「日食観れた?」
「うん。雲の切れ間から。でも直に観ちゃったんで目が・・・」
「ん?それって、やばくね?網膜症になっちゃうよ。んで、どうよ?」
「午前中、目が痛かったけど、午後はコンタクトが合わないだけかなって・・・」
太陽光などの紫外線、赤外線は目の水晶体レンズを通して網膜に焦点を結ぶ。一点に集光された電磁波はそこにやけどに似た障害をもたらす。
・・・実は、若い頃、セラミックスの開発をしていて、1500℃以上に昇温した炉内を直に観ていた時期があった。安全ルールに従えば、炉内を覗き込む際は、溶接などの際に用いる遮光メガネをしなければならないのだが、それはそれ、ルールなんてものは破るためにある。遮光メガネをかけることによって、身の回りのものが見えにくくなることを嫌がったぼくは、知らずの内に網膜に重症のやけどを負っていた。
中心性網膜症の発症に気が付いたのは、吹雪のスキー場でだった。吹き殴る雪に片目を閉じた時、左右の網膜に結像する像の大きさが極端に違って見えることに気付いた。
それ以来、健康診断の眼底検査では緑内障として要注意の診断。利目の眼底がゆがんでしまっているため、すべてがゆがんで世界が見える。
一番困ったのは野球。打席に立つとピッチャーの投げたボールが3個ぐらいにだぶって見える。利目を諦めて左打ちにスイッチしたのだが、極度の乱視のため、ボールとの距離感がつかめない。三振の連発だ。
暗い室内でやる卓球は、ピンポン玉のスピードについていけなくなった。だが、かろうじて、テニスだけはボールが見えた。
完璧なタイミング。そして、完璧なフォーム。そこから繰り出される予期できないフレームショット。
ほとんど、ラケットのスイートスポットに当たることのないテニスボールは、同じフォームのフルショットから変幻自在にスピードを変えて飛んで行った。。
・・・っつうことで、太陽の写真を撮らずに、日食を観察している人たちの写真を撮ってますた。
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