君津市六手に鎮座される「六手(むて)八幡神社」。御祭神は『誉田別命』。
創建は不詳。鎌倉時代に「鶴岡八幡宮」から分社、古くは「鶴舞八幡宮」と称し、明治期に現在の「六手八幡神社」と改称。『源頼朝』に縁の深い神社とされます。
社務所に「鶴舞天神社:社宝・菅原道真神像」の写真がありましたが、境内に天神社があるのでしょうか?
絵馬にも「六手八幡神社」の文字と共に、この「菅原道真神像」のイラストが描かれています。 八幡様と天神様、同じ境内に同居される事はよくありますが、こういう場合はどうなんでしょう?
疑問はさておき、拝殿前より神域を守護されるのは嘉永9年(1856)建立の親子狛犬さん。 阿形さんは、ここでもやっぱり、仔狛にお乳を飲ませていましたが、同じ石工の作でしょうか?
一生懸命な仕草がとにかく可愛くて、モデルはもしかしたら自分の飼い犬の親子かもと想像してみたり。
向かい合った吽形さんの前足には大きな台が置かれ、その背中には可愛い仔狛がしがみついています。 とにかくどちらの親子も可愛く、繰り返しますが、犬でも猫でも、飼った経験の有る人なら理解できる愛らしさ。
このダランと伸びきった足、後ろから近づいても見向きもしない・・多分、親の背中にいる仔にとって、この世に怖いものなんて何も無い。
御神木と庚申碑
境内の入口に「山口素堂壱一門之句碑 ”天の原不二を一口茄子かな(素堂)” ”山風や椙(すぎ)をはなるゝ雪礫(馬光)” ”風の道知るや尾花の片ひつみ(素丸)” ”散るハ散る桜さとらぬ人斗(野逸)” 南面に大好きな芭蕉翁の句。【ほととぎす 消行かたや 嶋ひとつ】(時鳥が鳴きながら飛び去っていったはるかな沖合に、島影が一つぽつんとうかんで見える)句は須磨の鉄拐山からの海上の眺望とされます。 傍らの案内に上記の句の説明と、富津市の鈴木ご夫妻の奉納等が記されています。
参拝日:2014年5月25日
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