネシウムが含まれる緑色へ。そして砂礫質で鉄分が多いのか真っ赤な乾燥した丘陵から、荒涼とした大地の中に現れるオアシスの美しい景色へ。
オアシス沿いに植えられているのはナツメヤシ。ナツメヤシを植えることによって日陰を作り、その下で畑を耕している。

「カシャ・カシャ」と単連発で切る、ぼくのカメラのシャッター音がナビゲータ・シートで起こる。ほとんどそれと同じタイミングで、「カシャ・カシャ・カシャ・カシャ」と4連続シャッター音。後ろの席に陣取るカメラ女子のXperiaだ。同じタイミングなのは、ほとんど同じ被写体を狙っているのだろう。
西日に光るヤギの群れや牧草を食む牛たち、あるいは、荷物を背負って人にひかれていくロバなどなど。
後ろのシャッター音は休むことなく聞こえてくる。ぼくが撮った写真の数は一日に500枚ぐらいだったから、彼女はぼくの1.5倍以上撮っている。撮った写真を見せてもらったら、いい写真だった。ぼくのカメラがウィンドウの汚れにピントが合ってシャッターが切れない場合でも、Xperiaは安定してシャッターが切れてるようだった。