秋GⅠも中休み、先週の秋天ではイクイノックスに想像をはるかに超えた強さを見せつけられ、燃え尽きそうになった競馬魂だけに、一息入れるにはいいタイミングではある。
アルゼンチン共和国杯といえば、思い浮かぶのはエルウェーウインだ。朝日杯3歳Sでビヤハヤヒデを破って3歳チャンプになったものの、以降は人気に応えることなく馬体に不安を抱え長期休養もあり鳴かず飛ばずの戦績だったが、カーリアン産駒ということで長距離に活路を見出すべく14番人気で臨んだ96年のA共和国杯で見事に差し切り、実に4年ぶりの勝利を飾ったことは強烈に印象に残っている。
半世紀の馬券歴で、正直、ゼロではないとは思うが馬券にした記憶がないA共和国杯だが、いつも思い出すのがエルウェーウインの奇跡の勝利なのである。
今年はそんな奇跡を期待できそうな馬といえば、アリストテレスということになるが、果たしてどうか。内博騎乗で、なんかやってくれそうな予感はある。
さて、ここはやはり、近走では珍しく重賞に3頭出走してきたディープ産駒に期待したい。同レースは何故かディープ産駒は不振だが、今年はそんなジンクスを打ち破りそうな気がする。
本命は当たり屋モレイラ騎乗で1番人気は必至だが、ゼッフィーロでいく。4歳だがキャリアは浅く、これまで11戦して3勝、掲示板を外したことは一度もない。さらに馬券圏内を外したのはわずか1戦、前々走の目黒記念4着のみというから、ポテンシャルは非凡であり、これからまだまだ勝ち星を重ねるはずだ。今回は斤量も57Kと有利だけに、ここは重賞初制覇の絶好のチャンスだ。
ほかのディープ産駒2頭、レッドバリエンテ、アーティットも好調で絶対に抑えておきたい。
対抗はマイネルウィルトスだ。スクリーンヒーロー産駒は、同レースを勝ち有馬も勝ったゴールドアクターを筆頭に、このレースは強く、同馬も一昨年の同レースで2着、昨年は同舞台の目黒記念でも2着と結果を残している。前走京都大賞典は重馬場で勝ち馬とコンマ4秒差と復調気配で、時計が出る今の府中は絶好の舞台と言える。
馬券はゼッフィーロから3連複1頭流し⑨ー②⑤⑧⑬⑯⑰の6頭流しと3連単⑨ー⑬⑰ー②⑤⑬⑯⑰、さらに馬連⑨ー⑬⑰を買う。