今週末は、いよいよプロモーションDVDの作成にとりかかります。いったい、どんな香具師らがそろうのでしょうか。メールでやり取りはしてても、実際に会うのははじめてなので、ワクテカしています。今回は、一人で出かけることになるので、スキーバスで移動することにしました。もう、スキーも荷物も宅急便で送ってしまいました。当日は、手ぶらで現地入り。
東京は、観測史上、はじめて積雪なしで春を迎えそうとのこと。年々、温暖化が進み、雪を見る機会が失われていくのでしょうか?少しでも、温暖化を遅らせるため車での移動を止めました。一人では移動効率が悪いからです。
スキーの板は、12月の初すべりから帰ってきてベースワックス処理していたものを、今日、スクラバーでワックスを落とし、ガリウムワックスカーボン入り(-13℃/-2℃)というのを塗ってみました。アイロンをメーカー指定の130℃に設定し、ワックスを溶かし、スキーの滑走面にぽたぽたと落とします。次に、ワックスが滑走面に均一に浸み込むようアイロンでゆっくり伸ばします。
ガリウムは原子番号31の金属元素です。単斜晶系の結晶なのですが、融点が29.8℃と低く、手のひらに乗せると体温で溶けてしまいます。このガリウムは、固体の状態で摩擦係数の小さい物質であることが知られてましたが、十数年前にスキーのワックスに配合されると聞いたときは驚きました。カーボンも、層構造を持つグラファイトと呼ばれる同素体は摩擦係数が小さく、固体潤滑材に使われています。これらの物質は、導電性もあるので、メーカーが宣伝しているように、ポリエチレン製のスキーのソールが帯電してほこりを吸着するのを防ぐ効果もあるのかもしれません。いずれにせよ、スキーが滑るのは、ソールと雪面に水の膜ができるからです。水をはじくものが性能が高いことになります。
昔、スキーのワキシングとして古いレコードを割って、ワックスの中に入れると言うのを本か何かで読んだことを記憶しています。考えてみれば、レコードの材質は塩化ビニルなので、ワックス効果は期待できそうもないですね。
記憶違いだったのでしょうか。気になったので調べてみました。そしたら、SPレコードだったんですね。SPレコードの材質はシェラックと呼ばれるもので、ラック虫といわれる昆虫の分泌物が主な材料となっているとの事です。シェラックとは、ラックカイガラムシが豆科・桑科の樹木に寄生して、樹液を吸って体外に分泌した樹脂状物質です。樹木の枝に多くの虫が群集するために樹脂層が一塊りとなって棒状となるので、スチックラックと呼ばれています。スチックラックを粉砕し、ふるい分けをして水洗し軽い虫殻や木質、水溶性色素などを除去したものはシードラックと呼ばれています。水溶性色素は回収されてラックダイと呼ばれ、食用色素や染料として使用されています。 シェラックとはシードラックから精製した天然のポリエステル樹脂なんですね。
この、天然樹脂としては唯一の熱硬化性樹脂ですが、外国製の家具の表面フィニシュに使われているんですね。日曜大工として、とても勉強になったでやんす。なんせ、ワニスで塗布されたシェラックの薄い皮膜は、光沢にすぐれ、耐摩耗性、密着性、耐久性に富んだ円滑な表面を形成するんで良く使われるものだったんでやんす。
ところで、20年前は、レコードの時代だったんですね。レコードは熱に弱いのはもちろん長期間斜めに立てかけて保管して置くとゆがんでしまうので取り扱いが面倒でした。そして、スキー場に行く時に聞くカセットテープ。もちろん、その一曲目には、荒井由美のサーフ天国、スキー天国ですが、レコードからアナログでカセットに録音したものだったんですね。時代の流れを感じてしまいました。
と言うことで、今週末は、絶対にネットに出れない場所にいます。したがって、週末はブログをお休みします。
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