マウンテンバイクにシーズンオフはありません。どの季節も楽しめちゃいます。夏場は高原のトレイルや、富士見パノラマなどのバイクパークがメインですが、これから来年の春にかけては里山ライドの本格シーズンになります。特にこの葉が枯れて、トレイルに枯葉が積もる秋から初冬はハイシーズン。頭にその光景をイメージしただけで病気が始まります。
 マウンテンバイクを始めたばかりの方や、トレイルライドデビューを考えているみなさんには、最初はライディングスクールを受けることをおすすめします。
 マウンテンバイクでトレイルで走りたい方がまず行き当たる問題が「どこで乗ればいいのか」、「どう乗ればいいのか」。ロードバイクのように、道路やサイクリングロードが存在して、気軽に走れるのに比べ、マウンテンバイクで走る「オフロード」は未知の場所で、たとえばネットなどで調べてもなかなか載ってない、また、載っていたとしてもどう走っていいのかわからないというのが現実。昔はマウンテンバイクコースガイドみたいのが出版されていた時もあったのですが、どのコースも「玄人」向け。初心者には向かないものばかりでした。
 では、走る場所がないのでは?というと、そうでもない。ワダなんか毎週のように走りに行ってるし。走れる場所はあるんです。ただそのほとんどが「走らせてもらっている」場所なので、おおっぴらには紹介できないだけ。
 簡単なのは、常設マウンテンバイクパークを利用すること。近くだとさがみ湖リゾートプレジャーフォレストなどがそれにあたります。
 でも、いろんな場所で走ったり、自然を楽しんだりしたいですよね。
 トレイルは、道路などと違って、基本的に「荒れた道」。体験したことないような急坂を登ったり、下ったりすることもあるし、すごく狭い道や、木の根っこ、階段状になった道などもあります。しかも、路面が乾いているときと湿っている時ではまったく違う状況になったり。まったく同じコンディションというのはありません。波と一緒です。
 手ごわそうな場所は自転車から降りちゃえばいいのですが、できればなるべく乗ったまま通りたいですよね。なるべく乗っている時間が長い方が、いろんな地形で乗りこなせた方が楽しいと思います。
 マウンテンバイクをトレイルで乗りこなすには、ある程度のスキルが必要になります。例えばバランスのとり方、タイヤを滑らせない漕ぎ方、ブレーキの仕方など。それがしっかりできているかいないかで、楽しみもずいぶん変わってきます。
 初級スクールでは、トレイルで楽しく、しかも安全に乗るために最低限身に着けておきたいスキルをコーチします。たとえばブレーキの使い方、バランスなどは覚えておくと、普段のライドにも必ず役立つと思います。
 難しいことはやりません。ほんとに基礎。逆に基礎がしっかり身についてないと上達もしません。
 来週の日曜日(11月13日)に、初級スクール in 東京里山を開催します。今シーズンの里山で楽しく走るためにもぜひ参加してみてください。