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ゲルを見下ろす小高い丘に石を積み上げて作られたオボー。土地神様が奉られてる。モンゴルの山岳信仰、テングリといった古来から続くシャーマニズムが、チベット仏教と時に対立しながらも混じり合い、信仰されつづけてきた。
石の築壇の頂には、主なる木を挿す。昔からモンゴル人は、オボーを神霊が宿る場として見なしていて、祭りを行なってきた。オボーの有る丘に登ることが許されているのは男性のみだ。
大晦日にゲルにいる男たち、おじいちゃん、息子さん、7歳のメンクバト、通訳のプージェー、そしてぼくの5人で壊れたオボーを積みなおし。そしてツァガンサル(白い月)の朝、盛装してお参り。甘いものや金、ミルクやウォッカを供ええ、香が焚かれる。
その後、オボーに降臨してくるエジド・オンゴドに祈願し、守護や生活の平安、家畜の繁殖を求め、オボーの周りを三周、時計回りに回る。
もう一つのオボーの意味は、家族で保持している共同体意識を次世代に伝えるためなのだろう。なお,共産主義期のモンゴルでは、他の宗教と同じくオボー参拝は禁止されたが人々は秘密裏に参拝を続けたという。
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