二兎を追うのか追わないのか
今日もNHKの日曜討論で、 コロナの問題をやっていました。
政府からは西村再生相、そして医師会、研究機関、経済界、労働界などの代表者がメンバーで、真剣な討論をしておられました。
出席者の関係からという事もあるのですが、聞き終わって、何か最後に疑問とし残ってしまった点が2つありました。
1つは、政府代表は西川再生相ですが、経済再生相ですから、目標は日本経済の再生のシナリオをお持ちだと思うのですが、アベノミクスからの再生、そしてコロナ禍からの再生のシナリオについての認識が解らなかったことです。
そしてもう1つは経済界、労働界の代表が出ておられましたが、コロナ禍に対応する労使の協力といった視点が良く見えなかったという点です。
勿論、重要性としては最初の問題が、最も重要で、2つ目の問題は、コロナ禍の中で、雇用問題の深刻化の様相もありますので、これには、労使が協力して対応するような姿勢が重要のように以思われます。そのあたりの労使協力の取り組みがあまり見えなかったという点です。
二番目の方は、私の、個人的な「望蜀の思い」によるものかもしれませんが、あえて付け加えておきたいと思います。
西村再生相はコロナ以前からのお仕事で、アベノミクスが経済停滞状態になっているので、そこからの再生が本来の使命だったのでしょう。コロナ問題に経済再生相が出るというのは、当然、コロな問題そのものよりも、コロナの中でも、日本経済をなんとか健全な発展軌道に乗せることが目標でしょうから、この間までは、GoToキャンペーに一生懸命だったのでしょう。
しかし、その結果(政府はエビデンスがないと言っていますが)第3波の感染爆発状態となり、改めて緊急事態宣言発出となっているのです。
こういう状態の中ですから、経済再生相としては、コロナ対策と経済生成の関係を、誰にも解りやすく、国民に説明する必要があると思うのですが、残念ながらそのあたりが、どうもはっきりしなかったようです。
GoToキャンペーンの時は、コロナ感染者の抑制については、国民の努力と専門分野の人達に任せ、出来るだけ経済の落ち込みを小さくするという視点で、いわばコロナ制圧と経済再生の「二兎を追った」のですが、矢張り新型コロナウィルスはたやすい相手ではないという現実に直面することになって、結局「緊急事態宣言」ですから、新たな経済再生の力シナリオに関する何らかの発言があるかと思っていました。
はっきりいってしまえば、「コロナを抑えながら経済再生もやる]という二兎を追う事を続けるのか、「経済再生のためには、先ずコロナの制圧が必要」というシナリオに切り替えるのか、あるいは、もっといい考えがあるのかを国民に示す(本来なら諮る)べきではないかという事です。
それこそが、日本経済の再生を願う国民に対する経済再生相の役割でしょう。抽象的な発言に終わったのが残念です。
第2の疑問につきましては、産業活動と国民生活の接点におられるのは労使の代表だと思うのですが、かつて、日本経済が健全で、世界が注目していたころの日本では、国家的な問題が起きれば、日本の労使は常に話し合い、時に協力して、労使に出来ることはやり、政府のすべき事は政府に提言するという行動をとったように思います。今、国難ともいうべきコロナ対策についても、労使の話し合いと協力で、出来る事も多々あると思われますので、敢えて触れることにし次第です。個別企業では、協力して多様な取り組みをしている所も多いのではないでしょうか。
今日もNHKの日曜討論で、 コロナの問題をやっていました。
政府からは西村再生相、そして医師会、研究機関、経済界、労働界などの代表者がメンバーで、真剣な討論をしておられました。
出席者の関係からという事もあるのですが、聞き終わって、何か最後に疑問とし残ってしまった点が2つありました。
1つは、政府代表は西川再生相ですが、経済再生相ですから、目標は日本経済の再生のシナリオをお持ちだと思うのですが、アベノミクスからの再生、そしてコロナ禍からの再生のシナリオについての認識が解らなかったことです。
そしてもう1つは経済界、労働界の代表が出ておられましたが、コロナ禍に対応する労使の協力といった視点が良く見えなかったという点です。
勿論、重要性としては最初の問題が、最も重要で、2つ目の問題は、コロナ禍の中で、雇用問題の深刻化の様相もありますので、これには、労使が協力して対応するような姿勢が重要のように以思われます。そのあたりの労使協力の取り組みがあまり見えなかったという点です。
二番目の方は、私の、個人的な「望蜀の思い」によるものかもしれませんが、あえて付け加えておきたいと思います。
西村再生相はコロナ以前からのお仕事で、アベノミクスが経済停滞状態になっているので、そこからの再生が本来の使命だったのでしょう。コロナ問題に経済再生相が出るというのは、当然、コロな問題そのものよりも、コロナの中でも、日本経済をなんとか健全な発展軌道に乗せることが目標でしょうから、この間までは、GoToキャンペーに一生懸命だったのでしょう。
しかし、その結果(政府はエビデンスがないと言っていますが)第3波の感染爆発状態となり、改めて緊急事態宣言発出となっているのです。
こういう状態の中ですから、経済再生相としては、コロナ対策と経済生成の関係を、誰にも解りやすく、国民に説明する必要があると思うのですが、残念ながらそのあたりが、どうもはっきりしなかったようです。
GoToキャンペーンの時は、コロナ感染者の抑制については、国民の努力と専門分野の人達に任せ、出来るだけ経済の落ち込みを小さくするという視点で、いわばコロナ制圧と経済再生の「二兎を追った」のですが、矢張り新型コロナウィルスはたやすい相手ではないという現実に直面することになって、結局「緊急事態宣言」ですから、新たな経済再生の力シナリオに関する何らかの発言があるかと思っていました。
はっきりいってしまえば、「コロナを抑えながら経済再生もやる]という二兎を追う事を続けるのか、「経済再生のためには、先ずコロナの制圧が必要」というシナリオに切り替えるのか、あるいは、もっといい考えがあるのかを国民に示す(本来なら諮る)べきではないかという事です。
それこそが、日本経済の再生を願う国民に対する経済再生相の役割でしょう。抽象的な発言に終わったのが残念です。
第2の疑問につきましては、産業活動と国民生活の接点におられるのは労使の代表だと思うのですが、かつて、日本経済が健全で、世界が注目していたころの日本では、国家的な問題が起きれば、日本の労使は常に話し合い、時に協力して、労使に出来ることはやり、政府のすべき事は政府に提言するという行動をとったように思います。今、国難ともいうべきコロナ対策についても、労使の話し合いと協力で、出来る事も多々あると思われますので、敢えて触れることにし次第です。個別企業では、協力して多様な取り組みをしている所も多いのではないでしょうか。