tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

言葉尻を掴まえるようですが・・

2018年10月04日 13時38分11秒 | 政治
言葉尻を掴まえるようですが・・
 第4次安倍改造内閣が発足しました。さて、この内閣は国民のために何をしてくれるのでしょうか。

 総理を長くやっている安倍さんには、かなり常識的でない発言が目立ちます。女性大臣が一人になって、当初安倍さんが言っていた女性活躍社会、女性活躍が日本を変えるといった女性重視の方針が、だんだん先細りになってきたようです。

 これも、選んで大臣に抜擢した女性たちが、必ずしも国民の期待に応えるような活躍が出来る器でなかった結果のような気がしていますが、今回は一人になっていまった女性大臣は、安倍総理に「3人分働いてください」と言われたと言っていました。

 それで本来の女性活躍社会の方針との整合性があるとはとても考えられませんが、こうしたいい加減な発言でお茶を濁すというのが、精神的な腐敗の始まりではないかなどと心配してしまいます。

 「真摯に」「丁寧に」に説明、という言葉は相変わらず出ている様ですが、今迄の森友、加計問題でも私共に解るような説明は聞かれません。
 時間切れにならないように強行採決を平然とやりながら、「強行採決などは考えたこともない」という説明には納得する人はどのくらいいるのでしょか。
 財政再建については、2020年という目標を決めながら、現実には殆どやらない(出来ない)という実態についての説明も「財政再建の旗は降ろしません」だけでした。そんなことは当たり前で、説明になっていないと感じました。

 第4次安倍内閣の目的の第1は改憲だそうです。
 国民にとってみれば、財政再建も含め、税と社会保障の一体改革は、「一体」どうなっていくのか早く説明してほしいところですし、株は当面上がっていますが実体経済の低迷が続いていてもいいのかどうか、ゼロ金利継続で貯金しても利息は片道の電車賃といった状態は何時改善するのか、などなど説明はなかなか聞かれない状態で、国民は先行き不安で貯金に励まざるを得ない状態でしょう。

 国民にとってみれば問題山積で、改憲はそのあとで、ゆっくり議論すればいいのです。国民がやって欲しいことをまずやってくれるのがまともな政治でしょう。
 前回の選挙で付託を受けたといっても、状況はどんどん変わります。改憲などは国民の関心事項ではずっと下位ですね。

 安倍さんもそれは知っているようです。だから新内閣発足後の記者会見の最後に、改憲について「三分の二で発議をして、国民投票で過半数と高いハードルでありますが」と言っています。

 国民が希望していることをやるのであれば「ハードルが高い」はずはありません。国民の期待は低いが自分がやりたいことを無理してでもやろうとしているということが解っているので、「ハードルが高い」という言葉が出てしまったのでしょう。

 言葉尻を捕まえるようですが、こういう所につい本音が出てしまうのですから、やっぱり国民の思いより自分の思いが大事とお考え、などと言われるのではないでしょうか。
 以上安倍総理への諫言です。