バーゲン・ディールと正価主義
このテーマで書こうと思っていたところに、日産自増車のゴーンさんの事件が飛び込んで来ました。
コストカッターの名を恣にし、日産自動車を建て直し、「素晴らしい日産の従業員がいたからこそ出来た」と言っていたゴーンさんですが、何か残念です。
Ghosn is gone! ゴーン イズ ゴーン(ゴーンは去りぬ)というと、何か淋しいですね。
ところで本題に戻りますが、トランプさんはディール(deal)の名人をもって自ら任じているようです。ディールというのは相対取引です。1対1です。
結果は通常「勝った・負けた」で結局は上手(うわて)の方が勝つようです。
多国間交渉になるとそうはいきません。だからトランプさんは多国間交渉は嫌いなのでしょう。
日米間の貿易問題も結局二国間交渉になりました。日本はTAGといい、アメリカはFTAといっています。
ここですでにディールの上手、下手の差が出ているようです。
大抵は、ディールの巧い方、力の強い方、度胸のいい方が勝つようですが。TAGなどという英語の略語を作ってみても、アメリカの方は,ちゃんとその後にother key areas including services とついているのです。まず最初の交渉は負けのようです。
英語が読めなかったわけではないと思いますが、大体日本人は真面目で額面を信用してしまう癖があります。
皆様も(勿論私もそうですが)外国で買い物をするとき「値切る」という事をしなかったり、値切ってみても、結局相手の方が上手(うわて)で、高いものを買わされたりという事が多いのではないでしょうか。
取引(deal)で言えば、日本人は「正価主義」で正札を見て真面目に受け取るという癖がついています。
大体相手の言い値などというものは信用しない、交渉を巧くやって、どこまで巧く値切り倒すかが腕の見せ所といった文化は、日本では遠い過去のもののようです。
例えば、労使関係の交渉ではdealは下品という事でしょうか、バーゲン(団体交渉=collective bargaining)という言葉を使います。昔は大幅賃上げといっていましたが、今、連合は「日本経済にの実態に見合った賃上げ」という正札主義です。
日米の文化の違いを考えますと、年明けから始まるTAG対FTAの日米貿易交渉は、日本には大変難しいものになりそうです。
ハッタリをかませるdealの巧者になれとは言いませんが、アメリカ経済の問題点を的確に指摘しながら、立派な交渉をやって頂きたいと思っています。
このテーマで書こうと思っていたところに、日産自増車のゴーンさんの事件が飛び込んで来ました。
コストカッターの名を恣にし、日産自動車を建て直し、「素晴らしい日産の従業員がいたからこそ出来た」と言っていたゴーンさんですが、何か残念です。
Ghosn is gone! ゴーン イズ ゴーン(ゴーンは去りぬ)というと、何か淋しいですね。
ところで本題に戻りますが、トランプさんはディール(deal)の名人をもって自ら任じているようです。ディールというのは相対取引です。1対1です。
結果は通常「勝った・負けた」で結局は上手(うわて)の方が勝つようです。
多国間交渉になるとそうはいきません。だからトランプさんは多国間交渉は嫌いなのでしょう。
日米間の貿易問題も結局二国間交渉になりました。日本はTAGといい、アメリカはFTAといっています。
ここですでにディールの上手、下手の差が出ているようです。
大抵は、ディールの巧い方、力の強い方、度胸のいい方が勝つようですが。TAGなどという英語の略語を作ってみても、アメリカの方は,ちゃんとその後にother key areas including services とついているのです。まず最初の交渉は負けのようです。
英語が読めなかったわけではないと思いますが、大体日本人は真面目で額面を信用してしまう癖があります。
皆様も(勿論私もそうですが)外国で買い物をするとき「値切る」という事をしなかったり、値切ってみても、結局相手の方が上手(うわて)で、高いものを買わされたりという事が多いのではないでしょうか。
取引(deal)で言えば、日本人は「正価主義」で正札を見て真面目に受け取るという癖がついています。
大体相手の言い値などというものは信用しない、交渉を巧くやって、どこまで巧く値切り倒すかが腕の見せ所といった文化は、日本では遠い過去のもののようです。
例えば、労使関係の交渉ではdealは下品という事でしょうか、バーゲン(団体交渉=collective bargaining)という言葉を使います。昔は大幅賃上げといっていましたが、今、連合は「日本経済にの実態に見合った賃上げ」という正札主義です。
日米の文化の違いを考えますと、年明けから始まるTAG対FTAの日米貿易交渉は、日本には大変難しいものになりそうです。
ハッタリをかませるdealの巧者になれとは言いませんが、アメリカ経済の問題点を的確に指摘しながら、立派な交渉をやって頂きたいと思っています。