東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

Managing both athletics and academics

2020年06月07日 18時00分00秒 | 2020リレーブログ

同期の文豪、早苗から指名をいただきました。2年生470クルーの工藤光生です。

 

近況を少しだけ。2年のSセメスターという「人生の夏休み」と呼ばれる期間がコロナ自粛と被ってしまった不幸な僕は日々怠惰な生活を送っておりました。そんなある日、いつものようにお菓子片手に寝転びながらNews Everyを見ていると、なんと近所のプールが映っているではありませんか。高校時代まで競泳にのめり込んでいた僕は、5分で家を飛び出し泳ぎにいきました。その気持ちよさと言ったら、まるで水を得た魚のよう(使い方間違ってんのよ。)で本当に素晴らしかった。

 

そんな本題に関係してなくはなくはない前置きはこれくらいにして、早苗からいただいたテーマは「ヨットと勉学、文武両道の秘訣」です。テーマから、煽りレースというこのリレーブログの裏コンセプトに忠実に則ってますね。早苗にどんな仕返しをしてやろうか考えるだけでワクワクしてきます。

 

文武両道ってよく聞きますけど、その本質は「練習の合間に勉強するのが上手い人」だと思います。基本的にスポーツの練習というのは、コーチがいて練習場所があって、、、という風に時間も場所も決まってます。そんな厳しい練習の合間であっても、集中して勉強できる人が文武両道を叶えているのです。

 

有名なスポーツ選手では、イェール大学に在学しながらフィギュアスケート世界選手権2連覇中のネイサン・チェン選手がいます。スポーツと勉学の両方で世界のトップをひた走る彼は、1分1秒を削り出すためキャンパス内をモーター付スケートボードで移動しているそうです。(コナンくんかよ。)

 

時間の使い方がうまいと言えば、僕の同期の青木大吾くんを忘れてはいけません。彼は、自主練後であっても数学の問題集を開き、消灯後も夜中遅くまでイタリア語の勉強をしています。そんな涙ぐましい努力を続ける彼の成績は、みなさんの想像に難く無いでしょう。(下の写真は、勉強中に力尽きて朝を迎えてしまった大吾くんの写真です。)

そんな偉大な方々と違って、僕は決して時間の使い方がうまくありません。そもそも、決まった場所でないと勉強できません。受験期であっても自分の家で机に向かったことはほとんどありませんでした。試験勉強は一夜漬けが多く範囲全てが頭に入っていることは稀です。そんな僕が大学でまあまあの成績を残すためには、試験で120%の実力を出すしかありませんでした。

 

なぜ僕が火事場の馬鹿力を常に発揮できるのか。その秘訣は、ルーティンにあります。

 

長らく競泳をやっていた僕にはレース前のルーティンがありました。それを改良して、受験期を乗り切りました。そして大学の試験でもそのルーティンを使っています。

 

以下がルーティンの詳細です。

 

①3分前:左胸→右胸の順に胸を2回ずつ叩く。

②3分前〜2分前:胸を張りながら腰の前で指回し体操をする。

③2分前〜1分前:大きな深呼吸を3回する。

③1分前〜:肘を机の上に置いて指回し体操。

 

それぞれの動作に意味があるのですが、それはここでは省きましょう。大したことなさそうなこの一連の動作が、僕にいつでも力をくれます。どうにか改良してヨットレースでも使えるルーティンを作りたいものです。

 

次は、面倒見が良すぎていつも後輩たちから過剰な愛情表現を受けている偉大な先輩、齊藤崇さんを指名します。テーマは、「ヨット部でおきた仰天ニュース」です。ヨット部内では珍しい関西出身でいつもコッテコテの関西弁を話す崇さんは、果たしてどんなびっくりエピソードを披露してくださるのでしょうか。

 

それでは、失礼いたします。

工藤光生


失敗を糧に成長するのが人間である。

2020年06月04日 23時29分00秒 | 2020リレーブログ

ご無沙汰しております。コロナへの絶望と進振りで頭のネジが飛びつつある2年の早苗です。

今回のテーマは"ヨット部での失敗"ということです…………。

傷口に塩を塗るのが大好きなドS君からの指令ですので仕方ない。後輩諸君への教訓となると信じて腹を括りましょう。


 周りに感謝しましょう

今となっては完全にネタですが、当時心が砕けちった音は今でも覚えています。長らく存在する桟橋も、マストに襲撃されたことはまさかなかったでしょう。困らせてしまってごめんなさい…と謝りたいです。ホッパーマスト桟橋事件です。

概要といたしましては、

ハーバーの桟橋付近で沈する…→流される

→…マストが桟橋の下に刺さる

幸い周囲の機転によりことなきを得ましたが、かなりの大事故になりかねないケースでした。

これに対し私は

「当時救出劇に携わってくれたすべての人に感謝したい。後輩には、ここまでやらかしても生きていけるので凹んだ時には思い出して元気を出してほしい」

と忘れてほしいと思いつつも悲しげに語っています。


周囲に目を配りましょう

桟橋事件をすぎて、ホッパーに少し乗れるようになった頃のお話。ランニングで非常にスピードが出てよく走れていました。しかし愚かにも周りを見ておらず、前方から近づく1艇の2人乗りに気付きませんでした。慌ててお互いに回避しました(相手には回避させてしまいました)。辛うじて自分の艇は生き残ったものの、落ち着いてから最初に自分の目に飛び込んできたのは沈した2人乗りでした

これに対し私は

「他大の方だったし、ましてや権利があったのは向こう。本当に申し訳ないことをした。本気で反省している。絶対に調子に乗ってはいけない。今後は何事においても、常に未熟者であるという自覚とともに生きていきたい」

と項垂れつつも強い決意を持って語っています。多分これが1番のやらかしでした。


出着艇は孤独だと思いましょう

ホッパーでの着艇にしくじった結果、スロープに突っ込みました。幸い先に着艇していた3人が身体を張って止めてくれましたが、とても痛そうでした。

これに対し私は

「お三方、本当に申し訳ありませんでしたもしあなた方がいなかったら本当にどうなっていたことか。今度何か奢ります」

と、しおらしい態度を見せています。


 誕生日には背後に注意しましょう

19回目の誕生日は整備日で、八景島で過ごしていました。そして、謎の慣例により服を着たまま桟橋から落とされました。またもや桟橋には珍妙な体験をさせてしまいました。

これに対し私は

19年間で一番珍しい祝われ方をしました。これまでも、誕プレが同じキャラのぬいぐるみとクッションで偶然かぶるドッキリをされて見事に騙されたり、誕プレがおかきとパンのみ(なんとドッキリではない)とか色々あったのですが、全てが霞みました。でもまあありがとうございます。

ですが、その後のトレーニングで偶然にもサッカーボールに2回攻撃されたことは許していません」

と、怒りつつもまんざらでもない顔で語っています。


先輩は優しいので過度に恐れてはいけません

OBさんと試合に出たときのことです。その方の噂を色々と耳にしていまして、私は生まれたての小鹿のようにプルプル震えていました。ですが、実際乗ってみると先輩は優しくしてくださりました

これに対し私は

「ものごとは見かけと違います。でも見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです」

と、ハルキストぶって語っています。いい台詞ですよね。


こんなものでしょうか。我ながら書きながら懐かしくなりましたね。

新入生の皆には何か教訓を得てもらえたら嬉しいです。レアケースばかりなのであまり繰り返されることもないかもしれませんが…


次は役立ちそうな話をしてもらいたいので、工藤を指名します。進振り迫りしこの季節、この男ほど頭がよければと何度思ったことでしょう。テーマは「ヨットと勉学、文武両道の秘訣」で!



涙の数だけ強くなれるよ

2020年06月03日 18時00分00秒 | 2020リレーブログ

尊敬する松前パイセンからご指名をもらいました。
誰にも負けないワイの自慢、というお題ですが、むずすぎです、、

まあ、色々考えたんですが、
僕の誰にも負けない自慢は、

去年沈した回数ということで行きましょう。

多分一番沈したと思います。

風が強くても沈しますし、風が弱くてもロールタック沈を無限にやっていたので、おそらくですが、1位であるという自負があります。

そんな沈王である僕に、一番思い出に残っているのは、秋の、ある自主練の日ですね。


その日は予報では6m/sくらいで、まあいけるだろうということで出艇しました。ハーバーで艤装していると、ん、なんか強くね?ってなり、
この時点で、既におしっこちびりそうでしたが、でる気だけはマンマンだったし、今更、怖いので出ましぇん。と言うのは恥ずかしかったので、震える手を押さえて、出艇をキメました。(小松さんが救助用ロープをバウに取り付けてくれました。)


海に出てみると、案の定、経験したことないくらい吹いてて、波が高い。どうやら、maxでは10m/s近く入ってたらしいです。

こんなの経験したことなかったので、本気で波に呑まれるんじゃないかと、めっちゃ怖くて、ビビりまくってました。

でもやるしかないので、無限に上って、沈しまくりました。この段階で多分10回くらい沈してましたが、地獄はここからでした。
昼着するぞ〜という声に従って、僕は下り始めたのですが、船は恐ろしいくらいローリングしました。僕が朝艤装したのは、船じゃなくて丸太だったのか、と本気で疑いました。
もう、恐怖を通り越して、涙が頬をつたいました。
ランを走るだけで、沈しまくりました。
小松さんには、ローリングは体で起こせ〜舵を使うんだ〜と言われましたが、正直それどころじゃありませんでした。
そして、ハーバーに入るためにジャイブをしようとするのですが、無理でした。10回くらい挑戦して全部沈しました。結局、タック周りで帰りました。
午後は風が少し落ちたのですが、結局ジャイブは出来なかった気がします。

この日、20回以上沈しました。

体がクタクタになり、買い出しに行けませんでした。ごめんなさい。

でも、この日のおかげで、強風でもびびらない、めげないメンタルが少しついたような、そんな気がします。

あ、もし、おれの方が沈したわ!っていう方がおられたら、ご連絡下さい。

まとまったかまとまってないかよくわからないブログとなりましたが、こんなもんで勘弁してください。

さあ、次のブログは、プレイヤーとして数々の伝説を海に遺し、惜しまれながらもマネージャーに転向、バリバリ働いてくれている、早苗にしたいと思います。

テーマは、「ヨット部でやらかしたこと」です。よろしく!


リレーブログ2週目 今後の展望

2020年06月01日 20時00分00秒 | リレーブログ
お久しぶりです。4年470スキッパーの松前です。なんかつい先週ぐらいにブログ書いた気がします。

光栄なことに、クルーザー班主将の春日氏からご指名をいただきました。テーマは「最近あった面白い話」だそうです。
コロナ自粛期間中で、ずっと家で自分の部屋とリビングを毎日3往復する日々に何か面白いハプニングが起こるわけがありません。かなりむちゃぶりだと思います。ゲルコートぶっかけてくるのと一緒だと思いました。


ありがたいことに実家では、健康的な食事を食べさせてもらっているのですが、ある日ちょっと油っこいものを食べたいなっと思って散歩がてらコンビニに行きました。
それでレジの前に立って、揚げ物コーナーを吟味しながら唐揚げを買おうとして、「すいません、"竜田揚げ"下さい」と言いました。しかし、外国人の店員に怪訝な顔をされました。何回も言っても通じなかったので諦めて隣の肉まんコーナーの売れ残ったピザマンとかいう黄色い物体を頼んで帰りました。
あとからよくよく考えると、実は僕は"竜田揚げ"のことを"りゅうたあげ"と読んでたのです。僕はドラゴンズファンではないので、"竜"という漢字が"たつ"と読むことを少しばかり忘れていました。なぜそこだけ音読みしたかは定かではありませんが、友達の竜太君に引っ張られた気がします。
何気に見慣れた漢字でもついつい間違って読んでしまうこともあるので気をつけなければならないと思いました。というか外国人よりも漢字読めないことに日本人としてすごく恥ずかしくなりました。
ただ、初めて食べたピザマンは意外にイケてたので、それ以来揚げ物はやめてコンビニ肉まん会に入団することにしました。

以上面白いというかしょうもない恥ずかしい話でした。脚色しすぎると自分でもよく分からなくなってくるので、この辺にしとうこうと思います。


さて、一昨日の春日氏のブログを今読んで分かりました。リレーブログの2週目の意味が

もはやヨットや真面目なプライベートの話は1週目で話尽くし、部員の暴露大会や煽りレースに移行したようです。なんだかこの後の投稿を読むのも少し楽しみになってきました。自分がむちゃぶりされたり煽られたらすると、次の人にはもっとむちゃぶりしたくなるという人間性が期待されますね

さて、次に書いてくれるのは、2年470スキッパーの調です。SNS大臣の彼は、ブログの投稿期限に必ずリマインドしてくれるしっかりもので、ヨットにも真摯に打ち込み、将来がとても楽しみですが、卓越した文才とユーモアがあることでも知られています。
テーマは「これだけは絶対に誰にも負けない俺の自慢」にしようと思います。

拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございました。


東京大学運動会ヨット部 松前亮平