4年470クルーの大橋です。
僕らが関東インカレ決勝で9位となり、全日本に届かず引退が決まってからもう2週間が過ぎようとしています。いまだに実感は湧きませんが楽しかったヨット部の生活が終わってしまいもう戻れないのだと思うと少し寂しいです。
3日間あったはずのレースも1日しか海に出れず、一発勝負のような緊張感が当日は漂っていました。でも海に出てみれば自然とレースに入ることができましたし、今までのインカレでは一番落ち着けていたんじゃないかなと思います。それでも結果は他の人が書いている通り6点差で全日本を逃しました。どんなレースでももっとこうすれば良かったと思う部分がありますが、今回ほどその重みを感じたレースは今までありません。結局詰めが甘かったから負けたのだと今は痛感しています。小さなミスさえなくしていけばきっともっと前に行けたし、2レースだけしかなかったとはいえ11点上の6位の背中は今までになく近く感じられました。全日本に行けなかったとはいえ入賞まであと少しのところを後輩に見せられたことは少しだけ満足しています。
つくづく自分は恵まれた年に入部したと感じています。1年生の時は33年ぶりの両クラス全日本インカレ出場を目の当たりにして全日本が手に届く範囲にあると疑うことはなかったし、2年生の時はインカレでレギュラーとして出させてもらってその時は全然上手く行かず全日本出場を逃してしまいましたがこの時の挫折や悔しさは今でも忘れていないし、3年生の時は同期ペアで自由にやらせてもらって迷惑もかけたけど前を走ることができてちゃんとインカレを戦うことができたのを実感したし、全日本インカレでもいい走りはできなかったけれど良い経験をさせてもらえたし、と自分の上の代が多くなかったこともあって早いうちからいろいろなレースに出させてもらえていました。そのおかげでインカレ特有の雰囲気にのまれることなく今年は堂々と戦えたと思っています。
ですが今の470チームには3年生でもインカレに出たことのないメンバーがいます。レスキューボートに乗ってくれていた面々は十分インカレに出られる実力があるのに人数の関係で出場できませんでした。確実に2年生の頃の僕よりも上手いのにです。全日本インカレに行ければきっとインカレデビューをすることができただろうしその経験を持って最後の1年をより充実したものにしてくれただろうなと思います。そのためにもレースに出ている僕らが特に4年生であり経験豊富な僕と松前のペアが結果で引っ張っていかなければならないと思ってレースに臨んでいました。結果として全日本に連れて行くことが叶わなかったのは本当に残念で申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今年はスナイプも関東で敗退したため僕が入ってから初めて全日本インカレに東大ヨット部が出場しません。先輩が灯してくれた全日本に出続けるという火を自分たちの代で一度消してしまったというのは4年生として責任を感じます。それだけに後輩たちが来年もっと大きな火を灯してくれることを期待しています。
自分はどんな引退ブログを書くんだろうと前々から思っていましたが、やっぱり今書くとインカレに関わることばかりになってしまいました。でも改めて4年間を振り返ってみると素敵な先輩方、素晴らしい同期、頼もしい後輩たちに恵まれ、楽しかった合宿生活や海上での様々な出来事が思い出されます。ヨット部に入って本当に楽しい4年間でした。関わってくださった全ての人に感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。
東京大学運動会ヨット部 大橋徹也
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