こんにちは 3年470スキッパーの塚本です。
秋インカレ決勝が終わりました。結果はご存知の通り入賞という目標はおろか全日本出場にも一歩届きませんでした。
去年は6点差で勝って全日本に行け、今年は4点差で負ける。この全日本ボーダー上の争いはいつも激しくて厳しいものとはわかっていて、だからこそ強い東大を見せつけて全日本の壁を悠々と超えられるところをお見せしたかったのですが…
最後のレース、UFD。フィニッシュの後に知らされるまで思いもよらなかったです。絶対にやってはいけないことをやってしまいました。
もちろんこれだけではなく、ケースで2回転もし、あれだけ小松コーチに言われていたノーケース、ノートラブル、ノー文字を一つも達成できませんでした。
最後のレース、たしかに自分たちが文字がなければ勝っていた。そう言ってしまえばそれまでですが、7位の学習院は文字2つ付けてなお勝ったというのも一つの事実。レース全体を見通して学習院の3艇の地力が勝っていたというのが妥当なのでしょう。来年に向けてみんなが冷静にこのレガッタを見つめなければなりません。
今年の一年間は正直に言いますと精神的に辛かった、自分のメンタルがあまりに弱かったと自覚せざるをえない一年でした。(この後書くことは少し驚く方もいるかもしれませんね)
5、6月あたりは最悪でした。インカレ自体、なぜ僕らはこんな不毛な戦いを繰返しているのかと思っていたし、もう470に乗りたくないとすら思っていました。日常生活、学業の面でもうまくいかないことが多くて、自らカウンセリングに行くくらい思い悩んでいた時期もありました。こんな自分がいたのではチームに迷惑がかかるだけで辞めた方が良いかもしれないと考えていた頃もありました。こんなことを考えてしまう自分が情けなすぎてまた自己嫌悪の繰り返し…。それでもチームのためと思って練習には出て、小松コーチに「翔び立て!」と声をかけられるたびにこの人たちを裏切ることは許されないなと何度も思い直していました。
秋インカレ直前期では授業日程の関係や新艇の整備などもあって、なかなか練習ができなかった、他の二艇に比べて明らかに練習不足でした。ただ練習不足になるのはずっと前から分かっていたことで、貴重な練習時間を大切に使ってきたつもりでしたがまだまだ詰めが甘かったのでしょう。ほとんどぶっつけ本番のような形で予選に入り、決勝もレースの初めはなかなか調子が上がりませんでした。
こう振り返るとこんなんで勝てるわけないだろ、と思う方ばかりでしょう。僕もそう思います。ただ自分はこのぐらい弱くて、この弱い人間がこれからチームのリーダーをやらないといけないわけです。二年生以下にはどうかこんな自分を助けてほしい。いきなり西坂さんの代わりができるとは思っていません。みんなで新しい470チームを築きあげて、強いチームをつくりたい。今はそう心から思っています。
西坂さん、水石さん、これを読んで僕を蔑むかもしれないですね。西坂さんはリーダーとしてチーム作りがまだ行き届いてなかったと思うかもしれませんが、そうではなく大人になりきれていない僕個人の問題です。謝ってもどうしようもないことですが申し訳ありません。そしてこれまでチームを支えて頂きありがとうございました。
さぁ、過去は過去、これから前を向いていかなければなりません。戦いはもう始まっています。
新470リーダー
塚本将史
P.S.
今レガッタの第2レースで安田賞の基準である関東インカレ決勝5位以内でフィニッシュしましたが、今回はこの安田賞を辞退させていただきます。来年しっかりと安田賞に値する結果を残し、かつ全日本インカレに出場した上で賞を受けさせていただくことを誓います。
先輩クルーは1人しかいない、同期クルーもいない、自分の練習もしないといけないのに、後輩の指導もしないといけない。
入部して半年で上の代が引退してすぐレギュラーになって。入部してから2年間息をつく間も無くレギュラーの重責をずっと担わないといけない。来年もまたそう。
経験者としての重責もあったと思う。
塚本が春過ぎたあたり、本当にしんどい思いをしていたことは他の人から聞いていたのに、自分がかけるべき言葉がわからなくて3年生にケアを任せて向き合って汲み取ってあげることができなかった。
チーム作りはつくづく難しいと思う。これからは塚本のチームだから今までのやり方に囚われず、ひとまず自分たちのためにチームを作っていってほしい。俺らの無念とかそういうのは本当に余裕が出てきた時に思い出してくれればいいから。
新チームのために俺らは力を貸したいと思ってるから、上も下もしっかり頼ってください。
まずはインカレ本当にお疲れ様。
3年間、特にこの1年間一緒に戦ってくれてありがとう。
p.s.
決意に口を出すのは野暮なことなような気がするけど、安田賞受けたらどうかなと思います。
あの2位フィニッシュに前日沈んでたチームは勇気をもらえたし、「自分が走らないといけない」と肩に力が入り過ぎてた自分がリラックスできた瞬間だった。
あの2位はチームにとって重要な価値ある2位だったと思います。
それは自分が口出すことではないかもしれませんが…