「犯罪被害者支援理解」をテーマにした講演会(講師・江川紹子)に参加した
江川紹子、オウム事件の際には、連日マスコミに登場した人気ジャーナリストだ。その江川さんの講演会があると聞いて、昨日参加した。主催は「岡山市安心・安全ネットワーク推進室」だ。
江川さんは、登場するとまずは昨日の新聞を題材に話題を展開した。この日の一面のトップ記事が、朝日・読売は小沢幹事長問題、毎日・産経が朝青龍、そして日経がトヨタ・プリウス問題だったとのことだ。そして、地元山陽新聞についても言及されながら、小沢問題の「説明責任」をテーマに小沢幹事長や検察、マスコミの態度について語られた。さすがの展開であった。
そして、講演の多くの時間は、やはりオーム真理教の問題に言及され、いろいろな話題が語られた。ワクワクしながら聞かせていただいた。そして実行犯の人たちの「想像力の欠如」を問題にされた。教団の中にいて、上からの指示に従うのみの生活の中で、それを実行すると被害者やその家族はどうなるのか等という想像力は全く持てない状態となっていたそうだ。「豊かな想像力を持って、犯罪被害者の方々やご家族のことにも思いを寄せて生きていきたいものだ」と語られた。心に染み入った。
江川さんは、20年前にオーム真理教に殺された坂本弁護士と親しくされていたとのことで、坂本弁護士事件を語られる時はとても悔しそうであったのが、印象的であった。
それにしても、岡山市が主催の行事であるが、関連の資料もアンケートもなく、ペーパー一枚配られなかった。岡山市として、市民に配付した一枚のチラシなどもないのだろうか。そしてまた、新たに犯罪被害者救済の法律も成立しており、資料が欲しいとも思った。加えてアンケートも取らなくて、どのようにして講演会を開催したまとめをするのだろうか、少しだけ心配となった。こうした講演会は、開催して終わりではない筈だと思うのだが。ま、無料で参加できるのは、貧しい身には嬉しい限りなのだが。