tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

コロナ対策の中で見えた重要なヒント

2021年01月02日 17時15分45秒 | 文化社会
コロナ後の経済活性化のために
 コロナ第3波という形で日本の主要都市を中心に繁殖力(人間にとっては感染力)を強めているコロナウィルスに対抗するために今、我々にできることは対人接触をできるだけ避けることでしょう。

 もっとはっきり言えば、コロナウィルスの宿主になっている人(PCR陽性:感染者)との接触を徹底して避けることです。
 東京都、埼玉県、埼玉県、神奈川県が今日、国に緊急事態宣言を要請しました。県内はもちろん県境をまたぐ移動もウィルスにとっては繁殖のための絶好のチャンスです。何せ、日本人はまだ95%以上が耐性のない人なのですから。

 ところで今日の本題は、この1年近くのコロナウィルスと対応の努力の中で、これまでの低迷する日本経済の原因について、少なくとも2つ、気づいた点があるという事です。

 コロナがインフルやサーズと似たような状態に落ち着いた時、日本が一昨年の低迷状態の経済に戻るのではなくて、より元気な経済に戻るためのヒントが、この1年ほどの経験の中から得られたのではないかという事です。
 
 その第一は、経済はこんなに大きく 消費動向に影響 されているのだという事です。

 第二は、政府がいくらカネを国民に支給しても、使わなくも済む人たちは 殆ど使わないらしいという事です。

 ところで、ご承知のように、アベノミクスで、いかに政府がカネや太鼓で、経済成長政策の宣伝をしても、景気がどうにも低迷状態から抜け出さない理由は「消費不振」にありました。

 企業設備は何とか弱いながら堅調と言われていましたが、消費不振は異常なほどでした。家計調査では可処分所得上昇、消費支出減、平均消費性向低下という事も常態でした。
その大きな原因が、政府が国民に与えている将来不安にあることも指摘されていました。

 政府は仕方なくインバウンド、外国人観光客の消費に頼ろうとしたようですが、これはコロナでほぼ全滅です。

 一方国内のGoTo 政策は、コロナの第3波を呼びましたが、はしなくも、我慢強い日本人も「楽しもう」という気持ちは強いという事を例証したようです(これは第3のヒント)。

 このあたりの状況をしっかり見ますと、コロナ後の日本経済の活性化を考えるヒントが見えてくるのではないでしょうか。

 この経験を上手く生かせば、コロナ後の日本経済の活性化への可能性も見えてくるように思えませんでしょうか。
 次回はそのあたりを少し考えてみたいと思います。