本日、新聞・テレビ等で日立製作所と三菱重工が経営統合に向かって交渉を行っていることが報道されました。三菱重工は部分的な事業統合にとどめたたい意向のようですが、是非とも実現してほしいと思ってます。
これからの日本企業が世界市場で闘っていくためには、単なる企業連合ではなく「1つの会社」として世界にその存在を示すべきです。
私自身の過去に両社でコンピュータ・システム開発に従事したことがあります。日立製作所では某都市銀行・自動車関連団体、三菱重工では橋梁・海外向け大型焼却炉など社会インフラの近い部分でした。
この過程で1つ感じたことがあります。それは両社とも「質実剛健」な企業風土なことです。この点は「同じ屋根の下に住む」ときには最も重要なことです。
以前から世界のエコノミストは「日本には同一業種に大企業が多すぎる」と指摘してました。言われてみればその通りです。鉄鋼・金融は実はともかく、その姿を変えました。
しかし、自動車・電機は右肩上がりの時代のままです。特に電機は液晶テレビで韓国勢の後塵を拝してます。
現状のままでいると、近い将来世界市場から締め出される日本企業が出る筈です。
また、「官民一体」と言っても官は1つで複数の企業を後押しすることはできません。そのためにも、統合や合併は避けて通れません。
私は年内にパナソニック・三洋電機と同規模程度の合併があると考えます。嫁ぐのはシャープです。では向かい入れるのは誰でしょうか。私は東芝だと思ってます。