タイトルホルダーの春天連覇は確定と言わんばかりの枠順ではないか。アフリカンゴールドは大外17番枠、強引にハナを取りに行ったとしても、タイトルホルダーは無理に競ることもなく余裕の番手でじっくり折り合いに専念できそうだ。
隊列は、アフリカンゴールド、タイトルホルダー、ディープボンドが先団、もちろんタイトルホルダーがハナに立つ可能性も高い。いずれにしても、タイトルホルダーは内目の3番枠を引いて、連覇に向けて態勢は整った。
ライバルたちはどうか。ジャスティンパレスの最内1番枠は、ロスなくインで脚を溜めたとしても直線で当然、早めに動いて前を捉えにかかる分、最後にのひと伸びがどうなのか。
アスクビクターモアは真ん中6番枠、良いところを引いたと言える。ライバル出方を見て、位置取りを決められそうだ。
ボルドグフーシュは外目の13番、ずっと内目の枠から競馬をしてきた同馬にとって、果たして外からの競馬はどうなのかだが、ごちゃつかない分、案外、しやすいかもしれない。
問題はシルヴァーソニックだ。16番枠はどうなのか。去年は17番枠で、あのアクシデントだけにあまりいいイメージはないが、かえって闘争心に火が点くことを期待したい。
まあ、長丁場だけに枠順に左右されるのは逃げを主張したい馬であり、その意味では2頭の逃げ馬は明暗を分けた。
何より天気が問題だが、今年の春天は伝統の淀であり、やはりステイヤーの血に注目すべきだろう。その意味では、最強のステイヤー、メジロマックイーンの血が入ったオルフェーブルの子に期待したい。芦毛のシルバヴァーソニックには、そんな曾祖父の姿が重なる。