tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

ソロスの予言「中国のハードランディングは避けられない」

2016年02月11日 10時24分39秒 | 経済
ソロスの予言「中国のハードランディングは避けられない」
 今日は建国記念の日で、日本の市場はお休みです。でも円高は続いているようです。ソロス氏に「円はもう上がらない」なんて言ってほしい人もいそうですね。

 ソロスという人を知っているわけはありません。哲学者、慈善家・・、多様な活動の人のようです。でも、私の知識の範囲では、彼の本職はマネーゲーマーでしょう。

 ネットで拾えば、彼の華々しい業績として「ポンドを売り抜いてイングランド銀行を打ち負かした男」とか、「アジア経済危機を演出した男」、そして今回の「中国経済崩壊予言」などが出てきます。

 ソロス氏が学者だったり、評論家だったり、単なる預言者だったりするというのであれば、それはそれでいいのかもしれません。
 しかし、彼はそうした発言をするだけでなく、自ら為替市場や株式市場で売買をして膨大な資産を蓄積しているというのです。

 今の投機が主体の国際金融市場では、インターネットや高速コンピュータ、そして金融工学の発達によって、巨大資本所有者は、信用取引、特に空売り、naked short selling などによって、超巨大な売買が可能になるのでしょう。

 そうでなければ、ポンドやアジア通貨売りで一国経済に大打撃を与えるようなことはできないでしょう。巨大資本とマスコミのおかげで相場の操縦が出来そうな気配です。

 中国崩壊発言にしても、「ソロスが言った」とマスコミが書けば、世界の投機市場は動くでしょう。提灯を付けた投機筋も沢山いるようです。たとえ中国経済が崩壊しなくても、ソロス氏の発言をきっかけに、上海市場で株価が下がる事態は当然起こります。
 ソロス氏はそれだけで大きな儲けを手に出来るのでしょう。

 ソロス氏が学者や評論家ではなく、現実にマネーゲーマーだということを考えると、現在の金融マーケットではこんなゲームが出来るということは、矢張り、どこか、何かがおかしいのではないかな、などと思うのは私だけでしょうか。