其の二に続く佐原の町歩き、川風に揺れる柳が影を落とす小野川、その両側に並ぶ商家の町並みはまた格別の景色です。
白壁土蔵の建物「夢時庵(ムージャン)」は、明治34年の町家を改装したフレンチレストラン。 偏食過ぎる私は、フレンチもドイツもイタリアンも、ついでに中国もエスニックも、特に韓国なんて完全NG😓 でも建物は本当に素敵なんです。
お店の前の川沿いに、沢山の焼き物の瓶が積み上げられているのを発見、付近には何とも香ばしい香り・・
創業は寛政12年(1800)5月、江戸時代より醤油の醸造をしていた「正上」さん。店舗は天保3年(1832)、土蔵は明治初期の建築で、戦後は佃煮の製造販売を主とし、現在は10代目だそうです。
歴史を感じるお店の中で試食させて頂いた「美味しい醤油で作る美味しい佃煮」。一緒に出されたお茶にとってもマッチして、ついつい財布の紐も緩みます。
今回で二度目の町歩きは、川を挟んで二人別々のそぞろ歩き😊、川向こうに見る建物も、とっても良い雰囲気。昔懐かしいガラスの大戸には、ご亭主殿いわく、「東海」の文字が書かれていたそうです。もちろん難癖に利用される東海とは全く無関係。
懐かしい佇まいの家の前には、ちょっと懐かしい赤い郵便ポスト、さり気なく絵になっています。 これだけの構えのお屋敷なのだからきっと由緒もあるのでしょうが、その辺は全然不明です。
川向こうに見えるのは「ワーズワース 佐原店」、佐原では有名なイタリアンレストランです。 でも残念ながら、先述したようにイタリアンも、メキシカンも、スペインも・・・以下略😅
小野川沿いに建つ「木の下旅館」。元は船宿で創業は明治34年(1901)、建物はその時に建てられました。 こんな場所でのんびりくつろいで、夕刻の川沿いを浴衣姿に下駄の音を鳴らしてそぞろ歩く・・想像しただけで顔がにやけてしまいそうですが、それはまたいつか・・多分、ず~~っと先のお楽しみ。
で、こちらは2019年に再び見た「木の下旅館」。紺の暖簾がなくなって、随分雰囲気が変わっていました。
寛政6年(1794)創業の「旧油惣商店」。寛政10年(1798)築の土蔵は、佐原で最古とも言われています。 奈良漬け業者として、明治から昭和戦前までアメリカへ「奈良漬」を輸出していたそうですが・・ アメリカ人に奈良漬??と思ったけど、多分、戦前に移住していた日本人向けでしょうね。
「小江戸さわら舟めぐり」の船が、ゆらゆらと水郷を行き交う川岸、まるっと風景画の世界。 ここからでは聞こえませんが、時折起こる笑い声の理由はきっと船頭さんの洒脱な話術でしょうね。
どこかのお店で見かけた、とっても素敵な紙人形・・こんな船もさっき見た水郷を通ったかもしれません。 花嫁さんの前に積み上げられた米俵が、嫁ぐ娘を思う親心を思わせて、なぜか胸が熱くなりました。
訪問日:2014年5月18日&2019年3月15日
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