21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

週刊誌よAKBを批判してる場合か!

2012-09-02 15:07:58 | 雑記帳
 この間、AKB48を卒業した前田敦子を批判するタイトルがどこかの週刊誌にあった。中身は読んでいないが、広告タイトルとリードによると、どうして若いおねーちゃんがグループを脱退する程度の出来ごとに大の大人が大騒ぎするのか!というような内容だと思う。

 どちらが大人気ないか!と言いたい。AKB48といえば今世紀最大のアイドルグループといっていい。今や社会現象にすらなっている。注目されて当然であろう。それをいい大人が群がってとちゃちゃを入れる方が、よっぽど大人気ない。

 大新聞にでかでかと広告を打つほどの一流週刊誌なら、AKBにかまっている場合じゃなかろう。オヤジの意見を代弁したつもりだろうが、えげつなくAKB人気のおこぼれを狙ったのはみえみえだ。

 厄介な問題が山積し、ろくな政治が行われていないこの時代に、おまえさんたちのやることは腐るほどあるだろう。

 それにだ、AKBがなぜこんなにも社会に受け入れられたのかを考えるべきだ。単なる若者カルチャーなどではない。断言する、ほかの後発集団はさておきAKBだけは、おにゃんこやモー娘の域を100倍超えている。

 それは、彼女たちひとりひとりの生き方を見れば違いがわかる。特に初期メンバーの発言や記録映像を見ると、彼女たちは大人たちに踊らされているわけではなく、自分の意思でアイドルを極めようと必死でもがいた。だから、最初に群がったオタの支持をはるかに超えて、大飛躍した。実は、大人も彼女たちのアーチスト性を認めている。自分も含めて、劇場に行ったり、2チャンネルやファンサイトで議論や喧嘩したりはしないが、彼女たちを応援しているおっさんも意外に多いのだ。まあ、オヤジが認めているという点ではスマップに通じるものがある。

 だから、前田敦子の卒業公演をフジが地上波で流したり、ネットで中継したことは拍手を送りたい。私も、後半の1時間だがネット中継を見た。最後まで見た。メンバーのメッセージに少し感動したりもした。もちろん、大島や篠田が卒業するとき、前田ほど騒ぎにはならないだろうが、だからといって卒業イベントをとやかくいうつもりはない。あれはあれでいいのだ。

 たかだかアイドルイベントをメディアが大挙して追いかけるのは今に始まったことじゃない。キャンディーズの解散など、前田卒業の比じゃなかった。当然、一般のニュースだって扱った。しかし、どんなに大騒ぎしても批判は起きなかった。週刊誌のニュアンスには、前田ごときという見下げた物言いを感じたが、山口百恵やキャンディーズと比較してもAKBは勝りこそすれ劣るものではない。むしろ人気を別にしても、彼女たちのパフォーマンスは高水準だ。批判するなら、キチンと見てからにしろといいたい。

 なんだか年甲斐もなく熱く語ってしまったが、AKBは何もオタの所有物ではないということだ。きっかけをつくたのはオタかもしれないが、彼女たちの活躍を支えているのは今や一般の国民だ。だから、週刊誌に見下げられるいわれはない。

 ちなみに私は、AKB48を仕掛けた秋元康と同世代だ。方やプロデューサー、方やキモイがオヤジファン。月とすっぽんの違いだが、理解はしあえる。秋元は本気だ。AKBを猿回しのサルだとも越後の角兵衛獅子だとも思っていない。彼はアイドルが好きなのだ。カミサンにしたほど好きなのだ。もっともこの先何をしようとしているのか見当がつかないが、ともかくたいしたものだ。

 
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五輪後の福島千里復活に期待

2012-09-02 10:34:29 | 語るスポーツ
 ロンドン五輪の開催前と開催後では、アスリートへのメディアの注目度がガラリ一変した。注目がメダリストに集中するのは致し方ないとしても、さんざん煽って結果が出なかったアスリートはちょっと気の毒。もっとも、本人にしてみればメディアに付きまとわれずせいせいしているのかもしれない。芸能人じゃないもんな。

 その典型が福島千里だ。100m、200m、400リレーの3種目に出るという、日本女子陸上選手としてはそれだけでも十分快挙だったが、結果は芳しくなかった。自己記録を更新して落選なら仕方ないが、タイムが悪すぎた。本人はいたって冷静だったが、さぞかし打ちひしがれたことだろう。彼女の本来の力を出せば、決勝も決して夢ではなかった。日本中から注目されたのも当然だったが、それだけにメディアの引き方はえげつなく見えた。

 なぜ彼女は負けたのか。今年になって彼女は、昨年のような迷いのない走りができなくなっていたのではないか。たぶん、どこか足下に不安があったと思う。だから結果も出ない。五輪予選を兼ねた選手権は、勝つには勝ったがスタートが悪くとても本来の走りではなかった。これまでトレーニングがハードすぎたのではないだろうか。もう少しで壁が突き破れそうになったとき、アスリートは練習に欲が出る。出来ることはなんでもしようとする。あそこを鍛えれば、ここも鍛えなければと欲を出すうちに、身体が悲鳴を上げる。このあたりのコントロールが難しいのだ。

 努力も大事だが、本来、天から授かった才能がある人にオーバーワークは禁物だ。大事なのは力を発揮できるコンディションにいかに持っていくかだ。その意味では陸上短距離はほかのスポーツと違って、肉体をどう鍛えるか、どう使うかがすべてだ。スタートの駆け引きやレース展開もあるにはあるが、福島は天性のスタートダッシュを身につけている。たぶん福島はメンタルもフィジカルもすべてのコンディショニングに失敗したのだろう。

 年齢的にどうかは微妙だがリオを目指してほしい。レースも欲を出さずに1種目に絞ったほうがいい。リレーはおまけみたいなものなので、ようは100か200どちらにするかだろう。当然、相手は世界だ。可能性のある方を選べばいい。とにかく、トレーニングに欲を出さずに、とりあえずは与えられた才能をどう維持してどう最大限に発揮できるか、コンディショニングの調整に努めてほしい。そうすれば、もうひと花咲かせられると信じている。
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