いま、マウンテンバイクというか、ロードも含めてヘッド周り(ステアリング周りだね)の規格がドンドン変わってきています。昔々は1インチだったフォークのコラムも、1-1/8インチが定番となり、1.5インチが登場し、今は1-1/8が上、1.5インチが下というテーパーが主流になりつつあります。フレームのほうも、剛性が高くなり、コンパクトになり、トラブルが少なく、しかも製造しやすいように、ほんとに様々な規格の戦国状態という感じ。これはその規格に合わせていかなきゃならない部品メーカーも大変だあ。ヘッドセットといえばCHRIS KINGなのですが、この王様も今の戦国時代に歩調を合わせるように、様々な規格に対するヘッドセットをやっと用意してきました。今まではヘッドセットのメーカーの選択肢がなかったばかりでなく、そのものが流通してなかったりと大変だったのですが、これでひと安心かな。
 僕の予想だと、フォークのコラムはテーパーコラムが定着すると思います。理由は一番理にかなっているから。剛性アップして、従来の1-1/8インチ規格のステムが使えるし。
 フレーム側の規格でもっとも有力なのが、ヘッドチューブが上下とも44㎜内径のもの。上部はたとえばCHRIS KINGのINSETを、下部にはエクスターナルのヘッドセットを使えば、テーパーコラムのフォークが収まるし、場合によっては上下ともINSETを使えば、通常の1-1/8コラムのフォークも使えちゃう。フレーム側のヘッドチューブもテーパーなどの加工をしなくていいから、強度の確保ができます。この44㎜内径のヘッドチューブは、TURNER、CHROMAGなどをはじめ、完成車メーカーでも採用しているところがありますね。
 サイクルモードのミズタニ自転車のブースにずらっと並んでたCHRIS KINGのヘッドセットたち。これだけ揃っていると圧巻。できたらほんの数種類に統一してくれたらうれしいんだけど・・・。