天気予報を信用すれば春天の舞台、淀の馬場はそれほど悪化しないようだ。安心した。あまりにもひどいと、予想を再構築しなくちゃと思っていただけに、その心配はなさそうだ。
昨日はタイトルホルダーは切ると豪語したが、気持ちは変わらない。
十中八九彼は逃げるだろう。他馬のマークを意識すれば、決して無理な大逃げはしない。5馬身前後、同馬にとって理想の逃げだ。しかし、そこに落とし穴がある。逃げ馬が楽なら、追う方はもっと楽なのだ。
3コーナー手前の下りから一気にペースがアップする。そこで、遅れる馬はノーチャンスだが、しっかり前を射程距離に入れておけば、最後は直線のパワー勝負だ。タイトルホルダーが余力十分ならそのままなのだが、どっこい直線でギアを上げた長距離向きの猛者たちが一気に襲い掛かる。
アスクビクターモア、ジャスティンパレスが早めに仕掛け、外からシルヴァーソニック、さらにボルドグフーシュがやってくる。
この圧力を弾き返すだけのパワーがタイトルホルダーに残っているか。凱旋門で全力を振り絞った経験が尾を引いた有馬の悪夢が甦る。不良馬場の日経賞であっさり逃げ切りはしたが、良馬場の感はまだ戻っていない。哀しいかな、みるみる馬群に沈んでいく。
逃げ馬の前残りは、大逃げした時というのが相場で、タイトルホルダーのような貫録の逃げは、交わされると脆いのだ。直線で後続にハナを譲った瞬間、競り合う間もなく競馬は終わる。
目下、春のGⅠ3連勝中、我がベイスターズも目下セ単独首位と絶好調、だから大胆な決断もできるのだ。
勝つチャンスがあるのは4歳馬3頭と7歳馬のシルヴァーソニック、前日の予想で行く。今回は、たぶん直前の買い目変更はしないだろう。