ジャパンカップはひと頃、馬券を買うレースではなく、見るレースと言われた時代があった。物見遊山でやってきた外国馬が、日本馬を圧倒していた時代である。日本馬びいきは推しを買いたいが、勝つのは外国の馬、しかも、その外国勢たるや何が勝つか、わからないから困ったもので、結局は馬券を買うより見て楽しむレースというわけだ。
日本馬が勝つようになってからは、逆に外国馬はお客さんで用なし、そうなると当然馬券も当てやすいというわけで、今もその傾向は続いている。
しかし、今年はどうだ。勝つのはイクイノックス、相手もリバティアイランドで決まり、もし、昔のように馬連までしかなっかたら、当然、見るレースということになる。しかし、3連馬券があるからには、やはり勝負したくなるわけで、3着しだいで馬券は美味しくなる。もちろん、1、2着が確実かというとそんな保証はないのが競馬なわけで、2強の一角が崩れるだけで、配当は一気に跳ね上がる。しかし、今回ばかりはそんな冒険をする気は起きない。
3着を2頭か3頭に絞り、買うというのが一番楽しめるだろう。もちろん、大勝負などとんでもない。外れてもダメージがない程度で楽しむ。結局は見るレースということだ。
その3着候補だが、今のところダノンベルーガを一番手に考えている。モレイラだけに、そこそこ人気を集めそうだが、ドウデュースやタイトルホルダーを超えることはなかろう。次に食指が動くのがスターズオンアース、追いきりの動きが抜群だった。オークス以来の長距離だが、絶好調なら馬券に絡む力は十分ある。
結局は、外国人ジョッキーに期待といった塩梅だ。馬は世界に通用するが、ジョッキーに関しては世界の一流ジョッキーは力があるということだ。