賃金の定義と言えば「労働への対価」という事になっています。人間が働いてその価値に応じて支払われる金額という事になるのでしょうか。
賃金を支払う側から見ればその通りですが賃金を受け取る側から見れば、それは所得です。所得というのは人間が生活をする原資です。
企業が生産しているモノやサ-ビスは、人間の得た所得によって購入され、それによって企業は存続しているのです。
つまり、賃金は企業にとってはコストですが人間にとっては所得で、その所得によって人間は消費生活し、企業はその消費をあてにして生産をしているのです。
これが最も単純化した「経済」の循環の形です。
こう見てきますと「賃金=所得」が、生産活動と人間生活をつなぐ役割をしていることが解ります。
ところで企業活動にはもう1つの側面があります。それは経済成長を実現するための資本の蓄積(=投資)です。成長経済には投資が必要になります。
そこで、企業活動の成果(付加価値)は、賃金と利益(資本蓄積=投資)に分えけられます。
ここでは、利益が少ないと技術革新投資が遅れ経済成長が遅れるという問題と、賃金が少ないと消費需要が伸びず経済成長が遅れるという問題があります。
技術革新投資で、生産性が上がるスピードと生産性向上によって賃金が上がり所得が増え、消費が増えるスピードのバランスが取れている事が求められます。
ここでも、賃金の上昇を見ていけば、そのバランスが取れているかどうかが見えてきます。
つまり、経済がいくら複雑になっても、賃金の動きに注目することによって、経済活動がうまく回っているのか、回っていないのかが見えて来るのです。
賃金の動きを見、経済全体の中で、賃金(=所得)の動きを中心に経済全体のバランスが取れているかどうかを見ていけば、経済の動きが順調なのか、不具合があるのかが見えてくるという事になるのです。
ではなぜ、「賃金」がそんなに重要なのでしょうか。
これは経済活動の原点にさかのぼってみれば解ります。
社会を作っているのは人間で、その人間が、日々の暮らしを「より豊かで快適なもの」にしようと経済活動をしているのです。
端的に言えば「人間が資本を使ってより多くの付加価値(GDP)を生産)」しようと頑張っているのがこの経済社会ですから、経済活動の目的はより高い賃金水準に端的に象徴されるという事です。
その前提が、より高い賃金水準が実現することが、人間の経済社会を「より豊かで快適」にしていくための必要条件という現実があるからでしょう。
生産活動と消費活動をつなぐ最も身近な「賃金=所得」を中心に経済を見ていくという視点を活用すれば、今の日本経済の閉塞状況の原因なども見えてくるのではないでしょうか。
この所このブログではその点を重点に、現状を分析しているところです。
賃金を支払う側から見ればその通りですが賃金を受け取る側から見れば、それは所得です。所得というのは人間が生活をする原資です。
企業が生産しているモノやサ-ビスは、人間の得た所得によって購入され、それによって企業は存続しているのです。
つまり、賃金は企業にとってはコストですが人間にとっては所得で、その所得によって人間は消費生活し、企業はその消費をあてにして生産をしているのです。
これが最も単純化した「経済」の循環の形です。
こう見てきますと「賃金=所得」が、生産活動と人間生活をつなぐ役割をしていることが解ります。
ところで企業活動にはもう1つの側面があります。それは経済成長を実現するための資本の蓄積(=投資)です。成長経済には投資が必要になります。
そこで、企業活動の成果(付加価値)は、賃金と利益(資本蓄積=投資)に分えけられます。
ここでは、利益が少ないと技術革新投資が遅れ経済成長が遅れるという問題と、賃金が少ないと消費需要が伸びず経済成長が遅れるという問題があります。
技術革新投資で、生産性が上がるスピードと生産性向上によって賃金が上がり所得が増え、消費が増えるスピードのバランスが取れている事が求められます。
ここでも、賃金の上昇を見ていけば、そのバランスが取れているかどうかが見えてきます。
つまり、経済がいくら複雑になっても、賃金の動きに注目することによって、経済活動がうまく回っているのか、回っていないのかが見えて来るのです。
賃金の動きを見、経済全体の中で、賃金(=所得)の動きを中心に経済全体のバランスが取れているかどうかを見ていけば、経済の動きが順調なのか、不具合があるのかが見えてくるという事になるのです。
ではなぜ、「賃金」がそんなに重要なのでしょうか。
これは経済活動の原点にさかのぼってみれば解ります。
社会を作っているのは人間で、その人間が、日々の暮らしを「より豊かで快適なもの」にしようと経済活動をしているのです。
端的に言えば「人間が資本を使ってより多くの付加価値(GDP)を生産)」しようと頑張っているのがこの経済社会ですから、経済活動の目的はより高い賃金水準に端的に象徴されるという事です。
その前提が、より高い賃金水準が実現することが、人間の経済社会を「より豊かで快適」にしていくための必要条件という現実があるからでしょう。
生産活動と消費活動をつなぐ最も身近な「賃金=所得」を中心に経済を見ていくという視点を活用すれば、今の日本経済の閉塞状況の原因なども見えてくるのではないでしょうか。
この所このブログではその点を重点に、現状を分析しているところです。