利根川沿いの河内町金江津に境内を構える曹洞宗寺院「萬年山:大洞院」。『釈迦牟尼仏』を本尊とします。
寺歴によれば「開山は、慶長5年(1600)成田市の「祥鳳院五世:天岩呑祝大和尚』。『天岩』は江戸崎城主『土岐頼次』の次男で幼名を『春若丸』と言い、『祥鳳院4世禅師』の剃髪を受けて出家しました。」
本堂向拝に向かい合う阿吽の龍。目の輝きから想像するに玉眼と思われますが、睨み合う姿には緊張感の欠片も無く、ユーモラスにさえ感じられる・・いつの時代の物でしょう?
龍の左右には、おそらく同じ彫刻師の作と思われる玄武
波濤の中を進む姿は何故か楽し気。
境内の一画に並ぶ干支の十二神将・・ですが、現在九神将。酉・戌・亥の奉納待ちですね😊
鐘楼の下に建立されていた「養蚕供養塔」。
境内の片隅、三猿が刻まれた「庚申塔」。
曹洞宗のお寺ですが「大師堂」もあります
江戸時代には俳諧の句会「曲流舎」の会場として栄えたそうで、大洞院の本堂が常に句会の場となっていました。境内には、海保可川の句碑をはじめ、多くの俳人の句碑が残されており、「曲流舎句碑群」として河内町指定文化財となっています。と言う事で、明日は「曲流舎句碑群」の紹介です。
参拝日:2019年3月16日
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